こんにちは。BSとCSでやっとDOIを見た虹川です。
先日のモロゾフ電撃復帰の件では、各所でさまざまなご意見を目にし、私も私なりの考えをこちらに書かせて頂き、それを読んでお返事を下さった方もいる訳ですが、ちょっと気になった事&今だから言える事なんかをもう少し書いてみたいと思いました。
まず、頂いたご意見の中に“「選手はつきたいコーチにつく自由がある」と思いますので、もう一方の選手については特に何とも思っていません。”という言葉がありまして、当時も、そして今回も同様のご意見をあちこちで目にしました。
私は“もう一方の選手”の最大の問題点は、モロゾフに着いた事それ自体よりも「事前に連絡がなかった」事だと思ってるので、そこの点で認識にズレがあるなと感じました。
大ちゃんのファンという立場で相手の選手を批判すると、「ご贔屓選手のライバルに難癖つけてをけなす程度の低い人」と思われかねないのでとても難しい処ではあります。
また、大ちゃん自身の言動からは、相手を悪者にしたくないという強い想いも感じられますので、大ちゃんの気持ちを汲むなら本来は、相手批判は避けるべきでしょう。
が。
一般的な社会常識として、事前に一本連絡入れると入れないとは大違い。あの状況で相手に事前の連絡を入れないのは普通にマズイことなのでそこはしょうがないと思います。
下手をするとコーチより選手同士の方が近しいくらいの関係が既にあるのだから、まず選手自身が相手先に出向いて事情を説明するのが筋だと私は思います(他国の選手など過去に接点のあまり無かった選手なら、そこまでする必要はないと思いますが)。
どんな意図があったにせよ、そういう筋を通さないという事は、「相手を軽んじている」という意思表示と解釈されるのがビジネスの世界です。同時に「あの人は筋を通さない」と周囲から判断される事にもつながります。
大ちゃんは相手の立場を慮ってか「状況を受け入れる器がなかった」と言ってましたが、実際にあの状況を受け入れるって事は「軽んじられている」事を対外的に容認してしまう事になるので、心情的にはどうあれきっぱりNOというよりなかったんじゃないでしょうか(それに事前連絡がなかった人たちを信用することはできないだろうし、そういう人たちと一緒にやって行く自信もなかっただろうし)。
モロゾフがまた大ちゃんを裏切るんじゃないかと心配してる方もいましたが、そういう訳で、私は相手の選手にも問題があったと思うし、ああいう選手が絡んで来ない限りはあそこまでおかしい事になならないんじゃないのかなあと思ってます。
***
もちろん、モロゾフの方からも事前に一言あるべきだったとも思います。
そもそも私がずっと謎だったのは、モロゾフは一貫して大ちゃんを手放したのは不本意だったと言い続けていて、でも上記の理由により、大ちゃんの側には最初からモロゾフと続行するという選択肢は与えられていなかった事なんですよね。
大ちゃんを手放す気がなかったのに、なんでそういう状況作りにモロゾフが加わったんだ?この人は何がやりたかったんだ?という事でした。
ここから先は想像するしかありませんが、やっぱり、マネージャーさんを排除したかったんですかねえ…。
私実は、トリノ五輪の後の荒川さんの一連の活動を見ていて、いいブレインが付いてそうだなあ…と思ってたんですよね。当時はフィギュアの事なんて何も知りませんでしたけど。なので、長光コーチが、大ちゃんが今の事務所に移籍した理由のひとつとして「仕事のできる男」イハラさんを大ちゃんのお手本にさせたかったと語っているのを聞いて大いに納得したものでした。その立場故あまり表には出て来られませんが、良い仕事をされていると拝察いたします。
バンクーバー五輪のシーズンにモロゾフが出した↓は私は立ち読みで済ませたので細かい所は覚えていませんが。
キス・アンド・クライ
(余談だけど、なんかめりはりのない文章だったなあという印象の本でした)
