神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

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単叢茶菓ノ會@小林千恵茶器個展

2021-07-08 | お茶会
先月末のことになりますが、入谷にある「LEAFMANIA」で開催された
白茶果工作室さんの単叢茶菓ノ會に参加してきました。
陶作家、小林千恵さんの茶器展とのコラボ茶会です。

小林さんの器は以前パラジウム彩蓋碗を購入したことがあり、
その美しいフォルムは銀彩との相性も良く、茶会でも使っています。

LEAFMANIAさんで扱う美味しい単叢、
小林千恵さんの白い美しい茶器、
そして白茶果工作室さんの工夫をこらしたお茶淹れ、お茶とマッチングさせたお菓子。
とても豊かで感動的なひと時でした。
ご馳走さまでした。

小林さんの新作の蓋碗と茶海もしっかりお持ち帰りしたのは言うまでもありません。

ご一緒した皆さま、ありがとうございました。


単叢茶菓ノ會
『清・甘・細・淡 ニシテ 活』
◆茶果譜◆
宋種 2020  & 雫蜜
烏鮒魚 2020  & hachisu no mi
単叢紅茶 2019  & 鮮花餅
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交種茶会@工芸青花

2021-06-15 | お茶会
だいぶ長い間ブログをお休みしてしまいました。
自宅での教室は細々と続けていますが、
外部での茶会やイベントを全くしていないので、
なかなかネタがありません。
でも、ブログを止めたわけではありませんので!

先々週の週末、神楽坂の工芸青花で開催された茶会に参加しました。
安藤雅信さんのお茶とお話と菓子屋ここのつさんの糧菓を楽しむ茶話会。

三種のお茶に三種の糧菓を合わせたコースを堪能しました。

印象に残った糧菓は、単そうに合わせたもの。
なんと、道明寺の海苔巻き!

また、今回安藤さんは二番目のお茶として
煤と棲む」のコーヒーを二通りのドリップ法で淹れてくださいました。
点滴法と名付けられた、まさに点滴のように蒸らす淹れ方、
こちらがコクがあるのに後味さっぱりとしていてとても美味しかった。

お二人の茶会は五感を刺激する仕掛けがあって、
いつも新鮮な驚きをいただきます。

今回は新型コロナ禍で延期となった
茶と糧菓: 喫茶の時間芸術』の出版を報告する会も兼ねていました。

写真が美しく、しつらえや盛り付けのヒントにもなると思います。



安藤さん、実穂さん、ご一緒した皆さま、ありがとうございました。
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粛々と

2021-02-25 | 自宅サロン
ご無沙汰しています。
このところあまり外出もしないので、家にいる時間は長いはずなのですが、
時間があるとかえってブログやインスタを開けないものですね。

自宅サロンは粛々と続けております。
現在は新規募集を休止し、茶会も行っておりません。
以前から通ってくださっている生徒さんを対象に、
2か月に一度の割合で淹れ方レッスンをしています。

台湾茶は知り合いのお茶屋さんから季節の茶葉を送っていただき、
大陸の中国茶は茶葉を扱っている日本の友人たちから譲ってもらうので、
幸い美味しいお茶は手元にあるのですが、
やはり現地に行けないのは悲しいですね。

今は生徒さんたちと静かにお茶を飲みながら、
また麗茶ツアーで台湾茶の旅に行ける日を夢見ています

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謹賀新年2021

2021-01-06 | その他のお茶
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年は本当に大変な年でした。
新しい年になったものの、再び緊急事態宣言が出ることになりましたね。
今年もまだまだ自由に皆さんとお茶をご一緒することはできませんが、
こんな時こそ一人飲みでお茶の力をいただきましょう。

いつも飲んでいるのはやはり中国茶ですが、
先日日本茶を送っていただいたので、
お正月の気分にふさわしく、とっておきの茶器を出して淹れました。

お茶は「つきまさ」の釜炒り茶、会。
香ばしく、すっきりとした味わい。
露地栽培の自然製法茶だそうです。

中国茶・台湾茶も丁寧に作る高級茶と量産茶に二極化していますが、
日本茶もその方向に舵取りされているのでしょうか。
「つきまさ」さんの取り組みも注目していきたいと思います。
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茶禅一味×和魂漢才=唯一無二 後編

2020-12-14 | 茶館・レストラン・専門店
茶禅華」での上海蟹コース&ティーペアリングレポ、後編です。

ここまでで多分2時間はたっていると思います。
先に種明かしをすると、お開きになったのは11時半。
何と、4時間半も食事をしていたことになる。
サービスが特別遅いと感じたわけではないので、
それだけ時間を忘れてゆったりディナーを満喫したと思えばいいのでしょうが、
シンデレラ体質の方は要注意です(笑)。



