ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

日本橋からってきた日本サクラソウ

2010-04-12 15:23:14 | 独立起業
谷屋染織さんでの展示会「新之助上布コレクション」が、無事終了いたしました。

お着物を良くご存じのお客様が多かったので、近江上布の生地の良さも、お伝えできたかなあ~と思っています。

多くの方に、ご覧いただきとても素敵な機会でした。

ご来店の皆様の、お着物の着姿の素敵なこと♥
お着物は、帯との組み合わせ、小物との組み合わせで、全く違ったものになりますね。
お一人お一人の着こなしが素敵で、勉強になりました。



その谷屋さんのお店の専務様が、野草愛好家でいらっしゃり、お店にも楚々としたかわいらしい野草が飾ってありました。

嬉しいことに、ご自宅からお持ちいただいて分けていただきました。
日本サクラソウと二輪草、です。

とても愛らしいお花が少しずつ咲くので、愛おしくなりますね。
我が家のベランダ庭園の仲間入りをしてお花が次々と咲いています。

サクラソウも、西洋サクラソウはよく見かけますが、和花っていいですね。

心が和む、お花のおはなしです。

銀座ではありがとうございました

2010-03-03 22:57:35 | 独立起業
ギャラリー近江にいらしてくださった皆様、本当にありがとうございました。
寒い日もありましたし、雨の日もありましたが
多くの方にお会いできて、とてもうれしく存じます。

今回のコレクションのカタログのモデルの引き受けてくださった
マヤ・フレーザーさんのいらして下さいました。
頂いたお花は、我が家で芳香を放っています。
ユリの花って素敵ですね。
香りのないユリも開発されたそうですが、お花はいい香りの方がやはり美しさもひとしおですね。

皆様におっしゃっていただいたことですが
色がきれい、ということでした。
和の(着物の)生地というと、もっと別の色を想像されるのでしょうか。
そうなんです、この近江上布、新之助上布はとても色がきれいです。
織元も職人さんの長年の経験と感覚で織られた色ですが
とても素敵です。
この色遣いのおかげで、モダンな印象にもなっていると思います。
色というものはとても感覚的なものですが、多くの方に好評な色はありました。
普遍性もあるんですね。

色と形、ということも色々と考えることが出来ました。

また、たくさんの方にお目にかかる機会を持ちたいと思います。
次回ご案内する時は、また違う生地になっているやもしれません。
何せ、一反しか織られませんので。


雨の浅草のディープな夜

2009-11-18 14:10:37 | 独立起業
昨夜は氷雨のような寒い夜いでした。

そんななか、弥姫乎さんとのコラボレーション「新之助上布コレクション」のカタログ撮影にご協力いただいた方々で、打ち上げをしました。
カタログはなかなか進まず、やっと今日明日の印刷予定。
デザイン作業も難航し、結局印刷に立ち会うことにしました。

ともかくやっと形になったコレクションとカタログ。

一人では何もできないことと、たくさんの方が親身に協力して下さるという嬉しことを実感した一連の仕事です。

さあ、これから頑張ってプロモーションします!

という宣言も兼ねて
浅草の新進のカジュアルイタリアン モンテ・ビアンコ 
ここは、浅草通り沿いという、ちょっと外れたロケーション、カウンターと2、3席しかない小さなお店ですが
意外と美味しい、と以前から目論んでおりました。

で美味しく食べて飲んで(みなさんお酒がお強いので、真っ赤になってタジタジとしていたのは私一人だった事実) 

モデルを務めてくださったマヤさんは、ヴァイオリニストさん。
あとは大学オケ時代のヴァイオリンパートの先輩なので、話はヴァイオリンや音楽の方向へ…共通の話で楽しく話せて良かった♪
なんて高尚な話題でしょう~素敵。
デザートにいただいた、最後のカボチャのジェラートの凍ったカボチャ部分を必死に食べていた私。恐らく酔っていたんだと思います。

場所を移して、

弥姫乎さんのバー鈴楼で、さらにディープな浅草をみなさんにご紹介できたのではないかと…
浅草は、大きな名店よりも、こういう路地裏の小さなお店が真骨頂なんですよ、なんて、私も初めて伺いましたが。
吉原をイメージした朱赤な内装のなか光を落とした、ちょっと怪しい雰囲気ですが
楼主の弥姫乎さんが、気さくで明るい方なので意外と健全です。

