川越雑記帳2(川越見て歩き)

2007初呑龍・蓮馨寺

 毎月8日は、蓮馨寺の呑龍さまの縁日である。
今日は、今年初の呑龍さま、初呑龍である。
きのう午後の強風がうそのように、穏やかな晴れの日になった。


 蓮馨寺の山門を見ると、右側の門柱に「子育 呑龍上人」と書かれていた。
山門の奥の参道には、露店商の屋根が見えた。


 山門を入って左側の一角は、蚤の市のようになっていた。
一番手前の店では、ミニカー等の小さなおもちゃが売られていた。
その奥には、古着の店や、骨董品の店があった。


 参道の両脇は、洋服、帽子、食べ物、花、靴などいろいろなものが売られていた。


 桜の木の下は、地面に敷いたシートの上に、古着などが広げられ、女性たちが盛んにひっくり返していた。


 北側の参道脇には、道具や装飾品が売られていた。
その中に、ガラスケースの中に、竹とんぼを並べている店があった。
私がのぞき込むと、店主が作者のこととか、実用新案のこととかいろいろ説明しくれた。
写真の竹とんぼは、一番大きなものだが、大きなとんぼの尻尾の先に、中ぐらいのとんぼ、その上に小さいとんぼがついている。
取り付けてあるのではなく、乗せてあるだけで、尖った支点で絶妙にバランスをとっている。
風が吹くと、回ったり、揺らいだり、微妙な動きをする。

 北側の参道を行くと、左手の塀の前に、カラフルなお揃いの着物を着て、頭巾を着けた男性が数人いた。
赤いはっぴの男性もいた。
木の幹と枝に付けらた白い垂れ幕には、「踊る 南京玉すだれ」と書かれていた。
中央に置かれた小さな台の前に、「二三信社中」と書かれた提灯が付いていた。
その前に少し空間があり、その手前にベンチが三列ほど置かれ、5~6人が座っていた。
端には、車椅子の男性もいた。どうやら、南京玉すだれの始まるのを待っているらしかった。

 後から来た男性が、「何時ころからはじまるの?」と聞くと「11時です」という答えが返ってきた。
あと10分ほどだったので、写真を取りながら待つことにした。
そのうちに、やはりお揃いの衣装を来た女性も集まってきた。
最後に赤いはっぴ姿の女性が来て、マイクを持って挨拶を始めた。
どうやら社中の座長(でいいのかな?)さんらしかった。
これから行われることの内容を説明してくれた。
最初に獅子舞、次に南京玉すだれが行われるらしかった。
この頃には、ベンチはもとより、周りは見物人で一杯になった。


 獅子舞は座長みずから演じた。中央で軽く舞ったあと、見物人の方へ来た。
頭を差し出すと、獅子が口を開けて噛んでくれる。
その間、獅子の口にご祝儀を入れるのが慣わしらしい。

 獅子は見物人の間を回ると、ご祝儀袋やら、現金やらが口の中へ入れられた。
獅子はベンチの中へも入り、列の後ろまで行き、ご祝儀を受けていた。
その後、後ろを回り、元の位置に戻って終わりになった。

 直ぐに、南京玉すだれが始まるのかと思ったが、けっこう待たされた。
どうやら、座長さんが衣装を着替えているようだった。
座長の着替えが終わり、玉すだれが始まった。

 座長を中心に、全員が見物人に向かって横一列に並んだ。
座長の両側に女性が並び、両端に男性が並んだ。
玉すだれは2種類あり、色付きのものは各自の前に置かれていた。


 「アさて、アさて、さては南京玉すだれ」のお馴染みの歌に乗って、演技が始まった。
柳、釣竿、旗、後光、など次々と演目が続いた。
この写真は、全員が両方のすだれを持ち、鳳凰?の羽、後光、虹?を表したところである。
この演技を最後に南京玉すだれは終わった。


 この後、大人と子供それぞれ4人、前にでるように促した。
前に出ると、実際に玉すだれを持ち、使い方を教えてくれるらしかった。
人数が揃い、すだれを使っての練習が始まった。
このころになると、見物人は一人また一人といなくなった。
私もこの写真を最後に、その場を離れた。

  冬の寺竹とんぼ売る夫婦かな
  あたま噛みご祝儀もかむ獅子頭
  冬日あびリズムにのって玉すだれ

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