この本だと、井原さんが勝手な自己判断で自分のやり方に口出して来たみたいな書き方をされてますが、あくまでモロゾフの一方的な主張ですから。私はエージェントは今も昔もクライアント(=大ちゃんの)の意向に沿って動いてると思うんですけどね(逆にそこが気に食わなかったのかも知れませんが)。
ともかく今回、モロゾフがイハラさんを通して連絡をして来たという事は、彼なりに筋を通したという事かなと思いました。
4年前はエージェントを排除しようとしてたけど、今回はエージェントの立場を認めた事を態度で表した事にもなるんじゃないかと(でなければ大ちゃんサイドも受け入れなかっただろうし)。
***
最終的に無理矢理まとめると、皆大人になったから歩み寄る事もできたのかなあという事でしょうか。
大ちゃんも大人になったし、モロゾフも今回は(今の所は)大人の対応をしてるし(思えば4年前はホントに大人げなかった)、イハラさんは過去から現在に至るまで常に大人の対応をしてると思いました。
大ちゃんが言うように、以前のように「モロゾフの指示に従う」のではなく、助言を聞いた上で、最終的にどうするかは自分で決めるという形になるんでしょうね。
昨日付けの朝日新聞にも記事が出てましたが、まさに大人の発言というか、これくらいシビアで丁度良いのかもしれません。割り切る所は割り切って、ウィンーウィンな結果が出るよう祈ります☆
***
■あらためてコメントへのお返事
□2012/6/20 1:19
そういう訳です。「「隣の芝生が青い」からといって同じ事をやってみても、同じように青い芝生になるわけじゃないんだよ」というのは仰る通りかと思います。元々モロゾフに付いていた選手たちを、まさか実力以上の点を貰っていると思っていた訳でないでしょうが…。新しいコーチについて伸びるも伸びないのも本人次第というか、自分に何が足りなくて、そのコーチに何を学びたいのか自覚してないと意味がないっていうか。どんなコーチも決して楽して結果につながる便利な近道を教えてくれる訳ではないですよね、きっと。
先日のモロゾフ電撃復帰の件では、各所でさまざまなご意見を目にし、私も私なりの考えをこちらに書かせて頂き、それを読んでお返事を下さった方もいる訳ですが、ちょっと気になった事&今だから言える事なんかをもう少し書いてみたいと思いました。
まず、頂いたご意見の中に“「選手はつきたいコーチにつく自由がある」と思いますので、もう一方の選手については特に何とも思っていません。”という言葉がありまして、当時も、そして今回も同様のご意見をあちこちで目にしました。
私は“もう一方の選手”の最大の問題点は、モロゾフに着いた事それ自体よりも「事前に連絡がなかった」事だと思ってるので、そこの点で認識にズレがあるなと感じました。
大ちゃんのファンという立場で相手の選手を批判すると、「ご贔屓選手のライバルに難癖つけてをけなす程度の低い人」と思われかねないのでとても難しい処ではあります。
また、大ちゃん自身の言動からは、相手を悪者にしたくないという強い想いも感じられますので、大ちゃんの気持ちを汲むなら本来は、相手批判は避けるべきでしょう。
が。
一般的な社会常識として、事前に一本連絡入れると入れないとは大違い。あの状況で相手に事前の連絡を入れないのは普通にマズイことなのでそこはしょうがないと思います。
下手をするとコーチより選手同士の方が近しいくらいの関係が既にあるのだから、まず選手自身が相手先に出向いて事情を説明するのが筋だと私は思います(他国の選手など過去に接点のあまり無かった選手なら、そこまでする必要はないと思いますが)。
どんな意図があったにせよ、そういう筋を通さないという事は、「相手を軽んじている」という意思表示と解釈されるのがビジネスの世界です。同時に「あの人は筋を通さない」と周囲から判断される事にもつながります。