’四川鶏翅’
大小の唐辛子、山椒、パクチー、葉ニンニクの中に突き刺さる(笑)手羽先。
手羽先の中には上海蟹が詰められていて、赤い山から取り出してハスの葉を巻いてかぶりつく。
これまでのお料理は、懐石か、ヌーベルキュイジーヌか、という盛り付けだったのが、
ここで一発、中華的な見せ方をしてきましたね。
手羽先の皮がパリパリで夢中で食べてしまいます。
あとで口先が「麻」で痺れてましたが。



合わせたお茶は薫香正山小種。
このお茶はこってりとしたお料理と合いますが、
麻辣なお料理とも相性がいいのですね。



ここで箸休め。
柿と干し梅でリセットします。
スダチがかかっていて、酸味と甘みが心地よい。



’鴛鴦蒸蟹’
私にとっての真打登場。
上海蟹のオスとメスをミックスして
白子、身、蟹みそを段階的に綺麗に甲羅に盛り付けてあります。
黒酢がまた美味。黒蜜を少し加えているとのことで、味わい深くなっています。
先週島根で食べた松葉ガニも美味しかったけれど、上海蟹の美味しさはまた別物だわ。カニ万歳!



岩茶奇蘭。
花のような香りと焙煎の香ばしさがお料理とよく合います。



’蟹皇魚翅’
フカヒレの姿煮に上海蟹の餡がかかっているという超贅沢な一品。
美味しい!
(でも、私はフカヒレ料理の最高峰は香港福臨門のフカヒレスープだと思っているので、
フカヒレ料理に関してはあまり心が動かないwww)

写真を撮るのを失念しましたが、このあたりで台湾の翠峰烏龍茶を
景徳鎮の美しい飲杯で温かく出してくださいました。
お料理とおしゃべりに夢中になって写真を時々すっ飛ばしていますが、
お茶の味はしっかりと覚えてます。
美味しい高山茶です。



真骨頂はこちらかな?
先ほどの蟹餡をリゾット風にしたものに、その場で旬の白トリュフを削り掛けてくださいます。
ちょっとフレンチレストラン的なサービス。
このちょっといただく量がいいんですよね。



’翠玉白菜’
台湾故宮に展示されているようなミニ白菜!
腐乳で味付けされています。



’雲白肉片’
えっ、まだメイン料理が来るの、と出てきたのがこちら。
四川料理ではキュウリとばら肉で前菜的に出てくることが多いと思うのですが、
こちらはナスと豚肉の重ね蒸し。
立派にメインになる一皿ですね。
これをいただいて思いました。
上海蟹のシーズンではない、普通のコースを食べてみたいなと。



土鍋で炊いた南魚沼産コシヒカリ。
雲白肉片のお料理と一緒にいただきます。
このご飯、土鍋を開けた瞬間、私たち一同驚嘆の声をあげました。
ご飯粒が一粒一粒立っている!(トップ写真)
これは海原雄山でも絶賛でしょう。
このご飯の炊き方を見ただけでもこのお店の心意気が伝わってきます。
添えられた白ザーサイが超絶美味で買って帰れるなら持ち帰りたかった。

またまた写真失念ですが、竹葉単そうの温かいお茶が出てきました。
竹葉単そうはここ数年とてもクローズアップされている鳳凰単そうの品種。
このチョイスはお店にお茶オタクがいるに違いない(笑)。



〆の清湯麺。
少し味を足したい人のために上海蟹入りXO醤が添えられています。
私は後半少し足して食べましたが、他の方々は素のままで飲み干していました。



野生バラ茶。
すっきりとお腹を整えてくれる気がします。



点心三種。
ソルベとタピオカ入りイチゴソース
杏仁豆腐の冷と温の食べ比べ(冷は寒天、温は葛を使っているそう)
白ごま団子in野生白芽茶

ご馳走さまでした!
満足感いっぱいですが、苦しいほどの満腹ではない、
とても程よい腹心地です。

お料理については、川田シェフのコンセプトの通り、
見た目はシンプルで、和食の要素が取り入れられています。
いわゆるガツンとした中華料理を期待して行けば失望する人もいるかもしれないし、
コスパから考えると疑問に思う人もいるでしょう。
それこそ中華料理なら安くて美味しいお店はたくさんありますしね。
でも、この心地よさは何だろう・・。
料理に無駄な手は加えていないけれど、
どうしたら素材を生かせるか、たぶんものすごい時間をかけて試行錯誤しながら菜譜を決めている。
そういう方向性にとても真摯なものを感じますし、こちらも謙虚になります。

とても素敵な夜を過ごすことができました。
茶禅華のスタッフの皆さま、そしてご一緒したお友だちの皆さん、ありがとうございました!

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