ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

ハッカで涼しく

2009-07-30 15:51:50 | 日本文化
暑いです。
去年の猛暑気温35℃とかと比べると、そうでもないはずですが
暑くなったり涼しくなったり安定せず、暑さに慣れないせいか
やたら堪えます。

クーラーをなるべく入れずに
入れても除湿にして、がんばっています。

緑茶や、珈琲は体を冷やすものだそうなので(焙じ茶や紅茶は温める)
日中は緑茶ガンガン飲んでます。
冷緑茶も作って冷蔵庫に常備です。


まだ春先に近所の百貨店の催事―大北海道展―で買いました。
北見はハッカの産地なことは、北海道人なら知っています。

和ハッカと、ペパーミントは微妙に違うらしい。
アロマで焚いても違いはいまいちわからないけど。

このハッカ油は飲み物に入れてもOK
水に入れてうがいをするとスッキリ。
防臭スプレーもできそうなので
手作りで作ってみました。

エタノールにハッカ油を数滴混ぜて、精製水で割って出来上がり。

ちょっとハッカ油の割合が多かったせいか、スプレーに入れて
肌にかけると、かなりく強烈にスースーします。

外出から帰って、汗びっしょりの時、このスプレーを浴びると
急冷却。扇風機に当たるとさらに冷えてしばらく持続します。

暑い時にはもってこいのスローアイテム。


もう一つ、スキンクリームも、お風呂上りのマッサージと保湿にとてもいい。
馬油でできています。
ペパーミントのスッキリ感も香りも爽やか。
1000円のクリーム一つで半年持っていてそろそろ無くなります。
便利なことにネット通販でも買える。
今までのマッサージオイル、スキンクリームからこれに変えます。

とっても安いものではないけれど、高級ブランド品でもない。
素朴なローカル名産品。
いいです。こういうの。


都会の中でも感じたい

2009-07-28 22:29:55 | 日本文化
クラフト作家さんのトークショーに行ってきました。

大分を拠点に活動されている木工作家の旦那様とテキスタイル作家の奥様のユニットTeDe

スライドを見せていただきながら、大分の自然に抱かれた生活の中から生まれるクラフトやアート

というお話を伺いました。

なるほど、写真を通しても感じられる空気の透明感。
静寂の中の自然の音。
青い空、白い雲、木々の多様な色。
重なり合う山々のシルエット。

こういう中で暮らすことで、得られうものも多いだろう、と思いました。
便利さや刺激の反対側にあるもの。
手作りや、工夫や、家族と日常を楽しむこと。


と、
ここで、いつもの私のひねくれ心がムズムズします。

田舎へ行かなければ、繰り返される素朴な日常はないのだろうか?

都会の空はそんなに濁っているのか?
1年前、へたってから窓の外の空を毎日よく見るようになった。
都会の空も捨てたものじゃない。
思ったより青いし、雲は生きているし、夕焼けは赤赤と。

さすがに、都会の空気は透明じゃないけど、さえぎる物のない降り注ぐ日差し
アスファルトから照り返されるさらなる暑さ、そこに都会の夏はある。

道端の雑草、街路樹の花、玄関先に置かれたさまざまな植木。
都会にも、よくよく見ると、緑の色の種類はたくさんある。

そんなことに気付かないのが、都会「人」の毎日なのかもしれない。

でも、ここ(都会)にも様々な顔をした自然のかけらや、人情の触れ合いや
季節を感じさせてくれるものはたくさんある。
ただ、圧倒的な迫力は、人工物に隠れてしまって、気づかないのかもしれない。
人工物も、年月がたてば、錆びて朽ちてこなれて印象的な風景を作る。

そんなことを見逃さないナチュラルで素朴で繊細な都会生活をしたいものだ、と、都会派の私は思う。


玉の肌

2009-07-19 09:34:03 | 生活改善プロジェクト
最近、石鹸が気になります。

はじめは、竹炭石鹸でした、宮崎県の炭焼き業者が、竹炭酢液を売っていて
家族が入浴剤として買って来て、ついでに竹炭石鹸も使い始めました。
5~6年前のことです。

この竹炭石鹸は炭の粒子が入っているから、お化粧落としにも
クレンジング剤が要らない、との効能で、そのまま使い続けていました。
なんとなくですが、防臭作用もあるような気がして。(イメージです)

その後ちらほらと石鹸を見かける機会が多くなり、なかなか素敵なものもあって欲しいなと思うものも多くなり、国産も海外の石鹸も洒落たアイテムになってきましたね。

最近、よく行くショップに札幌で製造している石鹸を発見。
故郷の石鹸かあ。HPを見たら、女性が手作りで始めた会社でした。
そこの石鹸も気に入り、愛用中。

やはり4~5年前、勤め先の経営者が
「顔は石鹸で洗えよ、洗顔フォームとか軟弱なものじゃダメだぞ、使う石鹸はいいものを選ぶんだよ」
と、ご推薦だったのが
「玉の肌せっけん」

そういえば昔聞いたなあ、と思い出しHPを見てみると
墨田区の会社なんだ。
はは~。なるほど、前の会社の経営者が進めるわけだ。

時々ショップで見かける松山油脂
これも見てみると、墨田区の会社。
はあ~、地元が多いのは何故?

