神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

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1975年 雲南七子餅茶

2005-02-27 | 黒茶(中国茶)
勢いで買ってしまいました!
楽人居さんの30年もののプーアル餅茶。
とはいえ、もちろん餅茶のほうではなく、一両入りの小パックのほうなんですけど。

30年ものとは言え、まだまだ舌にピリリと来る強さが残っています。
3煎目くらいからやっと落ち着いてきて、まろやかさが出てきました。
ここからはとても飲みやすく、老茶らしい陳年香も楽しむことが出来ました。
思い切って1煎目、2煎目は捨ててしまってもいいのかも。

気がつくと10煎くらい、グイグイ飲んでいました。
出がらしもしつこく取っておいて冷茶を作っています。
コストパフォーマンスを考えると、やはり貧乏性にならざるを得ないわ(苦笑)。
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阿里山 冬茶 ほか

2005-02-23 | 烏龍茶(台湾茶)
22日の「XiangLe中国茶サロン」のお茶は

高山烏龍茶 樟樹湖 冬茶
安渓鉄観音 秋茶
茉莉砕茶 秋仕上がり
高山烏龍茶 阿里山 冬茶 (写真)

この中では最後の阿里山がダントツ人気でした。
バランスがよく、何煎飲んでも引っかかりのない、上質の冬茶でありました。

今回、美味しいお茶ができる要素についての話題が少し出ました。
品種、畑、天候、生産者、加工(焙煎など)方法などの要素が絡み合って名茶ができるわけですが、
最終的なところで、1割くらいはお茶を淹れる人、そして味わう人ということも関わってくるのではないかというお話。

どんなに美味しいお茶でも淹れ方しだいでそれを生かしきれない場合もあるし、
飲む人の好みや体調で評価も動いてしまいます。


結局お茶は嗜好品ですから、美味しいと思うかどうかは個人差がありますし、
自分の好みを無理に変える必要もないわけですが、
誠実なお茶作りをしている生産者に対し、私たちも出来る限り誠実な消費者たるべき、と思うのです。

いいお茶をちゃんと楽しむことができるためにはある程度経験値が必要かもしれません。

逆説的ではありますが、工藤先生は「まず自分の好みのお茶を見つけてください」とおっしゃいます。
まずは自分の好きなお茶ととことん付き合ってみる。
そして、そこから自分の世界を拡げていくことで、さまざまなお茶と出会い、嗜好の範囲もまた拡がっていくのでしょう。

さて、今日はどんなお茶との出会いがあるのでしょうか?
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7581 後期文革磚80年代

2005-02-20 | 黒茶(中国茶)
プーアル茶に魅せられたのはいいけれど、どこで何を買ったらいいのかよくわからないのが悩みの種。
毎日ガブガブ飲むというわけでもないので、量より質で選びたい。
でも、餅茶や磚茶を塊りで買うのも結構勇気がいるものです。

そこで考えたのが、各販売店自慢のプーアル茶を少量ずつ購入していく方法。
諸事情によりなかなかお店に足を運べないのが悲しいところではありますが。

そんな時目にしたのが、「プーアール茶.com」という通販サイトで今月から始まった‘毎月お試しプーアール茶会員’のお知らせ。
このサイトでは上海在住の藤本さんがプーアール茶だけを専門に販売しています。

上海でプーアール茶?と思いますが、今、中国で金銭的に一番潤っているのが上海。
お金のあるところには、美味しいお茶が集まってくる、ということで今は上海には上質のプーアール茶が流通されつつあるらしい。
台湾の茶商も買い付けにやってきているとのこと。

藤本さんのチョイスにお任せして、毎月違うプーアール茶が届くのを待つのも楽しいもの。
ホールでは手が出せない値段のものも、少量で味わえるので、自分の好みを見つけるにはうってつけかも。

さて、今月送られてきたのは「7581後期文革磚80年代」半生熟茶です。
80年代中ごろと言えばすでに四人組も失脚し、いわゆる文化大革命の時代は終わっているはずだけれど、文革磚と言う名前がついているのは何故でしょうね?
まだ文革の動乱の後遺症があり、それがお茶作りの生産現場にもまだ影響を残していたということなのかしら。

