SOI東京公演も無事に終わりましたが、これは大阪公演の記事。
お正月早々私が個人的に得をしたという話です。
***
スターズオンアイス略してSOI。ふと気が付くと毎年この時期に大阪でやってるんですが、私は今迄行った事ありませんでした。
だってチケットがお高いんですもの…スケート関係のチケットの相場にいい加減感覚が麻痺しているとは言え、国内のショーの方が敷居は低い。SOIには錚々たる顔ぶれの海外スケーターが多数出演しているのは分かるけど、私の一番のお目当ては日本人選手だから、国内ショーの方がお得感があるんですよね。今年は年末に同じ会場で全日本&MOIがあったから尚更。
…といいつつ、今年はたまたま8日のチケットを抑えてました。フィギュア好きだけど生で観た事ないって人を誘うのに丁度良いタイミングだったので、この機会に本場アメリカのショーの雰囲気も体感してみようかなと思いまして。
ところがですね。上記のような理由でか、今年はチケットの販売に苦戦していたらしく、その結果私にとってはどんどん願ってもない展開になって行ったんですよ。
***
(1)高橋大輔選手 2プログラム出演決定
去年の暮れくらいだったかな?この情報出たの。正直、チケット売れてないのかなと思いました。何となく、大会の主催者に泣きつかれる大ちゃん、という図が浮かんだんですが(注:あくまで私のイメージであって実際にどうだったかは分かりません)、1ファンの立場としては、1プログラム余計に観られる!という幸運を素直に喜ぼうと思いました。
(2)ロクサーヌ復活
一つ目の演目は今期のEXナンバー「The Crisis」。そしてもう一つは05-06シーズンのSPをEXバージョンに作り直した06-07シーズンのEX「El Tango de Roxanne」!!…という事実が判明したのが公演前日の6日。ま・さ・か、大輔セクシー伝説(←今勝手に伝説にした)の幕開けとなったあのプログラムをもう一度生で観られるとは。
更に。
当日、買っていたチケットは予算の関係によりスタンドS席でHブロック。こりゃ相当端っこになるな、まあしょうがないかと思いながら席に向かうと、「Hブロックの方はアリーナのお席に変わって頂けます」とスタッフの方が。やはりチケットが結構売れ残っていたらしく、スタンドの端の方に観客が分散するよりアリーナ席を埋めてしまおう、という事なのだと思いますが、私に取ってはもっけの幸いでございます。
やっぱり端の方とは言え、一気にリンクが近くなりました。
***
そんなこんなで開幕。オープニングの後、トップバッターで「Crisis」。ジャンプは今回も完璧に、3Aでさえ優雅に見えますー。
MOIより席が近いぶん、指先の繊細な動きをがっつり堪能できました。本当にこのプログラム観ると、ひとつひとつの音を大事に丁寧に表現してるなーと観ててシアワセな気分になります。最後のポーンていう音で振り返る所が丁度目の前。至福。
そして、ロクサーヌ。
思い起こせば2006年。「ノクターン」の映像でどっぷりと大ちゃんにハマり、ものの弾みで取れてしまった第一回FOIのチケットを手に、フィギュアの事なんぞなーんにも知らずに勢いで1人新幹線に乗って新横浜に行ってしまったあの夜。
ノクターンのシンプルな黒シャツ&黒パンツ衣装で初めてお披露目されたのがあのEX版ロクサーヌでした。実はあの時点で私はSP版のロクサーヌを見た事無かったっていうか、ノクターン以外の大ちゃんのプログラムを知らず、ほぼ予備知識なしで食らってしまったEX版ロクサーヌの、あの衝撃。
あの時と良く似た黒シャツ&黒パンツで、でもあの時よりずっと大人っぽくなった大ちゃんがそこにいる。
私今年FOI見て、「道」のステップがすごく優雅になっててびっくりしたんですが。
…ロクサーヌまでもなんか優雅になってた。このプログラムを滑りまくり、踊りまくってた06-07シーズンには思わなかったけど、今にして思えば随分猛々しくステップを踏んでたんだなと、今回の、間違いなく男性的で色気もあるけど、同時に妙に優美さを感じさせるステップを観ながら感心してたんですが…。
途中例のあの、身体を両手でなぞるような色っぽい振付けがほぼ目の前で、実は軽く理性壊れました私。
…滑りまくり、踊りまくってた06-07シーズンにも、こんな美味しい場所で観た事なかったよ…。