そういえば…
墨田区には大企業ライオンの本社があります。
花王の工場も。大きな花王の跡地もある。

ちょっと調べてみたら、墨田区の地場産業のひとつだったのですね。
資生堂も墨田区の出身です。

すごいな~、墨田区、やるなあ(ちなみにお隣の区ですが)

で、今まで愛用していたロクシタンのシャンプーを変えようと思いました。
使用感は問題なく、私には合っているのですが
最近の猛烈な出店と広告は何?と疑問が。
送られてくるDMの凝り方も異常なほど。

こんなに販売促進をかけるなら、それなりの莫大な宣伝費もかかっているのだから
価格に上乗せされるか、原価を下げてるに違いない。
という不信感…

やはりもう少し身近な感じがいいなあ。
手作り感とか、こじんまりした感じが、逆に安心に思ってしまう私。

いろいろ探した末、「玉の肌せっけん」のシャンプーを買いました。
ノンシリコン という中身もいいかも。
シリコンがたくさん入って髪がつるつる、という化学的な感じも
好きではないので、大手化粧品会社のシャンプーは苦手です。
石鹸成分のみ、というほどこだわらないけど、適度にノンケミカル路線。
それが購入理由。
あとは、パッケージが素敵。
お値段も手頃。ロクシタンは高かったのです。

まだ一回した使っていませんが、いい感じかも?

ここも松山油脂も、社名の素朴さに反してHPやパッケージは洒落ています。
もうちょっと素朴でも好きかも。
でも、そういうところも大事な販促ですね。

万年筆の魅惑

2009-07-13 00:13:49 | 工芸
万年筆をいただきました。

実は私はけっこう文具好きです。
紙が好きなのは言うまでもなく、ペンも、絵具も、消しゴムも、ステープラーも
クリップも好きです。

そうそう、ハンコも好きです。
京都の田丸印房のオリジナルハンコ(樹脂印)、もう堪りませんね。

そんな文具好きの私に、万年筆をくださった某先輩のセレクトがとても素敵です。
ありがとうございます。

Lamyのクラッシックなペンがこんなに素敵だとは存じませんでした。

インクを入れて書いてみると、柔らかいペン先。

昔、子供のころ、父の万年筆をいたずれして書いていたら、
万年筆ののペン先は金でできていて柔らかいから、書く人の癖が宿るのだ、だから人の万年筆は使ってはダメだ、と諭されたことを思い出します。

これまで、使っていたのは、父から貰ったモンブランかパーカーでした。
どちらも気に入っていて、学生の頃から愛用していました。
手紙を書くときは万年筆、と決めていました。

大学の友人で、授業のノートを黒の太字のモンブランでとっていた子がいたなあ、
すごいお洒落だと思いましたが、私にはちょっとマネ出来ませんでした。

社会人になり、手紙なんか書かなくなってしばらく経ってから
転職して入社した会社の経営者に、
お礼状は必ず自筆でその日のうちに書いて出せ。
と仕込まれました。

もともとお礼状を書く習慣があったので
そして、はがきとか便せんとかも好きなため

デスクの引き出しにはいつも、
鳩居堂の季節のシルクスリーンはがきと罫線はがき、
丸善の便せん、記念切手を常備していました。
まあ自己満足とうか、形から入る典型というか。
そのツールが揃ってるだけで、営業がうまくいくような気分ですね。
いまもこのツールは常備しています。
切手は必ず記念切手を手帳のポケットに入れて持ち歩いています。

中学に上がった時、おもちゃみたいな万年筆を入学祝にもらった時の
ワクワクした気持ち、忘れちゃいけませんね。

銀座の奥座敷、築地の裏 新富町という異界

2009-07-07 22:51:55 | 日本文化
新富町を訪れたのは二度目です。

銀座から歩くとけっこうあります。

入舟町の手前、少し行くと月島、佃島界隈

某巨大広告代理店の城下町でしたが、移転しちゃいました。

そんな現在の喧騒から取り残されたような、コンクリートに囲まれた古い家屋や細い路地。

高速道路にかかる橋は、京都の祇園白川にかかる橋の風情もあり。


ハイブランドのフラッグショップが立ち並ぶ、銀座の表通りからは
うかがい知れない生活感たっぷりの下町です。
どんなに世界のブランドが軒を連ねても、銀座界隈がまぎれもなく下町であることを、思い出させてくれました。
きらびやかな街の裏側の異界。
新富町は、そんなタイムスリップな感じがする町です。


