ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

本当にいいものは力がある

2010-02-26 23:17:04 | Weblog
銀座で展示会を続けております。
今週いっぱいなので、もう少しです。
毎日、多くの方にお会いして、いろいろなご意見をうかがっている中で
気付いたこと。

本当にいいものは、説明がなくても伝わるのだということでした。

今回展示している商品の中に、スペシャルな生地のものがあります。
大西新之助さんが手機で織られた生地です。

私は、この商品は手織りだということを分かっているので当然ですが
多くの方が、私が説明する以前に、これ素敵ね。と見惚れてくださるのです。
本当に、麻生地なのに、絹のような光沢もあり
深みのある色、先染めの柄、素晴らしいものだと思って毎日見ております。


その商品を、今日ふっと入られたお客様が一目惚れされました。
特にお着物をお着物になるわけでもないご様子でしたし、私がこまごまとご説明する前に、素敵、と見染めてくださりそのままお嫁に行きました。

試着されましたが、一目惚れされただけあって、お似合いでしたし
きっと素敵に着こなしていただけると思うと、嬉しいです。

つくづく、魂のこもったモノには人を納得させる力があると感じました。
これからも職人の心意気が込められたものの持つ力を信じようと思います。


銀座コマツビルは工事中ですが

2010-02-24 21:59:09 | Weblog
コマツビルの隣のギャラリーで展示会に参加しています。

画家さんでもあり、自らデザインにかかわった洋服に手書きでペイントする「絵衣」の作家さんでもある臼木さんの「絵衣展」に特別出展しております。

すべて手書きの世界に一つの洋服のパワーはすごいです。
また、なるべく布状で、自由にアレンジできるデザインもなかなか秀逸で、着こなしが楽しいだろうなあ。と欲しくなります。

さてさて、私の方は、近江上布コレクションを一揃えお見せしています。

お着替えが出来ないスペースだったり、いろいろと難しいのですが
「上布」の布の持つ力を、実際にご覧いただいたり触っていただけるのは
こういう機会ならではです。
残念ながら写真では表現しきれないものは、実物を触って、身にまとっていただけると
百聞は一見に如かず…です。

モノの持つパワーはすごい。
職人さんの魂のこもったモノだからだと思います。

私も、多くの方の、私自身では思いもよらなかったご意見や感想をいただけて
毎日、ビックリしたり、落ち込んだり、喜んだり…となかなか忙しい。

ギャラリーへの行き帰りや、ランチに外に出ると、銀座の毎日の様子がわかって
なかなか面白いものです。
銀座も刻々と変わっています。

今週日曜(日曜は16時まで)
ギャラリー近江で過ごしております。
明日も楽しい出会いがあることを祈って。
お天気もよさそうです、温かいのが何よりですね(私はとても寒がり…冬は苦手です)

寒い中ありがとうございました

2010-02-17 15:15:55 | Weblog
弥姫乎さんでの「新之助上布コレクション」展示会が無事終了しました。

会期は2日間でしたが、生憎の雨と寒さ。
ご来場下さった皆様、寒い中また足元の悪い中、浅草までいらしていただき
ありがとうございました。

皆様に、上布の生地のさらさらととても軽い感触と

弥姫乎さんの粋なデザインを見ていただけましたこと

とてもうれしく思っております。

カタログで見るのとは、実物とはまた違うイメージだ、とおっしゃられた方が多く
実際にみていただくことが、一番伝わるのかなあ…と思いました。

色々な機会で、多くの方に知っていただけるように頑張ろう・・・と思います。

来週22日からは銀座のギャラリー近江さんでの「臼杵秀之」さんの「絵衣展」
に特別参加でお邪魔しております。
詳細はこちらから
http://nibiiroshya.jp/

またたくさんの皆さんにお会いできますように。

それにしても今日も寒い…
家にじっとしていても、外を自転車で走っていても、どちらにしろ、寒いです。
昔はこれくらいの寒さが普通だったんだよなあ~、と改めて温暖化に慣れてしまった
体を思います。
人間って、本当に易きに流れやすいもの。
色々な点で、心して自分にも厳しくしないとなぁ、とは思うだけで、毛布に包まる誘惑が…。

鈍色舎×弥姫乎 新之助上布コレクション展示会中

2010-02-15 21:58:16 | Weblog
新之助上布コレクションの展示会弥姫乎ショップで開催しています。

今日明日の二日間ですが、今日は冷たい雨の中、来て下さった皆様、ありがとうございました。たくさんの方にみていただけることを嬉しく思っております。

今日は本当に寒くて、浅草も人通りもまばら…

午後には土砂降りの中、全身びしょ濡れでポンカンを売りに来た八百屋さん?…大変ですね。寒そうだったので思わず買ってしまいました。

明日は晴れるといいな。。。と思ったら、雪の予報!まあ、また明日来て下さる方
寒いだろうなあ…申し訳ないです。
爽やかな上布(麻)のお洋服をご覧になって、気分だけでも夏に思いをはせていただければ…