あ、壊れながらも、ジャンプ全部キレイに決まったのは確認しました。こっちも3A入ってたのにエライ。バレエジャンプの着氷でちょっと乱れたくらいで、5年振りくらいに滑ったとは思えない完成度でした。
この日は3連休の真ん中だったせいか、全体にちょっとお客さんの盛り上がり方も大人しい感じでしたが、流石にこれはスタンディングオベーションも起きて、この日一番の盛り上がり。
トップバッターとトリの大役を見事に果たしてくれました。
***
羽生選手は先シーズンのEXかな、ロックっぽいやつ。肩を揺すって踊る所とかちゃんとかっこよく踊れてて、やっぱり若くてもセンスがある子は踊れるもんなんだと改めて思いました。それは村上佳奈子ちゃんも同じで、先シーズンのSPでしたが、あの年でしっかりエンターティナーでした。弾ける笑顔が可愛かった。
今シーズンは試合に出てないロシェット選手やカー姉弟、パン・トン組、お久しぶりなバトル選手の演技が久しぶりに観られたのも良かったです。パン・トン組やっぱり素敵でした。
安藤美姫ちゃんも、今回はグループナンバーにも入ってましたが、すごく垢抜けてきれいになって、堂々としてましたね。お揃いの赤い衣装も似合ってました。
あと、私が行った時大ちゃんの紹介で登場して、ブラックスワンを滑ってくれました。これ、FOIで観れなかったのでここで観れて嬉しかった。
そんな美姫ちゃんの隣で、サーシャ・コーエン選手が小さくて可愛くてお人形さんのようでした。これでピエロ風タキシード衣装で赤い風船持って滑るとか、反則。
そして荒川さん相変わらず美しかった。あのイナバウアーは、テレビだと反り返りっぷりが強調されるけど、生で観るとスピードの凄さにびっくりします。荒川さんはイーグルもスパイラルも速くて、男子選手に負けない迫力がありますよね。
他の海外選手も流石にハイレベルでした。トッド・エルドリッジさんのウエイターを演じるプログラム面白かった。カートさんと3人くらいで、タップダンスっぽくエッジの音を聞かせながら滑るのもかっこ良かったです。ゴルデーワさん私より年上には絶対見えない。ライアン・ブラッドレー選手フィナーレで目の前でバックフリップやってくれました。
***
ソロの演技もレベル高いけど、全体にグループでやるナンバーがやたらお洒落な所がアメリカだなーと思いました。最初のタップダンス風のとピエロがお気に入りです。特にピエロは幻想的で良かった。
(それと同時に、PIWの一部にある泥臭さは、あれはあれでちゃんと日本のお客さんのニーズに合わせてるんだなとも思いました)
そしてフィナーレの大ちゃんの衣装に、揺るぎなきアメリカ魂を感じました。…上下赤がどうとかそういう問題じゃない。あんな股上の深いパンツは、今の日本には売ってない(少なくとも若者向きには)。
…アメリカ人って、NYとかの一部のお洒落な人以外は、流行とかあんまり気にしないんだろうなあ…とあれ見て思いました。
それはともかく、個人的には非常にお得感のある1日でございました。
そして何より、トップバッターとソロのトリで、急遽の2プログラムにも関わらずすごくクオリティの高い演技を見せてくれた大ちゃんに感謝です。
***
■Web拍手コメントへのお返事
2012/1/5 13:29
あけましておめでとうございます。岡山南部は気候温暖なせいか、割と緊張感のないゆるい県民性だと言われることがたまにあります。倉敷のリンクがある連島の辺りは割と田舎ですしね。
(そして大ちゃんも刑事くんもその連島出身というのが何とも…)
ちなみに相方に聞いた話では、倉敷だと子どもが習い始めたのをきっかけに親御さんもスケートを始めるという通常の逆のパターンが結構あるそうです(刑事くんがこのパターンに嵌るかは分からないですが)。
個人的には、スケートは子どもに取っても大人に取っても楽しいものだと思うので、結果を求めるよりも、まずは一緒に楽しんで、楽しくスケートができる方がいいんじゃないかなと思います。
倉敷はプロのコーチもいないみたいだし、英才教育して貰えるような環境でもないですし、だからこそ『楽しむスケート』の中から世界に出て行った、大ちゃんや刑事くんのような選手たちを応援して行きたいなーと思ってます。
お正月早々私が個人的に得をしたという話です。
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スターズオンアイス略してSOI。ふと気が付くと毎年この時期に大阪でやってるんですが、私は今迄行った事ありませんでした。
