ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

魔女の巣窟

2008-12-30 21:44:12 | 生活改善プロジェクト
今年ももうあと一日。
おっくうがりながら、毎年なんとか大掃除をする。
今年も結局3日間かかって、家の中が落ち着いた。

毎年、掃除は台所から始める。
ガスレンジを洗い、換気扇を掃除して、キッチン台を拭き掃除して
冷蔵庫を洗いざらい出して拭いて延々。

台所の壁を拭き掃除しながら、一息、カフェオレを入れて。

そういえば、私はココが一番落ち着く場所だ。
この台所の小さい赤い椅子に腰掛けて、ふう、と一息つく。

料理は嫌いじゃない。
珈琲やお茶を煎れるのも、飲むのも大好きな習慣だ。
家にいるときは、なにかしら、お湯を沸かして温かい飲み物を飲んでいる。
朝起きると、元気なときは、真っ先に冷たい水を飲んでから
珈琲をゆっくり入れて、ココで立って飲む。
悲しい時、一人になりたい時、すねている時、喧嘩した時、
この台所の椅子に座って心を落ち着けるのだ、いつも。

ココは私の居場所なのかも知れない。
自分の部屋もちゃんとあるのに、やはりココに来てしまう。

昔の女は、自分の居場所は台所だったのだろう。
昔読んだ本のなかで、昔の台所は魔女の巣窟だった、そこには女の魔力と生命力
が宿って、女がどっしりと構えていた、というようなことが書いてあった。
古い家の台所は暗くて寒くて広くて、でも生命の源のような
不思議な場所だ。女はそこの主だった。

今の台所はこぎれいだ。
我が家もマンションのカウンターキッチンだから、料理をしながらリビングも見渡せる。でもココはやはり魔女の巣窟なのかも知れない。
私が自活して一番嬉しかったことは
自分専用の台所が持てたことだった。

私は、主婦ではない、と自分では思っている。
家事は、私の本来の仕事ではない。
でも、やはり台所が居場所なのだ、なぜだろう。

今年の誕生日は冬至じゃない。

2008-12-21 21:42:41 | 今日の料理
毎年、誕生日は冬至でした。
歳の瀬の押し迫った、クリスマス前のきらびやかな季節。

冬至にはカボチャを食べ、柚子湯に入るのが
昔からの風物詩です。

だからでしょうか、私はカボチャも柚子も大好きです。

郷里の父は、私がまだ実家にいた頃は
冬になるとカボチャの煮物を良く作ってくれました。
お醤油とお砂糖の濃いめの味の、ほっくりした味でした。
父が作ってくれる、カボチャが大好きでした。

私の母は料理が好きではないのでしたが、父の母は得意だったそうです。
そんな父も歳を取ってからマメに台所に入ります。
私もどちらかと言えば、料理が好きになりました。

今年は閏年、オリンピックイヤー。
冬至がいつもの年より一日早いのです。
冬至が誕生日の前日、というのはなんとなくしっくりしません。

今日は家にひとり、いつものようにぼんやりと過ごしましたが
夕食に鮭の炊き込みご飯とセロリの炒め物、ひさしぶりに
まともなご飯を作りました。
からだに染み入るようです、からだも心も毎日のご飯で
できているし、生きているのです。

カボチャのお汁粉を、食後に食べました。
これも父譲りのメニューです。

優しい甘さに、心も体も暖かくなり、少しエネルギーが増えたようです。

さあ、柚子湯に入って、今日の仕上げをしよう。