足袋を誂えに行きました。
小さな老舗の足袋屋さん、新富町にぴったりです。
そこで誂えた足袋で、下町を闊歩、いいですねえ。と悦に入り。


でも、近くには、何とも今風にそそるカフェとかもあり。

そんなアンバランスな感じも好きです。

農家って

2009-07-07 00:51:02 | 日本文化
西日本の田舎へ行きました。
農村です。
農家です。

瓦ぶき屋根の、田圃に囲まれた、のどかなところです。

のんびりしていいところですが、二三日逗留すると、いろいろと気づくことが。

まず。

農家の人って、働き者です。
男性も働き者ですが、お嫁さんは本当に大変。

田舎はやはり男性社会ですし、裏方は女性に任されています。
任されていても、所詮裏方。雑用や汚れ仕事も一切合財引きうけて
お客さんにも笑顔で接待し、親戚を把握して対応し、車でしか移動できないので
みんなの足代わりに運転して…

あー、私にはとてもできないことばかり。

お手伝いの私も、あまりの扱いに(家事の人足状態)キレかかりましたが、
お嫁さんの大変さのお役に少しは立っていると思えば、ぐっと我慢できました。

ああ、これが日本だな、日本の家族だな。
日本文化を大事にしたいということは、これも受け入れなkればならないんだな。
そう考えると、少し複雑です。

でも、この家族体制の上に、日本文化が成り立っているわけで、
男性の仕事の陰には、信じられないくらい献身的な女性の内助の功があるわけで。
それも含めて、伝統や文化です、それが日本です。

つくづく体で感じました。


畳の上のくらしの気持ちよさも、一緒に感じてきました。
畳、いいですよ。
絨毯やフローリングより、日本の気候には合っていると思います。




もうひとつ
山間部なので棚田でしたが、休耕田の多いこと。
一度休耕田になると、再度田圃に知るのは難しいと聞きました。

私はやはり、減反政策には反対です。
日本のコメ作りは農業の基幹ですから、なくすわけにはいきません。
しかし、小規模の兼業農家が自分の家の分だけ生産している農業は
やはり不自然だし、将来性はないとおもいます。
農家は、専業で生きていけるようにすべきです。
リストラクチャリングは必要でしょう。

食糧自給率がこのままでいいとも、米作りが今のままでいいとも
思えません。

このまま休耕田が増えれば、この農村も荒れて行くでしょう。

二大政党、どちらも減反政策維持ですね、支持しがたいなあ。
将来の見通しがさっぱりわかりません。

開業届を出す

2009-07-02 23:18:13 | 独立起業
7月1日付で、開業しました。

同じ日、東京商工会議所 創業ゼミ全過程を修了しました。
最後は、事業計画のプレゼンテ-ションでした。

でも、一人5分のプレゼンって、ほろんど何も言えませんよ。
4分でまとめるのも、技術かも知れませんが、非常に難しいです。

和紙研の講演会でのプレゼンt-ション40分とかに慣れてしまっているし
企業にいたころの社内プレゼンでも、もうちょっと15分とか20分とかいただけます。

ほとんど何も伝わらなかったような気はしますが
とにかく修了しました。

修了証をいただきました。これは創業融資を受ける際に、第一関門の保証になります。
その意味では、重要です。

開業したので、今日から職業に復帰した気持でいます。
ただ、一銭もまだ稼いでいませんので、本当に仕事なのか?という気持ちが
いつも付きまといます。
商品が売れて、はじめて仕事をした気持ちになるのでしょう。

家族に、冗談混じりに、「遊んでばかりいて…」と言われると
けっこうマジギレします。自分でも、コンプレックスなのです、稼いでいないことが。自分の食いぶちを稼いで初めてモノが言える、と信じているので。

銀行に口座を開きにいったら、いろいろと書類を書かされ、しげしげと観察され
事業内容を聞かれ(事業計画書を出す羽目になりました)、審査の上後日また来い、と。

社会の荒波を一人で泳ぐことになったんだな、誰も守ってくれないんだな
と実感しました。いい経験です。

創業ゼミの同期生は、それぞれ個性的で楽しいプランを持った人たちでした。

みんな、それぞれの道で、成功してほしい。素直にそう思えます。


さて、開業記念に何か買いたいと思いますが、何がいいのか迷い中。
やはり名刺入れ、ペンとか(ペン類大好きなので有り余るほど持っていますが)
鞄とか。
予算乏しいけど、悩み中です。