神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

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「ラ メランジェ」松宮先生のスペシャル講座

2018-11-25 | 麗香茶課
少し寒さが増した連休の中日、横浜の香流サロンで
京都の「ラ メランジェ」のオーナー松宮美恵先生をお招きして講座を開催しました。

企画・主催は「お茶ガイド」の宝迫さん、
麗香茶課は共催として募集と当日のお茶淹れを担当させていただきました。

講座は三タイトル。
どの講座でも先生のとっておきのお茶とお話を堪能させていただきました。

1.鳳凰単そう&ジャスミン茶の会

先生が訪れたジャスミン茶の産地・福州と鳳凰単そうの産地・鳳凰鎮などのお話を伺いながら
2種のジャスミン茶、11種の鳳凰単そうを味わいました。

2.ボヘアとは・・・ラプサンスーチョンからダージリンへ

ラプサンスーチョンの故郷・桐木のお話を中心に、ヨーロッパで歓迎されたTeaのルーツに思いを馳せました。
伝統的な正山小種と今年のダージリンをいただきながら。



3.京都Le melangee的正山小種品茶会

松宮先生が今年訪れた桐木で出会った様々な正山小種を楽しみました。


ご参加いただきました皆さま、お手伝いいただいたWさん、ありがとうございました。


★お知らせ★

12月8日(土)に開催する、うらりんさんと上海小町さんと私ちょしのコラボ茶会「三Q物語」、
14時~15時45分の回に若干名お席がございます。
詳細は当ブログ記事→をご参照ください。

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コラボ茶会『三Q物語』のお知らせ

2018-11-13 | お茶会
今年もうらりんさん上海小町さん私ちょしの三人によるコラボ茶会を開催いたします。

暮れも押し迫った時期になりますが、12月8日(土)に例年通り稲荷町の東京松屋さんで行います。
タイトルは「三Q物語」。9回目の感謝を込めて、皆さまと楽しめる茶会を考えています。
茶葉は三席とも体も心も温まる陳年茶を選びました。
毎回、楽しみにしていらっしゃる方も多い「白茶果工作室」さんをはじめ、
京都「和菓子店 青洋」さんのお菓子とともに三種の茶席を順番に楽しんでいただきます。
福を呼ぶお土産もご用意して、皆さまをお待ち申し上げております!

ご予約方法については下記をご参照ください。

■テーマ:「三Q物語」

■日時:12月8日(土)

第1部 10:30~12:15 (満席御礼)
第2部 14:00~15:45 (満席御礼)
*各席30分で3席すべてを回って頂きます。第1部・第2部とも同じプログラムです。

■募集人数 各部 15名様まで

■お茶席料: 5,000円(税込)

■場 所:江戸からかみ 東京松屋
〒110-0015 東京都台東区東上野6-1-3 東京松屋UNITY  
TEL(03)3842-3785  
アクセス: JR上野駅 浅草口より 徒歩10分/東京メトロ銀座線・稲荷町駅より 徒歩2分

★お申込み方法★

11月17日(土)午前10時よりメールを先着順にて受け付け開始いたします。
開始日時前のお申込みはお受けできませんので、ご注意ください。

chosi☆goo.jp (☆を@に置き換えてください)宛て、下記項目を明記の上、ご送信ください。

1.参加希望者のお名前(複数でお申し込みの場合は全員フルネームでお願いします)
2.参加希望時間(可能な方は第二希望までお書きください)

お申し込みの方には1週間以内にメールにてお振り込み方法をお知らせいたします。
入金確認を以って、予約確定とさせていただきます。

尚、定員に達した場合はご希望の時間帯にお席をお取りできないこともございます。
あらかじめご了承ください。

どうぞよろしくお願い申し上げます。
皆さまと楽しいお茶のひと時をご一緒できますように。

   (トップ写真:うらりんさん)
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還暦茶会@聴松亭

2018-11-10 | お茶会
京都の「梶古美術」の梶高明氏が講師を務める
「美にふれる」美術鑑賞講座に通い始めて4年目に入りました。
年に10回の講座では茶の湯の器や掛け軸を中心に、本物を見て本物に触れ、
歴史や見どころ、周辺文化についてのお話を聞くことができます。

京都では梶古美術さん主催の茶会やイベントが年に数回あり、
いつも行きたいなーと思いつつ、なかなか時間が取れませんでした。

今回は梶先生の還暦茶会が普段は入ることのできない広沢池の聴松亭で開かれるということで、
同い年の親近感もあって(笑)、参加を決めました。
この講座の紹介者でもあり、いつも一緒に参加しているヒロエさんは残念ながら都合がつかず、
やはり講座で一緒のうらりんさんと二人で行くことに。

