……きっかけはコンビニの廉価版コミックスでした。
なにげに背表紙見て、ああ、私好みの剣士キャラがいるなあと。
で、よくよくタイトル見たら眠のダンナじゃござんせんか。
元々好きだったんですよ、柴田錬三郎。
元はナベケンさん萌えから『御家人斬九郎』読んで、キレのいい文体(尤も、一昔前の作家さんはみんな文章は上手ですけどね)とシュールなキャラにホレました。淫微だけど下品じゃないエロにも萌え。
あと、『忍者からす』かな、手許にあるのは。後は借り物や図書館でチョコチョコと。眠狂四郎は『無頼控』しか読んだ事ないですが。
基本的に柴錬キャラは、「キャラとして傍目で見る分には面白いけど、現実にいたら絶対に関わりあいになりたくない」という私の好みにピッタリの人が多くて大好きです。
そんでもって、コミック版。
廉価版じゃない正規の単行本は新潮社のバンチコミックスから出ている模様。もう10巻くらい出てるのですね。
作者は柳川喜弘という方(もちろん柴田錬三郎と連名)。
……このコミックバンチって、昔のジャンプ系作家が多いなあ……MOMOTAROのにわのさんとか描いてるよ。
で、眠のダンナを描いてる柳川という人も、原哲夫門下生の一人ってことは、元々はジャンプ系なんでしょうね。
絵柄はあくまで男臭く、でもゴツ過ぎずクド過ぎずいい感じ。
眠のダンナは天パでロン毛ですが(※ハーフなので、別に天パで間違いではない。市川雷蔵版とは大分イメージ違うけど)、他のキャラは服装も髪型もわりと時代考証がしっかりしてて、台詞回しもちゃんとしてるので気持ちよく読めます。
そしてもちろん眠のダンナはエロカッコイイ。下唇と褌が色っぽくてたまりません。
ストーリーは原作と大分変えてる感じですが、何者にも縛られず自由奔放なようでいて、その実重い宿命を背負った狂四郎のニヒリズムはちゃんと出てると思います。
もちろん殺陣もバッチリでございます。
今回のジャスティライザーで、何故グレンがデモンナイトを倒せたのか納得できない人は、眠狂四郎を読んでみられると良いでしょう。
円月殺法の恐ろしさが良く分かります。
でもなんか眠のダンナ、二巻辺りからキャラ崩れてないか?
あと、エロシーンもありますが、原作に比べると控えめだと思われます。ていうか、原作そのまま絵にするととんでもないことになります。
……なんせ斬九郎も原作じゃ、お姫さまのとんでもない所に刀突き付けてたからなあ……。
コミック版のエロと言えば、綱代さんが好みですね。
地味な顔と真面目な性格で武芸に長けた、侍女というより忠臣と言った方が良いような硬派な腰元。……なのにケツ丸出し、という辺りがたいへん柴錬っぽくて良いと思います。
あと、文字若の姐御も好き。話的には美保代さんが正ヒロインぽいポジションだけど、キャラ的に動かしやすいのは姐御だろうなあと思います。
……ていうか、いつの間にか姐御の家、たまり場化。眠のダンナまでなにげに居着いている(それまでは、どこで寝起きしてるか謎でした。……風呂にも入ってなかったらしいし、まさか野宿?)。
ていうか、姐御とダンナは時々、まるで長年連れ添った夫婦のように見えます。立ち食い蕎麦デートが萌えでした。
以上、舌の根も乾かぬ内の萌え語りでした。
あとは「バイオハザード4」のレオンに思いきり萌えたい所なんですけどね。
困ったことに私はゲームキューブを持ってない。