大ちゃんは相手の立場を慮ってか「状況を受け入れる器がなかった」と言ってましたが、実際にあの状況を受け入れるって事は「軽んじられている」事を対外的に容認してしまう事になるので、心情的にはどうあれきっぱりNOというよりなかったんじゃないでしょうか(それに事前連絡がなかった人たちを信用することはできないだろうし、そういう人たちと一緒にやって行く自信もなかっただろうし)。
モロゾフがまた大ちゃんを裏切るんじゃないかと心配してる方もいましたが、そういう訳で、私は相手の選手にも問題があったと思うし、ああいう選手が絡んで来ない限りはあそこまでおかしい事になならないんじゃないのかなあと思ってます。
***
もちろん、モロゾフの方からも事前に一言あるべきだったとも思います。
そもそも私がずっと謎だったのは、モロゾフは一貫して大ちゃんを手放したのは不本意だったと言い続けていて、でも上記の理由により、大ちゃんの側には最初からモロゾフと続行するという選択肢は与えられていなかった事なんですよね。
大ちゃんを手放す気がなかったのに、なんでそういう状況作りにモロゾフが加わったんだ?この人は何がやりたかったんだ?という事でした。
ここから先は想像するしかありませんが、やっぱり、マネージャーさんを排除したかったんですかねえ…。
私実は、トリノ五輪の後の荒川さんの一連の活動を見ていて、いいブレインが付いてそうだなあ…と思ってたんですよね。当時はフィギュアの事なんて何も知りませんでしたけど。なので、長光コーチが、大ちゃんが今の事務所に移籍した理由のひとつとして「仕事のできる男」イハラさんを大ちゃんのお手本にさせたかったと語っているのを聞いて大いに納得したものでした。その立場故あまり表には出て来られませんが、良い仕事をされていると拝察いたします。
バンクーバー五輪のシーズンにモロゾフが出した↓は私は立ち読みで済ませたので細かい所は覚えていませんが。
キス・アンド・クライ
(余談だけど、なんかめりはりのない文章だったなあという印象の本でした)
この本だと、井原さんが勝手な自己判断で自分のやり方に口出して来たみたいな書き方をされてますが、あくまでモロゾフの一方的な主張ですから。私はエージェントは今も昔もクライアント(=大ちゃんの)の意向に沿って動いてると思うんですけどね(逆にそこが気に食わなかったのかも知れませんが)。
ともかく今回、モロゾフがイハラさんを通して連絡をして来たという事は、彼なりに筋を通したという事かなと思いました。
4年前はエージェントを排除しようとしてたけど、今回はエージェントの立場を認めた事を態度で表した事にもなるんじゃないかと(でなければ大ちゃんサイドも受け入れなかっただろうし)。
***
最終的に無理矢理まとめると、皆大人になったから歩み寄る事もできたのかなあという事でしょうか。
大ちゃんも大人になったし、モロゾフも今回は(今の所は)大人の対応をしてるし(思えば4年前はホントに大人げなかった)、イハラさんは過去から現在に至るまで常に大人の対応をしてると思いました。
大ちゃんが言うように、以前のように「モロゾフの指示に従う」のではなく、助言を聞いた上で、最終的にどうするかは自分で決めるという形になるんでしょうね。
昨日付けの朝日新聞にも記事が出てましたが、まさに大人の発言というか、これくらいシビアで丁度良いのかもしれません。割り切る所は割り切って、ウィンーウィンな結果が出るよう祈ります☆
***
■あらためてコメントへのお返事
□2012/6/20 1:19
そういう訳です。「「隣の芝生が青い」からといって同じ事をやってみても、同じように青い芝生になるわけじゃないんだよ」というのは仰る通りかと思います。元々モロゾフに付いていた選手たちを、まさか実力以上の点を貰っていると思っていた訳でないでしょうが…。新しいコーチについて伸びるも伸びないのも本人次第というか、自分に何が足りなくて、そのコーチに何を学びたいのか自覚してないと意味がないっていうか。どんなコーチも決して楽して結果につながる便利な近道を教えてくれる訳ではないですよね、きっと。