春風秋月での「名茶器で彩る秋月茶会」無事終了しました。
今まで入れる側、飲む側と両方の立場でいろいろな茶会に参加しましたが、
茶器を主役にした茶会というのは少ないですね。
器の作家さんの展覧会とのコラボ茶会などもありますが、
その場合は一人の作家さんの作品を使った茶席というパターンです。
今回は4名の入れ手がそれぞれ違う産地、違う作家の茶器で四大青茶を入れるというもの。
なかなか目新しい企画だったと思います。
畠山さんのお席では、
常滑焼・磯部輝之氏の急須で凍頂烏龍茶、
萬古焼・松風窯の銀化窯変急須で熊本産和紅茶「なでしこ」を。
畠山さんは常滑焼の急須のいいものをたくさんお持ちです。
丁寧に作られた日本の急須はとっても優秀。
中国茶も美味しく入ります。
花器として使った新作の藻がけの急須も注目を集めていました。
香音さんのお席。
有田焼・佳秀窯の蓋碗で鳳凰単ソウ蜜蘭香、
景徳鎮小雅窯のポットで鳳凰単ソウ貢香を。
香りの高い単ソウはやはり磁器を選ぶと失敗が少ないですが、
ひとくちに磁器と言っても材質、焼き上がり、釉薬、形状などが意外と影響します。
その中でも単ソウなどが美味しく入ると定評のある二種の茶器をチョイスしました。
店主、高さんのお席。
煎茶道のお師匠さんからお借りした名茶器の登場です。
京焼の幕末三名人の一人、青木木米氏の急須と京焼・清水六兵衛氏(代は不明)の飲杯で
前店主秘蔵の岩茶大紅袍と岩茶老ソウ水仙を。
滅多に口にすることのできない組み合わせです。
今回一番激写されていましたね。
私、ちょしの席では
宜興の作家、楊勤芳氏の絞泥元珠壺でお店のオリジナルの観音王(2012春)、
宜興の朱泥文革水平標準壺で前店主プロデュースの古法安溪鉄観音(2004秋?)を入れました。
どちらも中火焙煎ですが、茶壺の威力か、まろやかで口当たりのいい感じに入ります。
宜興茶壺のもう一つの魅力は茶壺自体が育っていくこと。
文革壺の土の良さ、育ちやすさも実感していただきました。
土という点では文革壺に軍配が上がりますが、
絞泥壺の工芸品としての完成度の高さ、美しさもご覧いただきました。
観音王に使った茶杯は関西在住の福岡彩子さんのもの。
こちらも使っていくうちに景色が変わっていきます。
茶器を育てる面白さは使ってこそのご褒美です。
そんな楽しみ方も皆さまに伝わればと思います。
この日は朝から雨が降り続いておりました。
ご参加の皆さまにはお足元の悪い中、
お越しいただきありがとうございました。
※ご参加くださったお客さまがブログに記事を載せてくださいましたのでご紹介します。
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神奈川のご自宅で中国茶のサロンを主宰していらっしゃるひろりんさんのブログです♪
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