川越雑記帳2(川越見て歩き)

秋桜とコスモス

 川越南部の下赤坂は、雑木林沿いにふじみ野市(旧大井町)と接している。
所沢街道に近い方では、ふじみ野市が動物の尻尾のように、細く蛇行しながら川越側に入る。
雑木林が切れた所で所沢街道にぶつかり、そこで途切れている。

 その尖端部にある交差点で写真を撮ったあと、尻尾の根元の方を見に行った。


 坂を上ったところの家の前に桜が咲いていた。塀の南側が空き地で、枯れ草の中に一本だけだったが満開だった。大きな木ではないが、日当たりが良いせいか、大きく広げた枝に一杯の花を付けていた。

 この時期に桜が満開なのを見るのは初めてだった。狂い咲きかなあ?
丁度そのお宅の庭に奥さんと思われる女性がいたので聞いてみた。

 「毎年咲くんですか」
 「ええ、春にも咲くんですが、秋桜(あきざくら)なんです」


 手前の道路わきには秋桜(コスモス)が咲いていた。

 「もう少し手入れをすればいいんですけどねえ」
と、女性が付け加えた。
確かに、雑草ではなく、コスモスが一杯の中に、秋桜が咲いていたら素晴らしいだろうなと思った。

  コスモスに漢字とられて秋桜
  コスモスの視線の先に桜咲く

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