まあ歴史的背景はさて置き、このプーアール、とてもやさしくて控えめな雰囲気です。
最近はどちらかと言えばガツンとしたタイプが好みになっているので、第一印象はちょっと物足りないのですが、飲んでいるうちにしっかりとした存在感が出てくる隠れた実力派?
藤本さんも書いておられますが、穀物のような風味と上品な甘みが感じられます。
夕食後にふっと落ち着くためのお茶として飲むといいかもしれません。

【追記(2/24)】この記事をご覧になった藤本さんが「文革磚」の名前の由来について、サイトにUPしてくださいました。多謝!
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金芽シ眞紅工夫(禮品)

2005-02-19 | 紅茶(中国茶)
ちるさんのブログとか、こちらのmad hatterさんのブログで話題になっている楽人居さんの金芽滇紅工夫を購入してみました。

一般的な滇紅は飲んだことがありますが、ゴールデンチップのみのものは初めてです。
茶葉を見ただけでも目を見張る美しさ。
新芽といっても大葉種だけあって、立派な形をしています。

今回は宜興の茶壷で淹れてみました。
蜂蜜のような甘さと、大葉種の渋さと、柑橘系の酸味が入り混じって濃厚な味わいです。
優雅・・そんな言葉がぴったりする高貴なお茶。
お客様のおもてなしにも良さそうなたたずまい。一人で飲むのはもったいない気がします。
あ、でもとっておきのお茶として、こっそり隠しておこうかな?
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アーモンドクッキーと香檳烏龍

2005-02-14 | 烏龍茶(台湾茶)
先日横浜中華街に行った時に買ってきたアーモンド・クッキー。
重慶飯店点心舗のもの。
我が家はここのアーモンド・クッキーの大ファンで、誰かが中華街に行くと、必ず買ってきます。
このサクサク感とアーモンドの風味がたまらないんですよねえ。

さて、今日は蘭亭のグリーニッシュシャンピン(2004年6月)をあわせてみました。
本当に青々としたシャンピン烏龍です。

蘭亭さんには実はまだ行ったことがないのですが、。ちるさんの行きつけのお店で、以前オーソドックスなタイプの東方美人をおすそ分けしていただいて以来、ファンになりました。
このグリーニッシュもちるさんのお薦めだけあって、青さと甘さがうまく共存し、さわやかな口当たりです。

蘭亭さんはこの他にもめずらしいタイプの茶葉がたくさん揃えてあるらしい。
ちょっと遠いけれど、今年こそは行ってみたいお店のひとつです
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ピューターの茶缶

2005-02-12 | 茶道具
ピューターと言えば、私が唯一所有するピューター製品がこれ。
5年程前、マレーシアに旅行した時に買った、ロイヤル・セランゴール社のものです。

この茶缶、見た目もいいし、密封性もすぐれているけれど、何せ重い。
(写真だとわかりにくいけれど、結構大きいのです。)
お茶を出すときも、口が小さいのでちょっと取り出しにくい。
そんなわけで普段使いとしてはあまり活躍していません。

でも、去年の春に家人が中国から緑茶を半斤ほど買ってきたときには、それだけの量の茶葉を入れる容器がほかになかったので、この茶缶を使ってみました。
飲み切るのに数ヶ月かかったけれど、最後まで春茶の清々しい香りはおとろえませんでした。
その時にはピューターの実力に感心したものです。

今はプラスチックやステンレスでもわりと扱いやすい密封性の工夫された茶筒が出ていて、そちらのほうが手軽で実用的ですが、このピューターの存在感は捨てがたいものがあります。
この茶缶と向き合うと、「ちゃんと私を活用して!」と訴えているような気がして、申し訳ない気持ちになります。
次に彼女の庇護を受ける幸せな茶葉は何にしましょうか・・・?
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ピューターのティーポット

2005-02-09 | 茶道具
今日の「XiangLe中国茶サロン」で一番注目だったのがこれ!
フランスのメゾンドレタン社のピューター製ティーポットです。
全体がリクガメの形で、足もちゃんとあるんですよー。しっぽが龍で、シノワズリなデザインです。

うちにはリクガメがいるので、こういうのには目がありません!!
本当に可愛い。欲しいなあ。。。

今日はこのポットで「鳳凰単[木叢] 八仙 秋茶」を淹れてくださいました。
以前お話にあった通り、まろやかな味になっています。
結構タンニン分の強いしっかりしたタイプのお茶だと思うのだけれど、渋さが前面に出ず、優しさが感じられました。甘さがひきたちます。
う~~ん、ますます欲しい。。
でも、淹れる時ものすごく熱いんだそうです。火傷覚悟!?
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菜香で飲茶

