ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

F/STILE の展示会@板橋

2010-05-24 15:53:35 | Weblog
F/STILE エフ・スタイル は、新潟で地場産業の方々と今の生活に即した商品を開発している
ブランドです。

とてもたおやかな印象の女性お二人で、立ちあげられてから9年!来年は10周年!
スゴイ。凄すぎる…

大好きな、というか、憧れのF/STILEの商品は、それぞれのショップでいろいろ見ることが出来ますが
なにせ9年もなさっているので、アイテムも色々あり、それらを一時に見る機会はなかなか巡り合えません。

久しぶりに東京での展示会、とのことで
拝見しました。

板橋のギャラリー fu do ki にて。
もうこのギャラリーでも三年目になるんだそうです。

私は、ゴムの入っていない靴下 シリーズと
ホールガーメントという製法のニットのファンです。

ニットのカーディガンにずっと恋し続けていますが、まだ入手していません。

亀田縞の生地で制作した玄米・ぬか・塩の温め袋(ホットパック)を思わず購入。
冷え症なのですもん。肩凝りなんですもん。疲れ目に乗っけても気持ちいいのを知っているんですもん。

デザインが素敵です。
伝統の織物を、こう生かすのか…視点を何処に置くかですね。

デザインは重要な経営電略であり資源 ということを、
北海道のコーヒー店を展開する会社「モリヒコ」さんの
社長さんがインタビューでおっしゃていました。

デザインでモノの用途は変わります。
たとえばパッケージデザインの方向性で中身自体が変わる、と言っても良いと私も思います


温め袋を、電子レンジで加熱してみました。
玄米とぬかの香ばしい香り。
肩に乗せると気持ちいい。

また買ってしまった靴下は、父へのプレゼントです。

泥染のテキスタイル musuburi

2010-05-22 19:09:45 | Weblog
阿佐が谷のギャラリー contextさんに伺いました。
初めて伺いましたが、阿佐が谷の町に合った素敵な民家です。

素敵なテキスタイルを見てきました。
奄美の泥染がこんな素敵な色を出すんですね~。

他にはない色、の布がたくさんありました。
天然の色、いいですね。
土のにおいがします。

手織りでデザインして、素材によって各地の機屋さんで織ってもらっているんです、とおっしゃっていました。

暑くなってきたので(今日もなかなか蒸し暑かった)麻が気になりますが、
絹とウールの二重織りとか、素敵でした。

ほしい!

でも、私よりももっと有効活用できる方の手に渡った方がいいな。

一緒に行った、洋裁のできる友人は、素敵な紺地のリネンを購入。いいなあ~、な~んて。

布と紙と、どうしてこんなに惹かれるのでしょう。
平たいものが好きなのか~


ところで、ギャラリーの次回の企画展は「活版」らしい!!
おお、私、紙と布の次に好きなのは、「印刷」なんです。
子供のころ、「プリントごっこ」をものすごく使い込んだ記憶が。
自分で言うのもなんですが、ハイレベルに活用しました。私の印刷の原点かも?です。

活版は、手漉きの和紙に、証書を印刷する仕事で活版工場を訪れたことが出会いです。
大阪のアカンサスタイポグラフィースクールで活字に出会ったことで、さらに熱が高まりました。

行かなきゃ、6月も。



活版を巡る冒険展

活版印刷を使った新たな創作の冒険展

開期:
6月6日(日)~13日(日) 12時~7時 CONTEXT阿佐ヶ谷
7月22日(木)~25日(日)7月29日(木)~8月1日(日) 11時~6時 CONTEXT札幌
場所: context 阿佐ヶ谷、札幌 

HUST第二弾@銀座一丁目ギャラリー

2010-05-21 16:13:05 | Weblog
アーティスト 臼木秀之&遠山伸吾 のインスタレーションユニット HUST

インスタレーション作品展示 第二弾 IN Vitro 

前回の天井も高く広い空間をいっぱいにつかい、まるで胎内のような空間の作品から

今度は、小さなギャラリーの中に試験官がいっぱい…
ミニマリズムな作風に感じました。

小さな空間に色々なメタファがたくさん詰め込まれていて、でも騒がしくない。

ガラスの透明感、実験器具である試験管の無機的にクールさが、とても心地よいです。

このユニットのお二人のバランス感覚の危うい均衡って、なかなか素敵だと思います。


このクールな作品…
人間の多面性を実感する…臼木氏のお茶目な一面も垣間見ているからかしら?