そんな夜は更けて行き。もう冬ですね~。
気分は年末の慌ただしさとクリスマスへ~



鈍色舎

2009-10-06 10:41:48 | 独立起業
鈍色舎×弥姫乎 の製品 2010年春夏発売用のレディースのウエアが出来上がり

商品カタログの二日間にわたる撮影がやっと終わりました。

私自身はアタフタとするばかりでしたが、周りをしっかりした人たちに固めていただいていたので、滞りなくいい写真を撮っていただくことができました。

鈍色舎、は
ニビイロシャと読みます。

鈍色とは、日本古来の色の名前で、濃いグレー。
元来は、不幸の際に身につける喪の色でした。

ですが、今でもグレーはとてもおしゃれな色であるように
平安時代から、鈍色にも薄鈍、青鈍など様々なバリエーションがあり
上品で高感度な素敵な色だったのです。

「鈍色の空」というフレーズを初めて用いたのは三好達治だと思うのですが
違ったらすみません。
寺山修二も作品の中で「鈍色の空」を陰鬱なイメージとして用いています。

陰鬱ではあるのですが、どこかに希望の薄日が差す色だと感じます。


そんな色の名前を冠した、鈍色舎

職人の心意気を、暮らしの中に

というコンセプトを持って、日本の伝統工芸の職人仕事をなんとか現代生活の中で新しい息吹を吹き込んで、生き返ってもらいたい。

現代日本人の生活の中で、日本らしい手工芸品が、普通に日常使いされる
そんなゆっくりした生活が出来る世の中になれば。
今の日本は、急ぎすぎていて、みんな苦しそうに見える。
もうすこし、簡素でも心にゆとりのある生活を。

そんなことを考えて、さまざまな伝統工芸品を提案していこうと思っています。


さて、弥姫乎さんと開発したウエアは、ドレスと言っていもいい出来栄え。
ほぼ近江上布でつくったドレスは、羽衣のように軽くて涼しく、日本の暑い夏に最適です。

デザインは、江戸下町の粋がエッセンスに。

エイジレスで着ていただきたいものになりました。



ドレスはとても素敵に出来上がりましたけど、近江上布の夏着物も、さっぱりと小粋で涼しげ、とても素敵なのです。夏の着物姿、いいですよ。



雨なら雨で、いいじゃない。

2009-10-03 21:50:26 | 独立起業
強がっているかのような題目ですが

ちょっとニュアンスが違って、

雨なら雨なりの、晴れにはない良さがある、それを見つければいい

そういう意味です。

勝負!のロケ撮影の昨日は、朝から「降れば土砂降り」かよ、という雨。
テルテル坊主は、ご機嫌斜めのお天気に負けた様子。

雨の中の撮影でいつ盤苦労していたのはもちろんフォトグラファーさんです。
晴れならいらないはずの、照明の設置や、使えるはずの庭の代替案の撮影ポイント探して初めから汗が滴り落ちている…

