菓子屋横丁の方へ石畳の道を歩いてると、道端に菜の花が咲いていた。
かなり大きくなっていて、長喜院の塀と同じ位の高さがあった。
その手前に立札があり、赤字で「立入禁止」と書いてある。
どこが立入禁止? 手前右は駐車場なのでここかなと思った。
立札には続けて「無断でこの土地に草花や植木を植えないで下さい」と書いてあったので、駐車場ではないようだ。
その先で長喜院の白い塀は道に沿っているが、途中から折れ曲がり道路との間に土の部分ができていた。
そこに菜の花が咲いていて、立札はその端に立てられていた。
ようやくこの細長い三角形の土地が「立入禁止」なのだと分かった。
立札には土地の所有者も書いてあり、東京の住所だった。
なぜこんな土地が出来、その所有者が東京の人なのか、不思議な場所である。
そこには、菜の花のほかにも花が咲いていた。
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