自宅サロンでの「台湾茶会」、全三日間の日程を終えました。
台湾茶をテーマにした茶会を開くのはこれで四回目、
年に一度の恒例になりつつあります。
二年目からは5月頃に台北を訪れ、持ち帰ってきた春茶をお出ししています。
包種茶と木柵鉄観音は毎年同じ生産者のものを、
高山烏龍茶はその年にいいなと思った産地のものをセレクトします。
東方美人は時期的にまだ出揃っていないことも多いので
6月に渡台した友人にお願いして譲ってもらうこともあります。
今年は少し変ったお茶が手に入ったので、
茶譜を二種類用意してみました。
6月22、23日は例年通りの茶譜で~Standard~とし、
6月30日は変り種の茶譜を~Extra~として募集をしたところ、
意外にもExtraの人気が高く、定員の二倍のお申し込みがありました。
家の事情で日程の追加ができなかったため、
お申し込みいただいたのにお受けできませんでしたことを
この場を借りて深くお詫び申し上げます。
今年は台湾、中国、日本とどこも不作と言われていましたが、
出来上がったお茶は悪くない、と言う印象でした。
それでもやはり価格は上昇気味ですね。
~Standard~では
高山包種茶、拉々山烏龍茶、木柵鉄観音、東方美人を。
高山包種茶は去年の春までは阿里山で作っていたものですが、
今年は茶園を杉林渓に移しています。
まさしく清香のお茶、と言う印象です。
拉々山烏龍茶は初めて聞く産地でしたが、
深みもあって爽やかな香りがよかったので持ち帰ってきました。
拉々山は桃園県にある達観山の旧名で、巨大神木もあり、自然保護区になっています。
木柵鉄観音は例年に比べると少々水っぽいと言いますか、
天候の影響を受けているような気がしましたが
その中で一番力のあるロットを選んできました。
東方美人は峨眉の有名茶園のもので、華やかな香りに特徴があります。
~Extra~では
大葉緑茶、有機包種茶、東方美人、20年老鉄観音を。
大葉緑茶は高山包種茶と同じ杉林渓茶園の冬茶で作ったものです。
生産量が少なく、ほとんど予約で売り切ってしまう中、
残っていた最後の半斤をいただいてきました。
青茶と緑茶の中間のような風味が面白いお茶です。
有機包種茶は竹葉紅心種と言う在来の品種を伝統製法で製茶したもの。
日本のヤマチャのような味わいがあります。
東方美人は石碇のG茶師によるもの。
生態茶園で栽培し、伝統製法にこだわって作っています。
峨眉産の東方美人に比べると地味な印象ですが、すっきりした甘さがあります。
20年老鉄観音は石碇のベテラン茶師による伝統製法のもの。
適度な酸味と甘味が年月を感じさせます。
三日ともウェルカムティーには「[木龍]翠坊」の蜜香烏龍茶を
水出し冷茶にしてお出ししています。
お茶請けには台湾定番のパイナップルケーキと
(30日は賞味期限の関係で標津羊羹に変更)
自家製青梅ゼリーを選びました。
Standardが変らない「今」の美味しさを味わう茶譜とすれば
Extraは「伝統回帰」にこだわった茶譜。
方向性は違いますが、どの生産者も「未来の台湾茶」を見据えています。
台湾茶の「昔」と「今」、そして「未来」を見つめながら、
こうやって来年も皆様と台湾茶を味わうことができればと思います。
ご参加の皆様、ありがとうございました。
※今回台湾茶会に参加してくださったお客様がブログに記事をUPしてくださっていますので、ご紹介させていただきます。
素敵に暮らそう
千葉県我孫子市でテーブルコーディネートサロンを主宰されているyuri先生のブログ。
いつかご一緒に台北旅行に行きたいですね♪
Cha-No-Yu China 中国茶と和の粋
茶塾「香白韻」を主宰するうらりんさんのブログ。
うらりんさんとも台湾ご一緒したいなあ~。