2005-02-06 | 茶館・レストラン・専門店
今日は清水・熱海旅行の帰りがけに横浜中華街に立ち寄り、ランチしてきました。
旧正月前の週末、いつもに増して、すごい賑わいです。

お目当ては飲茶。
「菜香 市場通り店」には行列ができていて、寒い中で子供と年老いた母を待たせるのは忍びなく、「菜香新館」へ。
こちらは広々としていて、店の中で待つことが出来るので、子供が小さい頃からよく利用していました。

本日オーダーしたのは、蒸し蝦餃子、大根餅、チャーシュー包、エビの腸粉、鶏脚先の蒸し物、ター菜の炒め物、炒飯。
お茶はプーアルを頼みたかったのですが、子供が苦手なので烏龍茶を。
デザートに、マンゴープリン&杏仁豆腐(二層になっていて、下には杏仁豆腐、上にマンゴープリンが乗っている)。

写真は鶏脚の蒸し物。中国名では鳳凰の爪(蒸鳳爪)、と呼ばれるものです。
うちは一家揃ってこれが大好きで、飲茶では欠かせません。コラーゲンたっぷり!

日本人にはちょっと馴染みの薄い食材ですが、見た目は置いておいて、かなり美味しい!
私がいた頃の台湾では、観光地では必ず茶蛋(煮玉子)と揚げ煮した鶏脚が売られていて、若い女の子がかじりつきながら歩いていたものです。
20年前のことだけど・・・(汗)。今でもそうなのかしら?
私が初めて蒸鳳爪を食べたのは、当時のBF@台湾人に台北の飲茶レストランに連れて行ってもらった時のこと。
これが最高に美味しいんだ、とオーダーしてくれたんでした(遠い目)。
もちろん、そのことは旦那には内緒だけどね
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凍頂烏龍老茶

2005-02-04 | 烏龍茶(台湾茶)
お腹の風邪が一週間ほど続き、やっと正常に戻りつつある。
それでも油断は禁物。少しずつ普通食の量を増やしている。

こんな時のお茶はやっぱり老茶かな。
いいタイミングで「楽人居」さんから凍頂老茶セットを買っていたので、早速開けてみる。
その中の、「1990年凍頂烏龍(優良奨)」。

HPの紹介文には“1990年春凍頂烏龍コンテスト優良奨受賞茶をそのまま手加えることなく老茶にしたもの”とある。
焙煎香はない。陳年香の陰に、青茶本来の香りが隠れている。
飲んでみると、どっしりとしている。酸味と渋みとまろやかさが織り交ざったような。
お腹に優しいかと思いきや、意外と強い個性に驚く。茶葉の量を控えめに淹れて正解だったかも。
老いて尚、枯れることのない大木を思わせるようなお茶であった。
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五十年代後期大葉普[シ耳]

2005-02-01 | 黒茶(中国茶)
いろいろなサイトで話題になっていますが、「楽人居」さんが2月で茶葉の販売を中止するそうです。
亭主の菊池和男氏の著書は『中国茶入門』も『超級食香港』も以前から愛読していて、その写真の素晴らしさとセンスには敬服しておりました。

サイトも前からよく見に行っていて、特に黒茶のページはため息つきながら拝見していました。
菊池先生のチョイスなら多分失敗はないだろうけれど、いかんせんプライスが・・・

今回、最後のチャンスだし、40%オフということなので、思い切って購入しました。

まずはお目当ての「五十年代後期大葉普洱」。
以前、「China Cha Club」「シ眞山遺珍」を購入したことがあるのですが、その美味しさに感動したものです。
「五十年代後期大葉普洱」と「シ眞山遺珍」は来歴は違うようですが、どちらも餅茶に加工される前の段階で倉庫に忘れ去られて50~60年の月日を経た、易武産の普洱散茶です。

さて、この「五十年代後期大葉普洱」、写真の通り、腐葉土に混じっていてもおかしくない、カブト虫が喜びそうな形状です。
味のほうはいい具合に枯れていますが、力強さは健在で、かすかに甘味と酸味が感じられます。
何煎淹れても衰えることのない美味しさ。
やはり買ってよかったなあ、としみじみ。
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