ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

今週のスーパーヒーロータイム

2005-10-16 20:29:43 | 特撮
■マジレン
ちょっと自分のテンションが落ちているので感想は控えます。
燃え展開なんですけどね。プロットをつつきたくなるほど込み入っている訳でもないし、かと言ってツッコミ所もあんまりないし。

■響鬼
こっちは結構面白いことになってます。
今までただいるだけで明確な立ち位置を与えられていなかった(ようにしか見えなかった)キャラたちが、正常に機能し始めている。今回はイブキの弟子・あきらが話をうごかすきっかけ(&問題提起)として上手く使われてましたね。
次回は初めて「鬼の暗い部分が語られる話」だそうで、個人的には非常に興味があります。元々日本語の「鬼」という概念自体が、人間の暗い部分に由来する言葉だと思うし。
人間、誰しも欠点や弱点はあるし、暗い考えに取り付かれることだって必ずある。だからと言って、それ自体が悪いことではないと思うのです。問題は、そんな自身の欠点や弱点から目を背け、全部周囲のせいにしてしまうことなんですよ。
だから私は、人間の闇部を描かない作品は好きになれない。それは、その人間に闇部が「ない」のではなく、「見ようとしていない」だけだと思うから。自分の闇部に目を向けなければ、それを克服することは絶対にできない。それはとても恐ろしいことだと思うのですよ。

キャラといえば、セーラームーンでタキシード仮面こと地場衛ことマスター・エンディミオン(いっぱい名前あるなあ……)やってた渋江くん演じるイブキくんも。
元地球王子のイケメンを配役して、「吉野の宗家のお坊ちゃん」という設定を付けた。だけではキャラを立てたとは言わない。
今回は、
・「宗家のお坊ちゃん」であるが故に、外部から来て鬼を目指す弟子の気持ちを十分には理解できない。理解してやれない自分に気付いたからこそ、斬鬼に弟子をあずけた。
・次回、宗家の人間として、鬼を祓う役目を担わされる。
という意味で、初めてその設定がストーリーに活かされたかなあ、と思いました。
キャラ立ての意味では前者ですね。
「宗家のお坊ちゃん」だから、どういう考え方なのか。それがどういう言動として現れ、どうストーリーを動かすのか。そこまでやって初めて、「キャラが立った」と言えるのではないかと思います。
欲を言えば、「宗家に生まれたから、鬼になることが決められていた。そこに迷いや疑問があったにせよ無かったにせよ、その気持ちは、自ら志願して鬼になった他の者とは分かち合えない」……というところまでやって欲しいです本当は。無理だと思うけど。


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