今年の夏は、爽やかだといいですね~。

また明日、浅草でお待ちしております。


こくぼくん

2010-02-12 09:09:11 | Weblog
スノーボードのオリンピック選手、国母くんの騒動を報道で聞いていて
おかしくなりました。

「服装の乱れ」って、実に懐かしい言葉じゃありませんか!
中学生高校生の頃、毎日戦っていた言葉ですね~懐かしい(笑)

世間とか、社会の常識とかを蹴散らして生きるんだと思っていたことを思い出しますし
今でもまだそんなようなことを思っていたりするので、私は国母くんの気持ちが
ちょっとだけわかる気がします。

彼の姿を見て、思い浮かんだのは
「ピーターパン」と「ホールディン」

でした。

ピーターパンのお話は詳しくないですが、
ホールディンは、のちにシーモアとなって(というと、研究者の方に叱られますね)
自殺しちゃいますよね。

純粋に自分を信じたり愛したり、では生きにくいのが人の世の常でしょう。

人の顔色や常識にかなっているかを気にしながら生きることが
そんなにまともなことなのか、

だいたい「乱れた服装」って、なんだろう?
乱れの基準は何ですか?と笑ってしまいました。

そもそもこんなことで「注意」されたりこんなことが「ニュースになったり」することの方が
文化度が低いのではないかと、いつものように、我が国を恥ずかしく思ったり。

大人の顔をして、非難する人、まあまあと分かった顔をする人、たくさんいるんだろうなあ
と思うと、大人ってなんだろう?と改めて思ってしまった私も

未だホールディンのまま、生きているのかもしれません。





こんにちは^^

2010-02-09 22:32:39 | Weblog
私の自宅兼事務所はマンションの11階にあります。

もうこのマンションに入って9年になります。
9年前引っ越してきた時のことを、結構鮮明に覚えていたりします。
引っ越し当日(真夏でした)の夜に、さっそくサンマを焼いて、新居をサンマ臭くした
変な思い出があります(笑)

9年も住んでいるのに、ご近所づきあいって、全然ないですね。
さすが都会のマンション生活です。

お隣の方のお顔はわかりますし、お会いすれば挨拶をしますが、それ以上の会話はしないですね。

同じ階の年輩の方とは、顔を合わせたりすれば少し世間話をする程度です。


先日、入居当時からの管理人さんが、退職されました。
白内障で手術をするのだそうです。
もう結構なご高齢だったので、館内のお掃除や植木の水やりもやゴミ出しなども大変だろうな、と思っていました。
元警察官で、無口であまり愛葬のない方でしたが、いかにも真面目そうな方で、お話しするといろいろなことを話されました。

最後の日に、小さなお花をプレゼントしました。
9年も毎日お掃除してくださった方だとおもうと、もうご縁がなくなってしまうということがちょっと寂しくもあります。


マンションのエレベーターで、色々な方に会いますが、こんにちは、ぐらいしか会話をしません。
ところが、最近…
「こんにちは」
「…」
普通のあいさつをしても、返事をしてくれない人が増えました。
お返事をくれない方は、比較的若い?30代~40代くらいの方が多い気がします。
年輩の方は、そうでもないんですけどね。
ここ数年、増えています。
なんだかなあ~
こんにちは。っていうと何か不都合なのかなあ???

いつも、モヤモヤした気持ちになります。
それ以上立ち入る気はないし、私も立ち入られたいとも思いませんが
こんにちは。くらいは会話したいなあ。
減るもんじゃないと思うんですが…

モヤモヤ…





気配と名残り

2010-02-02 17:52:08 | 生活改善プロジェクト
昨夜から今朝にかけて、東京は雪になりました。

私の家の周辺も、夜からひらひらと大粒な雪。

雪国の12月生まれの私としては、雪というのはなんとも心休まるものものなのですよね。久しぶりのはっきりした雪、積雪に、体は寒いのに心はなんだかほんわかしました。それに雪が降ると、気持ちのよい静けさが訪れます。
今朝起きたら、もう積もった雪は溶けてしまって、跡形も無い。

一夜限りのファンタジー?そうそう東京で雪がいつまでも積もっている訳も無いよね、と少し残念に思っていました。今日も妙に真冬の寒さだったけれど。


自宅マンションの自転車置き場の隅っこ、隣の家との隙間に、どこからともなく落ちてきたらしい毛布、そこに時々丸くなって温もっている猫がいるのです。ノラ猫かな?お家のある猫かな?どちらにしても、きっとその猫の秘密の場所なんじゃないかな?

今日、自転車を置きながら、ふと見たら、その毛布の上に、さっきまでいたような気配。
ちょっと温もった感じと、溶け残った雪。

猫も寒いのは嫌いだよね。私とおんなじ。

どこかもっと暖かいヒナタへでも出かけたのかしら・・・