うらりんさんとの台北旅行には、いつも何らかのギフトがあるような気がします。
今回は本当に偶然に夜中に私がのぞいていたFBページで
台北滞在中に李曙韻老師の主催する茶会があることを知りました。
李曙韻老師は1996年頃から台北「人澹如菊」を主宰、
3年前には活動の中心を北京に移し、
現在は北京と台北で「茶家十職」を立ち上げ茶文化交流に尽力する事茶人です。
「人澹如菊」の茶会と言えばうらりんさんの茶事の原点。
私は参加したことはなかったのですが、うらりんさんから話を伺ったり、
雑誌や李さんの本でその様子を知っていたこともあり、
かねてから機会があれば参加したいと思っていました。
今回の茶会は「兩岸慈善交流募款・點燈茶會」と銘打たれ、
中国大陸の生徒さんと台湾の生徒さんとの交流も兼ねており、
淹れ手は中国と台湾から半々で担当します。
また、この茶会はチャリティでもあり、
収益金は「台灣佛教慈濟基金會」を通してフィリピン台風災害への救援金に充てられます。
場所は士林の隱竹齋茶書院。
最近の李さんの台北での講座はほとんどこの場所で行われています。
永康街に最近増えている〇〇茶書院のような場所かと思いきや、
ここは高級マンションのワンフロアぶち抜きのサロンで、
セキュリティも厳しく、ふらりと立ち寄れるような場所ではありませんでした。
写真も一切禁止でしたので、雰囲気をお伝えすることは難しいのですが、
まさしくセレブリティのサロンという感じ。
(セレブリティのサロンって行ったことがないので想像です!)
うらりんさんのお友だちや、前々日にお茶屋さんで知り合った北京の人がいたので
待合での孤立は免れましたが、
私一人で行ったら確実に場違いとなるところでした。
それでも茶会が始まれば茶を囲んで雰囲気はひとつになります。
渡されたキャンドルを持って会場に入るとそこはいくつもの茶席が配され、
茶席主が静かに迎えてくれます。
ひとつ目の白茶を飲み終えると休憩が入り、お菓子と果物をいただきます。
ふたつ目のお茶では席を換え、老茶をいただきました。
うらりんさんによれば以前の茶会と比べるとカジュアルな感じだったということですが、
初体験の私にとってはこのくらいの方がなじみやすいかも?
市川孝さんの煮水器と安藤雅信さんの茶海が人気でしたね。
厦門から参加した美形の茶席主さんは安藤さんのあの使いにくそうな蓋碗(笑)をとても美しく扱っていましたっけ。
茶席は計算された流れの中に茶席主のそれぞれの茶器が配され、全体的な造形美を感じました。
茶は文化であり、分かち合うものであり、人と人をつなげるものである、そんなメッセージを受け取りました。
隱竹齋茶書院のあるマンションの裏手には「茶家十職」のショップがあります。
潮州街にあった「人澹如菊」は完全にこちらに移ったようです。
自然素材の洋服などが置いてあり、茶器は作家ものの展示会なども時折あるようです。
かわいらしい媛媛さんが新しいお店の顔ですよ。
ご訪問ありがとうございます。
にほんブログ村