もともと10月1日に行くことになっていたのですが、まさかの台風直撃予報。
早々に延期の連絡があり、旅程もリスケして、11月5日に無事参加することができました。



京都駅から車で30分ほど、仁和寺から嵯峨に行く道の中間くらいにある広沢池。
のどかな里山風景が広がります。
広沢池の東岸にある聴松亭はもとは徳川家の茶室であったとか。
梶さんのご同窓のM家の所有であったご縁から会場となりました。



待合からの風景は秋の情緒たっぷり。
もう少したつと紅葉が美しく色づくでしょう。
昔は対岸から船を出してこの茶室に席入りしたそうです。



まずは広間で懐石をいただきました。
同席の方々は梶先生の京都や広島の生徒さん、奥さまの主宰するお店「うつわやあ花音」のお客さま他、
京都の料理屋の大将や女将さんも多く、和気あいあいとした雰囲気でした。

お料理は「菊乃井」の板前さんたちが調理場で作った出来立ての二段弁当。
どれをいただいても美味しい。
特に松茸の豊年碗はお出汁がきいていて、本当に美味でした。碗は魯山人!
写真を撮り忘れましたが、バカラの鉢で出てきた菊乃井の特製濃プリンのとろけるような美味しさと言ったら!



席入りの前に待合でお菓子をいただきます。
聚洸謹製の「萬里横行自在身」という銘で、蟹をかたどっています。

古来中国では、還暦を過ぎたら蟹のように自由に動いて中央の命令は横歩きでかわす、
という願いを込めて蟹のように赤い恰好をしたのだとか。
そこから還暦には赤を身につける習慣ができたのだそうです。
茶席でも蟹の蓋置が使われていました。

待合には熊谷守一の「河童」画。
還暦を過ぎ、これからはもう'屁の河童’と言いながら生きていこう、と言う意味が込められているそうです。

還暦を過ぎたら好きなことをして楽しく暮らす。
梶先生の思いが伝わってくるようです。



いよいよ躙り口から席入り。
茶室の掛け軸は「兩江独釣画賛」、曾我蛇足画で、賛は一休和尚によるもの。

茶席の器もどれも素晴らしいものでした。
主茶碗は野々村仁清の御本茶碗、銘はたつた。
堂々たる風格の美濃伊賀の水指も見どころのひとつでした。


場所もお料理も茶席もすべてが客のために計算されていて、
梶先生ならではの遊び心が効いた一期一会のもてなしでした。
これぞ茶会の醍醐味、京都まで足を運んで本当に良かったと思いました。

梶先生、ご家族の皆さま、スタッフの皆さま、そしてご一緒した皆さま、ありがとうございました。
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『日日是好日』と『好日日記』

2018-11-04 | 茶にまつわる文化・芸術
人生の目標は、いつか「茶人」と呼ばれるようになること・・・と言うことにしている。
この先何年生きられるのかわからないけれど、目標はやはりあった方がいいと思うのだ。

どういう人を「茶人」というのだろうか。
私なりに自分の中で型となるものは存在する。
その型は最初から見えていたわけではない。
これまでの経験に基づいた気付きや、出会った人々からの影響、書物からのヒントなどによって徐々に形ができていった。

そのうちの一冊が森下典子著『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)』であった。

『日日是好日』は映画化され、10月13日に封切られた。
(初日に観賞。感想はブログにUPしました→
そして、公開に合わせて続編の『好日日記―季節のように生きる』が上梓された。

10月の終わりごろ、銀座蔦屋書店で森下先生の出版記念のトークイベントがあり、参加する機会を得た。
映画撮影でのエピソードや『好日日記』を書いた背景についてのお話は本当に楽しく、あっという間に時間が過ぎた。
質疑応答もとても盛り上がり、最後には先生とのツーショット撮影とサイン会があり、ファンにとっては嬉しいイベントであった。

(森下先生には3年前に「麗香茶課」で講座を持っていただいたことがあり、
 その講座の続編もお願いしているが、
 今はまさに引っ張りだこでお忙しくしていらっしゃるので、実現は少し先になりそうだ。)

『好日日記』は森下先生が50代の数年間につけていたお稽古日記がベースとなっており、
それを24節気の小タイトルにまとめたものである。
茶室を出発点として、自然を感じ、季節を味わいながら自分自身を見つめる旅の記録が美しい言葉で綴られている。

ここには私が理想とする「茶人」の姿がある、と思う。
季節の移り変わりを感じながら丁寧にその日を生きる。

「漁夫生涯竹一竿」
森下先生がお好きだとおっしゃった禅語の意味をかみしめている。
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