だってチケットがお高いんですもの…スケート関係のチケットの相場にいい加減感覚が麻痺しているとは言え、国内のショーの方が敷居は低い。SOIには錚々たる顔ぶれの海外スケーターが多数出演しているのは分かるけど、私の一番のお目当ては日本人選手だから、国内ショーの方がお得感があるんですよね。今年は年末に同じ会場で全日本&MOIがあったから尚更。
…といいつつ、今年はたまたま8日のチケットを抑えてました。フィギュア好きだけど生で観た事ないって人を誘うのに丁度良いタイミングだったので、この機会に本場アメリカのショーの雰囲気も体感してみようかなと思いまして。
ところがですね。上記のような理由でか、今年はチケットの販売に苦戦していたらしく、その結果私にとってはどんどん願ってもない展開になって行ったんですよ。
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(1)高橋大輔選手 2プログラム出演決定
去年の暮れくらいだったかな?この情報出たの。正直、チケット売れてないのかなと思いました。何となく、大会の主催者に泣きつかれる大ちゃん、という図が浮かんだんですが(注:あくまで私のイメージであって実際にどうだったかは分かりません)、1ファンの立場としては、1プログラム余計に観られる!という幸運を素直に喜ぼうと思いました。
(2)ロクサーヌ復活
一つ目の演目は今期のEXナンバー「The Crisis」。そしてもう一つは05-06シーズンのSPをEXバージョンに作り直した06-07シーズンのEX「El Tango de Roxanne」!!…という事実が判明したのが公演前日の6日。ま・さ・か、大輔セクシー伝説(←今勝手に伝説にした)の幕開けとなったあのプログラムをもう一度生で観られるとは。
更に。
当日、買っていたチケットは予算の関係によりスタンドS席でHブロック。こりゃ相当端っこになるな、まあしょうがないかと思いながら席に向かうと、「Hブロックの方はアリーナのお席に変わって頂けます」とスタッフの方が。やはりチケットが結構売れ残っていたらしく、スタンドの端の方に観客が分散するよりアリーナ席を埋めてしまおう、という事なのだと思いますが、私に取ってはもっけの幸いでございます。
やっぱり端の方とは言え、一気にリンクが近くなりました。
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そんなこんなで開幕。オープニングの後、トップバッターで「Crisis」。ジャンプは今回も完璧に、3Aでさえ優雅に見えますー。
MOIより席が近いぶん、指先の繊細な動きをがっつり堪能できました。本当にこのプログラム観ると、ひとつひとつの音を大事に丁寧に表現してるなーと観ててシアワセな気分になります。最後のポーンていう音で振り返る所が丁度目の前。至福。
そして、ロクサーヌ。
思い起こせば2006年。「ノクターン」の映像でどっぷりと大ちゃんにハマり、ものの弾みで取れてしまった第一回FOIのチケットを手に、フィギュアの事なんぞなーんにも知らずに勢いで1人新幹線に乗って新横浜に行ってしまったあの夜。
ノクターンのシンプルな黒シャツ&黒パンツ衣装で初めてお披露目されたのがあのEX版ロクサーヌでした。実はあの時点で私はSP版のロクサーヌを見た事無かったっていうか、ノクターン以外の大ちゃんのプログラムを知らず、ほぼ予備知識なしで食らってしまったEX版ロクサーヌの、あの衝撃。
あの時と良く似た黒シャツ&黒パンツで、でもあの時よりずっと大人っぽくなった大ちゃんがそこにいる。
私今年FOI見て、「道」のステップがすごく優雅になっててびっくりしたんですが。
…ロクサーヌまでもなんか優雅になってた。このプログラムを滑りまくり、踊りまくってた06-07シーズンには思わなかったけど、今にして思えば随分猛々しくステップを踏んでたんだなと、今回の、間違いなく男性的で色気もあるけど、同時に妙に優美さを感じさせるステップを観ながら感心してたんですが…。
途中例のあの、身体を両手でなぞるような色っぽい振付けがほぼ目の前で、実は軽く理性壊れました私。
…滑りまくり、踊りまくってた06-07シーズンにも、こんな美味しい場所で観た事なかったよ…。
