「
地球にやさしい中国茶交流会」も7回目を迎えて、
規模が大きくなった分、初期の頃とは目的や雰囲気がだいぶ変わってきました。
ワンコイン茶席のほかに、予約制で茶席料が少し高価なテーマ茶席が設けられましたし、
セミナーやミニセミナーの人気も上々、
フリーマーケットの各店舗に試飲コーナーができ、そこでもお茶を楽しめるようなったこともあって
今回は特に人の流れが変わったような気がします。
これまでのようにワンコイン茶席券購入のため長い行列ができて
人気の席があっという間に売り切れるということはなくなりました。
席が徐々に埋まっていき、茶席開始までには何とか形になるという感じでした。
多分、他のイベントとの関係で茶席券購入に並ぶ時間が取りにくかったのだろうと思います。
また、最近では東京近辺での中国茶会開催の機会が増え、
中国茶好きの皆さんの茶席に対する飢餓感がそれほどなくなってきたというのもあるでしょう。
どのように中国茶ファンの気持ちをつかみ続けていくか、
どのように新しいファン層を開拓するのか、
「地球にやさしい中国茶交流会」ワンコイン茶席の今後の課題でもありますね。
テーマは自由、設えや茶藝に縛られることもなく、
ただただ淹れたいお茶にこだわれるというのが
ワンコイン茶席の醍醐味です。
皆さん茶葉の選定にとても気を遣っていましたし、
その茶葉をどのように美味しくいれるかということにもかなり時間を割いていました。
しかし本当の醍醐味は全て当日の茶席にあります。
事前に泡茶の練習を積み、お話する内容をしっかり決めて臨んでも
当日飲み手の方々との交流を通じて予想外な化学反応が起こり、
そのお茶について新たな発見をすることが多々あります。
一席一席がお茶との新たな出逢いの場であり、
そこには淹れ手と飲み手が共同で作り上げる世界があるのです。
では、簡単に今年のワンコイン茶席をご紹介しましょう。
テーブルA 緑茶 徽州翡翠之茶 太平猴魁茶
関西中国茶会の三崎さんと眞鍋さん
私も17日に席に着かせていただきました。
黄山市の工場を訪れた時に入手したお茶だそうです。
淹れ方、見せ方に工夫があって、楽しく美味しくいただきました。
テーブルB 台湾茶 ~焙煎の香りに誘われて~ 17日(左)
YukoさんとHiromiさん
台湾の茗品烏龍と木柵鉄観音。
テーブルB 比べる!台湾茶 18日(右)
山田やすよさんは杉林渓烏龍茶、焙煎高山茶。
まうぞうさんは梨山烏龍茶、秘蔵茶1種。
テーブルC 地球と身体にやさしい台湾茶 17日(左)
うらりんさんと
ちょし
有機台湾紅茶と東方美人。
テーブルC 老茶 時光回味 ~ふりかえる時のながれ~ 18日(右)
茶米さんと
碧眼猫さん
2011年凍頂烏龍茶春茶と1988年彰雅凍頂烏龍茶冬茶。
18日に茶米さんの茶席に着かせていただきました。
春茶はフレッシュな清香、老茶は心地よい酸味のある美味しい美味しいお茶でした。
ゆったりとした茶米さんの所作が時のながれを感じさせ、茶席の雰囲気に効いていました。
テーブルD 紅茶 台湾の紅 大陸の煙 ~珠玉の中国紅茶で貴重なひとときを~ 17日(左)
碧眼猫さん
ラプサンスーチョンと紅玉紅茶。
テーブルD 蜜香茶 回甘の楽しみ紅と青 18日(右)
(麻)さんの蜜香紅茶と
ルフナさんの今生無悔。
テーブルE 単叢 向陽茶席 ひだまり茶席 ~単叢の透き通った甘さを楽しむ~ 17日(左)
Cha-teaさんと
磯部優子さん
宋種鳳凰単叢と蜜蘭香単叢。
テーブルE 単叢の「新」と「陳」 18日(右)
まゆりんさんとぷーまきさん
鳳凰単叢芝蘭香と老叢水仙2007年。
※叢の字は正しくは木偏に叢
テーブルF 日本茶を、楽しみながらもっと知る 17日(左)
めぐさんのオリジナルティー。
テーブルF ジャスミン茶 茉莉花雪片 18日(右)
極楽天山さんと
ちょし
碧潭飄雪と白玉兎。
テーブルG 岩茶今昔物語
香音さん、
荷花さん、うめ吉さん
17日は夜来香+お楽しみ♪、18日は千里香+お楽しみ♪
テーブルH 普[シ耳]・方磚茶の楽しみ
桃猫さん、倫子さん、エンジェル真樹さん
2005年「可以興茶磚」熟茶と1992年・雲南省茶叶分公司「7581」方磚。
ご来場の皆さま、ありがとうございました。
茶席を支えてくださったスタッフの皆さまにもお礼申し上げます。
また来年の秋、会場でお会いいたしましょう!