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入間川に架かる川越橋の両岸の橋詰広場に18枚づつ、三十六歌仙額が設置されています。
仙波東照宮の三十六歌仙額は、国指定の重要文化財で、現在は埼玉県立博物館に保管されています。
仙波東照宮の拝殿に複製がありますが、普段は見ることができません。
この川越橋にくれば、いつでも見ることができます。
この写真は、西岸の広場ですが、柿本人麿から平兼盛までの18枚が掲げられています。
ここからは、河越氏館跡といわれる常楽寺が直ぐ下に見えます。
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1 柿本人麿(かきのもとのひとまろ)
生没年未詳。七世紀後半~八世紀頃
人麻呂とも。官位未詳。天武、持統、文武天皇の頃に活躍。『万葉集』を代表する歌人
ほのぼのと明石の浦の朝霧に 島隠れ行く舟をしぞ思ふ
(ものやわらかな夜明けの明石の浦の朝霧のなかを、島がくれに舟が漕ぎ進んでいく。しみじみと旅情が身にしみることだ。)