「ですが、宰は象徴でいいわけで、実際に力を持っていなくてもいいのでは・・・」
「我々、「流魂」にとって、宰の位置をもう一度、確認して、それから、・・・。」
「それなら、ヒロムを探すの。」
「ヒロムさんは、お疲れのようでしたし、宰の位置にいることが・・・・。」
「そうなんですよ。会員の心の支えとして、コアは必要です。その人のためということが、・・・・
その人のためということで、個人の存在を肯定することができます。自分に責任を負うことはなくです。」
「すでに、「流魂」はビジネスとして成り立っています。そこのところをお考え頂ければ、コアの存在が必要だという事を理解いただけると思います。」
「ヒロムさんは、我々でコントロールできた。ですが、仁さんは・・・・」
「いや、ヒロムさんをコントロールすることも難しくなっていた。彼自身に情熱が無くなっていた。」
「執行部としてですよ。今、宰が不在であることを会員にどう納得させるか、あるいは、仁さんを新王として向かえるとして、その位置づけをどうするかですよ。」
ツカサは違和感を感じていた。
ツカサにとっては宰はヒロムであり、姫はヒトミなのだ。執行部が話している内容は、ツカサを苛立たせた。
ドンッ。
ツカサが会議で使われる大きな円卓を叩いた。
「ツカサ。」
ヒトミが制した。
「あなたには、まだ、早かったようね。外に出て。」
「ハイ。」
ツカサはスッと立ち上がると部屋をでた。ドアを閉めるとツカサは壁を思いっきり殴った。その音は会議室の中に響きわたった。
「仁をコントロールできないと言ったわね。思い出して欲しいの。初めての「神聖な儀式」の時、仁はお金を鷲掴みにして出ていった。そして、二度目に現れたときも、金を欲しがったわ。彼は簡単に動くと思うの。お金があれば。」
「そっ、そうかもしれません。ですが、あの力をコントロールすることは・・・・・。」
「いまはですね。「命の水」に付加価値をつけることに成功しています。ですから、むしろ、力は必要ないと思うのです。むしろ見た目、容姿を重視して。姫にふさわしい人を選ぶというのも選択肢として考えられると思うのです。」
「演出家はどう思うの。」
「そうですネエ。とりあえず。ヒロムさんは新王を探す旅に出たとしておきましょう。彼自身が宰の仕事を終え、次につなぐ人を、真の王を探しに出たとでも。」
「いいわね。」
「我々、「流魂」にとって、宰の位置をもう一度、確認して、それから、・・・。」
「それなら、ヒロムを探すの。」
「ヒロムさんは、お疲れのようでしたし、宰の位置にいることが・・・・。」
「そうなんですよ。会員の心の支えとして、コアは必要です。その人のためということが、・・・・
その人のためということで、個人の存在を肯定することができます。自分に責任を負うことはなくです。」
「すでに、「流魂」はビジネスとして成り立っています。そこのところをお考え頂ければ、コアの存在が必要だという事を理解いただけると思います。」
「ヒロムさんは、我々でコントロールできた。ですが、仁さんは・・・・」
「いや、ヒロムさんをコントロールすることも難しくなっていた。彼自身に情熱が無くなっていた。」
「執行部としてですよ。今、宰が不在であることを会員にどう納得させるか、あるいは、仁さんを新王として向かえるとして、その位置づけをどうするかですよ。」
ツカサは違和感を感じていた。
ツカサにとっては宰はヒロムであり、姫はヒトミなのだ。執行部が話している内容は、ツカサを苛立たせた。
ドンッ。
ツカサが会議で使われる大きな円卓を叩いた。
「ツカサ。」
ヒトミが制した。
「あなたには、まだ、早かったようね。外に出て。」
「ハイ。」
ツカサはスッと立ち上がると部屋をでた。ドアを閉めるとツカサは壁を思いっきり殴った。その音は会議室の中に響きわたった。
「仁をコントロールできないと言ったわね。思い出して欲しいの。初めての「神聖な儀式」の時、仁はお金を鷲掴みにして出ていった。そして、二度目に現れたときも、金を欲しがったわ。彼は簡単に動くと思うの。お金があれば。」
「そっ、そうかもしれません。ですが、あの力をコントロールすることは・・・・・。」
「いまはですね。「命の水」に付加価値をつけることに成功しています。ですから、むしろ、力は必要ないと思うのです。むしろ見た目、容姿を重視して。姫にふさわしい人を選ぶというのも選択肢として考えられると思うのです。」
「演出家はどう思うの。」
「そうですネエ。とりあえず。ヒロムさんは新王を探す旅に出たとしておきましょう。彼自身が宰の仕事を終え、次につなぐ人を、真の王を探しに出たとでも。」
「いいわね。」