あ、壊れながらも、ジャンプ全部キレイに決まったのは確認しました。こっちも3A入ってたのにエライ。バレエジャンプの着氷でちょっと乱れたくらいで、5年振りくらいに滑ったとは思えない完成度でした。
この日は3連休の真ん中だったせいか、全体にちょっとお客さんの盛り上がり方も大人しい感じでしたが、流石にこれはスタンディングオベーションも起きて、この日一番の盛り上がり。
トップバッターとトリの大役を見事に果たしてくれました。
***
羽生選手は先シーズンのEXかな、ロックっぽいやつ。肩を揺すって踊る所とかちゃんとかっこよく踊れてて、やっぱり若くてもセンスがある子は踊れるもんなんだと改めて思いました。それは村上佳奈子ちゃんも同じで、先シーズンのSPでしたが、あの年でしっかりエンターティナーでした。弾ける笑顔が可愛かった。
今シーズンは試合に出てないロシェット選手やカー姉弟、パン・トン組、お久しぶりなバトル選手の演技が久しぶりに観られたのも良かったです。パン・トン組やっぱり素敵でした。
安藤美姫ちゃんも、今回はグループナンバーにも入ってましたが、すごく垢抜けてきれいになって、堂々としてましたね。お揃いの赤い衣装も似合ってました。
あと、私が行った時大ちゃんの紹介で登場して、ブラックスワンを滑ってくれました。これ、FOIで観れなかったのでここで観れて嬉しかった。
そんな美姫ちゃんの隣で、サーシャ・コーエン選手が小さくて可愛くてお人形さんのようでした。これでピエロ風タキシード衣装で赤い風船持って滑るとか、反則。
そして荒川さん相変わらず美しかった。あのイナバウアーは、テレビだと反り返りっぷりが強調されるけど、生で観るとスピードの凄さにびっくりします。荒川さんはイーグルもスパイラルも速くて、男子選手に負けない迫力がありますよね。
他の海外選手も流石にハイレベルでした。トッド・エルドリッジさんのウエイターを演じるプログラム面白かった。カートさんと3人くらいで、タップダンスっぽくエッジの音を聞かせながら滑るのもかっこ良かったです。ゴルデーワさん私より年上には絶対見えない。ライアン・ブラッドレー選手フィナーレで目の前でバックフリップやってくれました。
***
ソロの演技もレベル高いけど、全体にグループでやるナンバーがやたらお洒落な所がアメリカだなーと思いました。最初のタップダンス風のとピエロがお気に入りです。特にピエロは幻想的で良かった。
(それと同時に、PIWの一部にある泥臭さは、あれはあれでちゃんと日本のお客さんのニーズに合わせてるんだなとも思いました)
そしてフィナーレの大ちゃんの衣装に、揺るぎなきアメリカ魂を感じました。…上下赤がどうとかそういう問題じゃない。あんな股上の深いパンツは、今の日本には売ってない(少なくとも若者向きには)。
…アメリカ人って、NYとかの一部のお洒落な人以外は、流行とかあんまり気にしないんだろうなあ…とあれ見て思いました。
それはともかく、個人的には非常にお得感のある1日でございました。
そして何より、トップバッターとソロのトリで、急遽の2プログラムにも関わらずすごくクオリティの高い演技を見せてくれた大ちゃんに感謝です。
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■Web拍手コメントへのお返事
2012/1/5 13:29
あけましておめでとうございます。岡山南部は気候温暖なせいか、割と緊張感のないゆるい県民性だと言われることがたまにあります。倉敷のリンクがある連島の辺りは割と田舎ですしね。
(そして大ちゃんも刑事くんもその連島出身というのが何とも…)
ちなみに相方に聞いた話では、倉敷だと子どもが習い始めたのをきっかけに親御さんもスケートを始めるという通常の逆のパターンが結構あるそうです(刑事くんがこのパターンに嵌るかは分からないですが)。
個人的には、スケートは子どもに取っても大人に取っても楽しいものだと思うので、結果を求めるよりも、まずは一緒に楽しんで、楽しくスケートができる方がいいんじゃないかなと思います。
倉敷はプロのコーチもいないみたいだし、英才教育して貰えるような環境でもないですし、だからこそ『楽しむスケート』の中から世界に出て行った、大ちゃんや刑事くんのような選手たちを応援して行きたいなーと思ってます。