現地で買ってきたお茶が日本では同じ味に入らない、、、
よく聞く話です。
私も中国や台湾で試飲させてもらって感動して買ってきたのが
帰国して自分で入れてみてあれ?と思うこともしばしばです。
お茶を買ってくることの難しさを痛感します。
入れ方の違い、気候などの環境条件の違い、お水の違いなどで
印象が変ってしまうのは仕方ないことなのかもしれません。
日本の中国茶販売店ではサンプルを日本に送ってもらい、
日本で試飲して仕入れを決めることが多いのではないでしょうか。
そのほうがリスクは少なくなります。
でも、私にとってはせっかく現地へ出かけて、そこで手に入れた貴重な茶葉です。
出来る限りサロンでもその感動をお伝えしたい、
そんな気持ちで茶会や教室での入れ方や演出を工夫しています。
先日のマンスリーコースレッスンでは、
鳳凰村で購入したミネラルウォーターを使って
鳳凰単ソウ黄枝香の毛茶を入れてみました。
(お茶会では本数が足りないので実施していません。ごめんなさい!)
入れ方も茶海を使わない潮州式で。
山の上でいただいた味にとても近く出せたように思いました。
茶葉のミネラル分が十分に、そして爽やかに抽出されました。
ミネラルウォーターの白湯も飲んでみましたが、
粘度が高く、とてもバランスのいい美味しいお湯でした。
現地の水を使って飲むのが一番美味しい、とはいいますが、
茶葉自体を美味しくしているのもこの水なのだな、と実感します。
ペットボトルを持ち帰るのは重いしかさばるし大変ですが、
とても楽しい試みだったので、これからも産地へ出かけた時は買ってこようと思っています。
(トップ写真は左が冷害に遭った茶葉を製茶したもの、
真ん中は今年の黄枝香の毛茶、右は去年の黄枝香の完成品)