これまでは退院後また出たら来なさいだったのに、退院後の外来受診を指定されました。
あまり大したことは聞けず、出来るだけ静かに、動いたら、脚を上げて過ごすように・・・でもそれでは生活出来ません!と言いたかったけれど・・・。そこは医者の管轄ではなさそう。
入院の時、一緒だった方に会いに行きました。
お二人ともかなり厳しい状況です。
お一人は「今年が普通に出来る誕生日になると思うから、退院して友人や家族とお食事会するのよ」と。
彼女は私の脚のための保湿クリームを譲ってくれました。ベリーの薫りのするクリームでした。
私の写真集をプレゼントするととても喜んでくれました。他の方にもみせたら、きれいだと、喜んでいましたよと。
もう一人は緩和ケア―を受けています。それでも本を読んだり、好きな手芸品をつくったりしていました。スマホのマニュアル本をプレゼントしてくれた方です。今日はスマホ用のペンをくださいました。兎に角 指が滑って、間違いが多くなるのを経験しているから。
私の夫はガンとわかってから半年でした。それまで殆ど病気をしたことがなかった彼は自分の体力に自信があったからでしょうか、彼女たちのように覚悟をもったのは本当にちょくぜんでした。 医者から根治は無いと告げられたにもかかわらず。
まだそこまで深刻になっていない私がお見舞いすることに、躊躇がないわけではないのですが、入院中に助け合った仲間ということで顔を出しています。
それにしても病気仲間は本当に優しい。
弱者の優しさなのかしら・・・・。
体験してよくわかる人のつながりと思いやることの心根と言うのでしょうか。
私も優しくなれそうです、
病院から一歩出ると全く別の世界が広がります。
街路樹が緑から淡く黄色がかってああ 秋がやってきていると思いながら帰ってきたのです。