舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

メリモ音楽話(後半戦)

2006-05-05 23:16:49 | Hawai'i
昨日、メリーモナークに出たアーティストについて書いていたら予想以上に長くなったので(※主にロパカさん)、急きょ前後半に分けることにいたしました。


ということで後半戦。
後半は、「クムフラ=ミュージシャン」の方々についてお話ししたいと思います。

真っ先に触れねばならないのはクムフラ、ナニ・リム・ヤップさんと「リム・ファミリー」です。
ナニさんは今年総合優勝し、ミスアロハフラも輩出した「ナー・レイ・オ・カホロクー」のクムであり、ご家族で結成しているプロのバンド「リムファミリー」のボーカルでもあります。
ナニさんというお名前の通り美しい(=Nani)ソフトな歌声は、去年の発表会で踊った「Maunaloa」後半部分で聴けます。
リムファミリーのボーカルは妹のローナさんも務めていらっしゃいますが、ふつうメリモではローナさんはフラに回り、ナ二さんが歌います。
ただし、ローナさんに来月お子さんが生まれるとのことで、今年はローナさんもボーカルに加わってました。
ミスは雪の女神ポリアフをテーマにした演技。そしてアウアナでは「マヌ・オーオー」を披露して下さいました。
カホロクーのフラは、第一に「ものすごく歌詞に忠実であること」が特徴です。
歌詞を意識しながら観ていると、振り付けが非常に正確に合致していることが分かります。
もちろん、全てのフラがそうであるべきですが、ここの振り付けは特に精度が高い。
それでいて動きから動きが優雅につながっているのですから、振り付けた人のレベルの高さが伺えます。
踊りに注目すると、わりかしアップダウンが多いのが特徴でしょうか。
あと回転の際に肩を揺らす傾向があるようです。
しかし、いずれにしても大変スムーズに動きますので、観ていてとっても自然。
特にミスになったバーニスさんは、優勝後某所のプライベートパーティーで間近で拝見する機会に恵まれたのですが、これらカホロクーの特徴がもっとも洗練された形であらわれているダンサーです。
これに彼女の持ち味、すなわち魅力的な表情や良い姿勢が加わっているのですから、本当にすばらしいダンサーなのです!!!
マミちゃんは「チカラが抜けているのに大きな踊り」と絶賛しております。

あ、話が音楽からそれてしまいました。
ンよいしょ(←※話を戻す...ってこのネタ前に使ったぞ)

それともうひと方、The Brothers Cazimeroのロバート・カジメロさんもキーパーソンでしょう。
カジメロの朗々と響く美しい歌声はすっかりお馴染みかと思います。
そしてロバート氏は、以前このブログでも取り上げましたが、カーネ(男性)の上品かつ迫力あるフラを踊らせたら右に出るものはない「ナー・カマレイ」のクムでもあります。
カマレイの皆さんは昨年出たので、ロバート氏のお弟子さんは今年は出場しませんでしたが、彼のもとを正式に卒業してクムになった方々は毎年出場しています。
どちらもロバート氏譲りの格調高い踊り方が特徴。
比較的重心が高く、フォーメーションが少ない演技です。
ロバート氏は今年も、クムになったお弟子さんのハラウのために歌っていました。

忘れてはならないのがハラウ・フラ・オラナのナタリー・アイさんです。
ナタリーさんはクムフラ、ハワード&オラナ・アイさんの娘さん。
ナニさんのところ同様、妹のシェルシーさんはダンサーとして活躍しています。
私はこのシェルシーの踊りが大好き。そして、ナタリーの歌も彼女たちの踊りにピッタリのロマンティックな歌声なのです。
さきほどのロバート氏とは打って変わり、ここの踊りはとにかく派手。いわばアメリカ的です。
つまり、ドレスも感情表現も振り付けもフォーメーションもゴージャスで、観客へのアピール度がとにかく高いのです。
ケイキ(子供)の大会で最強なのもうなずけます。
今年のメリモでは残念ながら入賞できませんでしたが、私としては非常に好きだったグループの一つです。

普段プロとして活躍しているわけではなくても、メリモでは自分のハラウのためにバンドに入る先生方もいらっしゃいます。
数年ぶりの出場となったチンキー・マーホエさん(あっ、でもこの方はCDも出してますが)や、アロハ・デリレイさん達が歌っていましたね。


さて、賢明な貴方は既に見抜いていらっしゃるでしょう。
私が意図的にさる方に触れてないことに。
のことは、言いたいことが多すぎますので、改めて別に枠を設けて語り尽くしたいと思います。でへ。

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