モデルのマヤさんは、雨のの合間の庭での撮影で、蚊の襲撃にあって顔まで刺されてしまい…蚊よけスプレーは効かなかったか…ごめんなさい。

でも、自然光の中とはまた違った、しっとりと潤いをたっぷりと含んだ映りは
静かなモデルさんのイメージにピッタリ。
わたしの描いているイメージにもしっくり。

明るく元気、な健康的なモノより、もうちょっとものおもいに沈む源氏物語の女君のような大人な印象が欲しかったのです。

それが、私が感じる今の空気だから。

だから、雨でよかった、と思える。

なんだかずいぶんポジティブなようだけれど。

明日天気になあれ

2009-10-01 22:29:29 | 独立起業
明日は、弥姫乎さんとのダブルネーム2010年春夏コレクション用商品の、カタログ撮影です。

色々な方に、無理を聞いていただき、申し訳ないくらい協力いただき
やっと明日のロケ撮影に漕ぎつけました。

モデルは、ヴァイオリニスト マヤ・フレーザーさん

とっても素敵な方です。

ヴァイオリニストさんの普通の生活感を、ちょっと身近に感じてもらえるような
そんな自然体なメッセージを込めることが、目標です。

日常生活に違和感なく、でも平凡でもなく、日本の本物の良さと若い感性を
身近に置く生活、
そんなライフスタイルはどうでしょう?
というメッセージ。

ちょっと凝りすぎていて、メッセージとしては分かりにくい、との指摘が。
まあ、それはそうなんですが、見て感じていただければ、共感してくださる方は多いと信じたい。

明日は、浅草の料亭さんを使わせていただけます。
昔からの建具やしつらえがとても素敵なところです。

お庭で撮りたいカットがあるので、なんとか晴れますように。

てるてるぼうずを二個作りました。

遠足前の子供のようです。

弥姫乎さんとダブルネーム

2009-09-20 06:54:29 | 独立起業
鈍色舎の、最初の商品が完成しました。
ここまで長かった…

第一弾は、洋服です。

来春夏コレクションとして出しますが、浅草で一人で頑張っているブランド弥姫乎さんとの共同開発。

着物を意識したデザインが、とても上手です。

麻布、それも上布という高級素材なので、羽衣のように軽くて、うっとり。

モノトーンで強い印象の弥姫乎さんの通常のラインナップよりも、色も明るくかわいらしくなりました。

着物地であるということが表現できているデザインですし、
モダン、シックにできたので、幅広い年齢の方に着ていただけたらいいなあ。

若い方にはカッコよく、年齢の上の方には、かわいらしく着ていただけそうです。

どれも自分で着たいものばかり。
嬉しいです。

商品カタログをつくのも、気合が入ります。

カタログは、ヴァイオリニストさんをモデルに、
見て楽しいもの、読み物として手元に置きたくなるようなもの
を目標に、作成します。

楽しみだなあ。

柿渋紙衣の帽子

2009-08-09 17:21:26 | 独立起業
仕事の話題です。

大阪の小さな町工場で、職人気質の社長さんが作っている素材

紙衣 というのは、和紙を揉んで布状にした古来からあるもの。

白い和紙の清浄さから、僧侶の衣になったり

柿渋を引いて防水性を持たせて合羽にしたり

軽いので旅に持って行く臨時の着物になったり


そんな歴史のある素材を使いやすく開発したもの。

和紙を揉んだ感じがいい味が出ています。


バッグや、ジャケットやGパンもかっこいいデザインにしてみたいと思います。

とりあえずはバッグで開発中ですが

メーカー独自で作っている帽子を入手。
市場の反応を見たいと思い販売することにしました。

なにより軽いし、調湿性があるので、蒸れないのがとっても被り心地がいいのです。帽子としてお勧めできることを、自分で使って見て確認。
機能としても帽子に合ってるなあ。

帽子もオリジナルを作りたいなあ。
作るのならもうちょっと、オサレなのがいいなあ。


なんとも悩ましいところです。

開業届を出す

2009-07-02 23:18:13 | 独立起業
7月1日付で、開業しました。

同じ日、東京商工会議所 創業ゼミ全過程を修了しました。
最後は、事業計画のプレゼンテ-ションでした。

でも、一人5分のプレゼンって、ほろんど何も言えませんよ。
4分でまとめるのも、技術かも知れませんが、非常に難しいです。

和紙研の講演会でのプレゼンt-ション40分とかに慣れてしまっているし
企業にいたころの社内プレゼンでも、もうちょっと15分とか20分とかいただけます。

ほとんど何も伝わらなかったような気はしますが
とにかく修了しました。

修了証をいただきました。これは創業融資を受ける際に、第一関門の保証になります。
その意味では、重要です。

開業したので、今日から職業に復帰した気持でいます。
ただ、一銭もまだ稼いでいませんので、本当に仕事なのか?という気持ちが
いつも付きまといます。
商品が売れて、はじめて仕事をした気持ちになるのでしょう。

家族に、冗談混じりに、「遊んでばかりいて…」と言われると
けっこうマジギレします。自分でも、コンプレックスなのです、稼いでいないことが。自分の食いぶちを稼いで初めてモノが言える、と信じているので。

