昨日は
XiangLe中国茶サロン秋のクール第三回目でした。
今年は夏を過ぎてからが何となく慌しく、お天気も暖かい日が多かったのですっかり忘れていましたが、
もう立冬、秋も終わりに近づいているのですね。
となると、もう秋茶のシーズン到来!
今回の茶譜は
西湖龍井茶 翁家山 (浙江省杭州)
高山烏龍茶 奇萊山 (台湾南投県)
鳳凰単[木叢] 野生白葉/秋茶 (広東省潮州市)
安渓鉄観音 荒茶/秋茶 (福建省安渓県)
翁家山龍井は今秋サロン主催で杭州・上海ツアーに行ったときにお土産で持ち帰ったものだそうです。
シーズンよりもかなり遅い時期に摘んだので、葉も大きくて不ぞろいでした。
それでも、豆っぽい香りがほんのりして、甘みもある美味しい龍井でした。
獅峰、梅家烏が観光地化されている今、これから注目されるのは翁家山の畑?
奇萊山をサロンでいただくのは私は初めてかも!?
場所は南投県と花蓮県の県境に位置し、主峰と北峰は海抜3,500mを超え、台湾の中央山脈系に属します。
お茶は1,600~1,700mあたりで作られているかと思うのですが、固定ファンも多い高山烏龍茶です。
一煎目では軽焙煎の心地よい香りを感じ、二煎、三煎とそのパワーを味わい、
五煎を過ぎたあたりからは爽やかな甘みを楽しめる息の長いお茶でした。
途中から先生は清香系のお茶でよく使う秘伝(?)の方法でいれていらっしゃいました。
あれ、簡単そうに見えて結構難しいんだよねー。
鳳凰単そうは、まろやかで香り高く、美味しかった~~。
正直申しまして、ここ1,2年のサロンの鳳凰単ソウはちょっといまひとつだったんですよね。
香りと味のバランスが悪かったというか。香りばかり立って、渋みが多かったりとか。
だから、先生も苦肉の策として、ピューターを使ってらしたと思うんです。
でも、この白葉単ソウは文句なく美味しい!
これは蓋碗でいれないと申し訳ないって感じです。
ラストを飾るのは秋の王者、安渓鉄観音。
先生ご推薦はもちろん荒茶です。
青い、あくまでも、青い、香り。
その青さの中に花をちりばめたようなイメージ。
味はまろやかで煎ごとに甘みが増してきます。
やっぱりこれを飲まないと秋茶にご対面した気がしません。
でも、私の知っている限りでは、この清香の安渓鉄観音がダメと言う人は意外と多いんですよね。
お茶会に行ってもそういう人には必ず一人は遭遇します。
実を言えば私も空きっ腹だとちょっと胃に来るかも?
雑味が多いタイプだと、飲みにくく感じる時も。
美味しくいれるのも意外と難しいです。
だからこそ、かえって美味しい安渓に出会うと嬉しくなります。