銀座一丁目ギャラリーは京橋の奥野ビル4Fです。
この奥野ビルがまた、年季の入ったビルってどうしてこんなに魅惑的なんだろう。
木造とは違った、コンクリの朽ちた感じ。
ああ、この崩壊へ向かう感じがたまらなく好きです。



さてさて、昨日は、新宿区百人町の赤提灯とコリア飲み屋さんがひしめく裏路地の
相当年季の入った建物を(こちらは木造平屋アパート)訪問しました。

昭和の時間へ、ラビリンス。
こちらもまた、朽ちる前のひっそり人知れず輝く、とでもいいましょうか。
ステキすぎます。
六畳畳敷きのオフィス。

ああ。私もそんなオフィスに憧れます。
素敵だったので、箒を置いてきました、お掃除に活用されることを切に願っています。
あ、次回は塵取りを持って行かなくっちゃ…

汗ばむ季節に恋しくなるもの

2010-05-19 16:29:52 | お茶
とうに八十八夜は過ぎましたし、巷にお新茶はどんどんでてきていますが

やっと我が家もお新茶を登場させました。


暫くの間、注意して売り場を見ていたんですが、鹿児島茶のお新茶は早くに出ていましたが
静岡茶はなかなか出回りませんでしたね。

いつも買うお茶屋さんは、「川根茶」のお茶を専門に扱っているお店。
店主さんによると、静岡茶は急に霜が降りた例の冷害で大分やられたそうです。新芽が凍ってしまたそうで、
そうなると一番茶はダメなんだそうです。

川根の山の上の方は大丈夫だったということで、お客さんに安心してもらうため?新茶畑の写真がお店に置いてありました。お新茶は2000円/g …家で飲むには贅沢だなあと思ったものの、初モノだしな。江戸っこだし(違う)。
お新茶を飲まずして、夏は来ない、と思い、買って帰りました。

青臭い新茶の香り…夏が来たなあ。と思います。

知覧のお茶も飲んでみたのですが、やはりいつも飲みつけている静岡のお茶がしっくりきました。
鹿児島のお茶は、旨みが濃い。私には濃すぎる、かな?
ゆたかみどりを飲んだ時も、やっぱりまったり味が濃いなあ、と思いました。

静岡のお茶は、どちらかと言えば渋み系?スッキリ系?だと思っているのですが…

2000円だけあって、立派な箱(いらないけど)入り。
幼木 という銘が付いています。

植えてから5年くらいで初めてお茶が収穫できる木を「幼木」という、都の解説付き。

ふうん。

もうひとつ、汗ばむ季節に恋しくなるのが「コーヒーゼリー」

アイスコーヒーは、あまり好きではないので、珈琲は夏も冬ももっぱらホットですが
なぜか無性に欲しくなるコーヒーゼリーのプルんとした感触。
子供のころ、仲良しだった叔母が、よく作ってくれた思い出の味だからかも。

家でも食べたい、と思ってゼラチンで作ってみました。
作ってみればとても簡単。
珈琲店であまりメニューに無いのはなぜだろう?
昔(今でも?)よく喫茶店にあった、四角く寒天状に切ってあるのは、ゼリーが堅過ぎて苦手です。
ガラスの器に流し込んであるフルフル感が好き。
ミルクを上に流し込んで、食べるのが好き。

ゼラチンとか寒天は、体を冷やすんですよね?だから恋しくなるのか…

このところの気候は、夏に向かっていることを実感しますね。

浅草は三社祭が来ると夏です

2010-05-15 08:59:46 | 日本文化
お祭りシーズンが来ました。

ここ下町は、ここのところ毎週末、お祭りの賑やかさが続きます。
この週末15日 16日に集中しているんですけどね。

北海道に居たころには、お祭りがこんなに特別なものとして人々に想われているなんて
思ってもみませんでした。開拓して開けた北海道には、地域のお祭り文化が薄いのです。

ここはお江戸の真っただ中、お祭りは一年で一番の行事。

三社祭のあいだ、浅草はお祭りに参加する人、見物する人で溢れかえります。
昔は、あまりの大騒ぎに、ここまでするものなのか?とビックリしたものです。

お祭りの、恰好が素敵なんですよね。
特に三社は、御神輿担ぎのメッカですから、バッチリお祭り衣装で決めた人たちが、御神輿を担ぎます。
これがまた、粋なファッションです。
ファッションって、アイコンなんだなあ。と実感できます。