銀行に口座を開きにいったら、いろいろと書類を書かされ、しげしげと観察され
事業内容を聞かれ(事業計画書を出す羽目になりました)、審査の上後日また来い、と。

社会の荒波を一人で泳ぐことになったんだな、誰も守ってくれないんだな
と実感しました。いい経験です。

創業ゼミの同期生は、それぞれ個性的で楽しいプランを持った人たちでした。

みんな、それぞれの道で、成功してほしい。素直にそう思えます。


さて、開業記念に何か買いたいと思いますが、何がいいのか迷い中。
やはり名刺入れ、ペンとか(ペン類大好きなので有り余るほど持っていますが)
鞄とか。
予算乏しいけど、悩み中です。

好きなことを仕事にすると

2009-05-03 18:45:09 | 独立起業
いい天気に恵まれて、大型連休 黄金週間 は、行動しがいがあります。

海外へ生方や、高速道路もかなりな渋滞の様子、経済効果があって何より、
という私は、毎日近所から少し遠出まで、都内を出歩いている。
インフルエンザの脅威は大丈夫なのでしょうか。意外と平静だともう。
騒いでいるのはマスコミのみ。

青山スパイラルの
spiral independent Creators Festival SICF
http://www.spiral.co.jp/sicf/10thSICF-aboutus.html
に行きました。
たまたま、行きつけのカフェにチラシが置いてあり
これは、行かねばならない。と思うも、

会期はGWの4日間でA会期B会期に分かれている.
ピンポイントで行かねばならない、それも二回も。
入場料は1回700円。高いと思います。
二回の会期共行ったら1400円。うーん、美術展覧会と比べれば妥当な入場料なのだろうか。

フェスティバル(お祭り)だから、仕方ないか。

会場は、ブースに細かく分かれていて、各アーティスとに割り当てられ
アーティストは自由にブースを使いパフォーマンスを行う。
来場者の投票と、審査員の審査で、グランプリ、その他賞が決まる仕組み。

A会期のブースを見てまず思ったこと
着眼点や発想が面白いものはあったが、どうも掘り下げ方が浅い気がしてしまう。
もっと深く掘り下げないと、論破できないでしょ。
そのコンセプトや手法はもう誰かがやってるよ、と感じるものも。

また、アーティストがブースに常駐して、来場者とコミュニケーションをするのだが、
もっと積極的にアピールしないのは、何故?と感じてしまった。

どうも、話しかけれるのを待っている、自己の世界に閉じこもっている感じを受けてしまう。

そんな印象を持ってしまうのも、私がいい歳の大人というか、中年だからだろうか。

ただ、これから生まれるクリエイターの息吹は感じたし、何人かとは名刺交換をして、
興味の惹かれる情報や、仕事につながりそうな芽はつかんだから、成果はあったと思う。


つくづく感じるのだが、好きなことを仕事にする、一人で活動をする
ということは、プライベートが浸食されるんだな、と。
会社というオフィシャルな場があって、ルーティンを含む業務を仕事としている時は、
会社から離れれば、プライベートに戻れることが出来た(いや、実はあまり出来なかったけど)

今は、興味の湧くこと、行くところ、見たもの、感じること、新聞を読んでも雑誌を読んでも、
すべて仕事につながってしまう。というか、自分でつなげてしまう。

今日のような、休日に自分の好きなところを訪れようと考えても
、何か仕事につながる要素があるところを、優先的に選んでしまう。今日のSICFはその典型だ。

会社員であったら、完全に趣味の範疇だあら、好きか嫌いかだけでアーティストを眺めて気楽にお祭りに参加し、
これからのクリエーターの姿が分ればそれで満足、楽しかった、でよかった。
今日の私は、好き嫌いはもとい、仕事の種を見つけよう、という視点が先に立つ。
仕事なのかプライベートなのか、よくわからない。

こういう状況が続き、疲れて行くのだろうか。
それとも、心地よく没頭して行くのだろうか。

自分の「好き」を仕事にしてしまった今、新たな「趣味」を見つける必要を
少し感じる。頭の同じ部分をいつも使っていると、感性も知性も疲れると思うから。

それで、やっぱり数学か?と思っている。

仕事は、全くの文科(文化)系だから。
脳の違う部分、なら理数系。

そんなわけで「高校への数学」5月号をAmazonで買った。
もの作りからは慣れる時間を確保しなければ。
また、無意識に脳がそれを(数学を?)要求しているようにも思う。
数式を(中学生レベレだけど)解いていると、脳のいつもと違う部分を使ってる快感すら感じる。

数学時間の確保だな。