ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

占う。

2007-10-25 19:56:13 | 日記
さてさて。
2007年のF1も(無事に…とは言い難いものがあるけど)終わりまして。
本格的にウインタースポーツの季節がやって参りましたので、そろそろ大ちゃんに関しても戦闘モードに入らなくてはなりません。

ところで。
「シーズンの行方を占う」なんてことを良く言いますね。
私最近また占いに凝ってるんですが、ある星占いの本の冒頭にこんな意味のことが書かれていたのが印象に残りました。
「まずは、すべての性格を好きになることが必要。そうでないと、好き嫌いに左右されて的確な判断ができなくなるから」
鋭い指摘。

スポーツの予想でも同じ事が言えるなあ…と思いました。
ネットをふらふら彷徨っていて、たまたま読んだあるブログに「このブログに書くと外れる」みたいなことが自嘲ぎみに書いてあったんですね。
でもよくよく読んでみるとそのブログ、予想のつもりで書いてることが、かいてる人の「願望」そのまんまという感じだった。
好きな選手はよかった探し、ライバル選手には粗探しをして安心したくなるキモチはとてもよく分かるけど、そんな偏ったデータを元に予想を立ててもそりゃ外れるよね、と思いました。

***

そういう訳で、私にも多分未来の予想はできません。何故なら私も偏ってるから。
…でも私なんて基本小心者だから、好きな選手ほど悲観的になってしまうんですけどね。ある程度覚悟を決めておかないと、ダメだった時のダメージが大きいから。何せ長年ハードラックフィン(不運なフィンランド人)なんて呼ばれてた人を応援してたものですから。

そんな私が思う、大ちゃんの今シーズン。
なまじ先シーズン一気に躍進してしまったものですから、登るべき階段はもう一段しか残ってない。
でもこの一段って、相当大変なんだろうなと思います。だけどもう、後ろにも退けない。
2位以下では満足できない、世界の頂点でなければダメなんて、思えば凄まじい世界だなと思います。
世界のトップレベルの選手たちは、そんな修羅道みたいな世界でずっと戦って来てたんでしょうね。そして大ちゃんも、また。3月の世界選手権、私が呑気に銀メダルを喜んでる時に、彼はもう、そんな修羅の道に足を踏み入れてしまってたんだな…と気づきました。

思えばトリノの時、知らないなりに私が感じた彼の印象は、「自分本来の力を出せなかったんだろうなあ…」ということでした。試合本番で実力を発揮するのも実力の内なんだから仕方ない、と思うと同時に、彼が本当の力を見せてくれたらどこまで行くんだろう、という期待を感じました。
飛躍の予感が本当になったのは2006年のNHK杯。「持っているものは既に世界のトップ。後はそれをどれだけこの時間と空間の中で見せられるか」刈谷アナウンサーの言葉が象徴するように、彼は中々その本当の力を本番で発揮できなかった(多分彼自身が、自分の力を信じ切れなかったのがその理由なんじゃないかと思うんですが)。
あのNHK杯を始まりに、彼はようやく自分本来の力を本番で出せるようになったんじゃないでしょうか。

それまで出せなかった力を出せるようになったことで飛躍したのが先シーズンだとすれば、彼がこれから更に上へ行くには、今度は「力」それ自体を延ばして行かなければならないと思うのです。
だから今シーズンは、昨シーズンみたいに一気に花開くという訳にはいかないだろうなと思いました。これからは、地道に一歩一歩登り詰めて行く、そういう戦いが始まるんじゃないかと。

そんなこんなで、実は期待感より不安感が多いシーズンスタートだったんですが、最近上がって来る様々なインタビューを見たり読んだりしてちょっと安心しました。
私が心配してるくらいの事は、本人はとっくに分かってるみたいなので。それでも覚悟を決めて、戦って行こうとしてるんだなというのが分かるので。
まあ、元々自己評価が低くて悩んでたくらいのタイプなので、(どっかのF1ドライバーみたいに)変に調子に乗って足下をすくわれるような人じゃないとは思ってましたけどね。

なので。折角本人が地に足の付いた姿勢で頑張っているので、あんまりファンが調子に乗って浮かれるのもどうかなあと思います。
まあ、あのヒップホップスワンを見せられたら嫌でも期待が膨らんでしまいますけどね。
それに昨シーズンメダルを取った事で、今年はオフから今まで以上にアーティストとしての意識と意欲を感じられるので、そういう意味でも楽しみではあります。

まずは、スケートアメリカ。
健闘を祈りまして、いつものやつを貼っておきます。

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いつまでもあのままなのもどうかと思ったので、数珠繋ぎにしてみました…。

太陽のルーン「シゲル」

ルーン文字ただいま勉強中です。

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