お祭りに参加する意志の表明
同じ町会のしるし
粋な江戸っこのオシャレ

考えれば考えるほど、アイコンですね。


今年は、浅草の真っただ中の弥姫乎ショップで、賑やかなお祭りの気配を感じつつ
お店でお客様をお迎えしています。

御神輿が通るし、ちょっとだけ参加の気分。

弥姫乎さんは、御神輿担ぎです!カッコイイ。

紙衣+近江上布

2010-05-10 15:33:11 | Weblog
大げさですが、紙衣帽子ご好評につき、プレゼント用?パッケージを作ってみました。

ここには、近江上布の大西新之助商店さんの生地が、端切れ状で溢れておりますが…その生地で
帽子袋?を。

紙衣と麻布 雰囲気相性バッチリです。

母の日もあるし、プレセント用になるかしら?と思いましたが、帽子のプレゼントはちょっと難しい様子。

でも、このパッケージ、せっかくなので、ご自分用でも
ポーチとか、バッグインバッグとかにお使いいただけるように
紐をつけてみました。

カラフルない色合いは、大西新之助ブランドの特徴です。
従来の「上布」のイメージをひっくり返す色味、がブランドの売りですから~。
意外と着物にすると、しっくり来る派手さ。

渋い紙衣の柿渋の味と、いいコントラストだと一人悦に入っています。


6月の、銀座での催しには、お仕立て上がりの綿麻お着物と、半幅帯をお出しします。
同じく、6月には大西新之助商店さんの反物、勢ぞろいの催し物もあります(有楽町電気ビルです、後日改めてご案内します)
催しでも、渋い無地と、ポップな縞の綿麻お着物をお披露目します。
粋でかわいい浴衣として、とか
普段着の街着物に。
綿麻お着物は、自宅でお洗濯が出来るところが◎。汗をかく季節ですもの、洗えないのは辛いですよね。

もっと気軽に普段の、街遊びにお着物を!


この帽子も、お水洗いができます。帽子も洗えないと辛いですよね。

いろいろと…
気持ちいい夏のご提案が出来るといいなあ。




下町の謎…人形町

2010-05-04 22:36:17 | Weblog
GW中、皆様いかがお過ごしですか?

私は日頃の不摂生がたたり、寝込んでしまいました。
石が出来たらしくて…痛いんです(涙)

大人しく寝ているのも3日が限度です。寝飽きたので、読書でもすることに。
かなり前に買って、積読になっていた
東野圭吾の「新参者」を読みました。

人形町という町は、昔、大学生のころデートに来たし
北海道生まれの父が下町好きだし
甘酒横町にある呉服屋さんで短期間販促のバイトをしていたり
何かとご縁のある町。

下町と言っても、なんとなく上級な風情もあるし
大人の街、というイメージです。
とても親しみがあり、時々散策しますが、新旧織り混ぜて楽しい街の風景です。

「新参者」では、よく知っているお店が出てきて、楽しかった。
歴史を感じる町というところは、なんとなく謎めいた感じがあります。
そこに暮らす生活、人情のなせる業ですか。

最近紙衣帽子をお世話になっている、下町の生活道具屋さん「surou」さんもこのエリア、水天宮の近所です。
GWで好評をいただいているみたいで、嬉しいです。

和紙のちょっとごわっとした素朴な感触、皮のような皺感、柿渋の芳しいにおい(製品はもう飛んでいますからご安心くださいね)
人形町の風景に合ってると思います。
私自身が下町が好きなんだなあ。

北海道の人間は、歴史の匂いに弱いのです。そう、北海道って歴史が割と浅いですから。

この帽子、加賀刑事に被ってもらったら似合いそう…