ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

リーマンと星の戦士と狂四郎様萌え

2005-03-19 00:00:23 | 特撮
只野仁は今回が最終回でした。
なんか全体に散漫だったけど、まあこんなもんでしょう。
永井くんは何故かヘタレな演技が似合います。本人は強いのに、不思議ですね。
先輩に対する甘ったれっぷりがたまりません。
次シリーズから(やるとすればだけど)、紅一点としてサウナ店員が加わって三人戦隊になったら面白いかもなどと思ってみたり。

ちなみにストーリー↓
ヤクザと付き合うお嬢様。お嬢はヤクザに利用されているのでは?と縁切り出動してみたら、ヤクザの方は純愛路線。で、カタギになるために経済界の大物(これが只野のとこの会長なんですが)へ襲撃をかけ、失敗。そんな男を見捨てるお嬢。
「ヤクザだから好きだったのに」 →お嬢様は不良な男が好き。
なんじゃそりゃ。

最後に別のヤクザと付き合い始めたお嬢が刺されてますが、あれは私は、
「ヤクザの表面的なカッコ良さを追いかけているだけで、その本当の恐さや汚さを全く理解していなかった。自分がどれだけヤバい相手と付き合ってるか、分かった時には後の祭り」
……という意味だったと理解してます。

不良はモテると言うけれど、不良を単純にカッコいいと思ってる内はまだまだ子供なのさー……なんてね。

***

んで。ジャスティライザー。

……変身して車の中で待ち構えるなデモンナイト。本気でコントかと思った。
……麗華さん、相手変身してます。あなた普通の生身の人間のはずなのに、何故当たり前のような顔をして突撃しますか。
……シリアスに悩む翔太を心配そうに伺う大人たち。だからなぜトーテムポール?
……そして何故店員は最強キャラなんだろう。
……翔太の前に回り込みつつ、姫様スベってコケてます。……走りにくそうな靴はいてるからなあ……。
……一目で合成だと分かるCG合成はともかく、一目で人形だと分かるミニチュア・アクションなんて何年ぶりだろう。
……ゼネラルバッカス、あんた自分の部下の正体知らずに今まで使ってたんですか。

その他色々。シリアスな場面に確信犯的に笑える場面を仕込んで来るのが、最早お家芸となってる超星神シリーズ。今回もお腹いっぱいで満足です。が……

が。

翔太が円月殺法を会得した瞬間に色んなものが吹っ飛びました。

……すみません、今の私の最大の萌えキャラは、眠狂四郎様なんです……。
という訳で以下次号、狂四郎様萌えに続く。

何か真面目に考えてしまった

2005-03-13 17:08:02 | 特撮
深夜のエロドラマと子供向けヒーロー番組で……

>只野仁
今週のゲストは大西結花でした。
クライマックス、ヤクザまがいのプロダクション事務所で乱闘中、何故か只野に千羽鶴を投げ付ける敵。只野、バサっとそれを振り払うと何故か両手に折り鶴(色は金と銀)が。しゃきーん!「折り鶴の結花!」
……というトシがバレるネタはさておいて。
(※でも本当にやった)

就職活動中に出会った二人。
「俺たちは俺たちだけの、誰にも負けないキャリアを築いて行けばいいのさ!」
男の言葉に感動し、その言葉通り、派遣という不利な立場ながらもキャリアを積み、「デキる女」として夢に向かって努力する女。
だが再開した男は、大会社の社員というポジションに縋り付き、上司の言いなりになるだけの中身のない男と成り果てていた……。
自分が命がけで救おうとしていたのはこんなしょーもない男だったのか!
泣きながら走り去る大西結花。なんか、分かるよ。その気持ち。今回に限らずこの番組、ベタとエロとギャグ(オヤジギャグ含む)の隙間に意外と考えさせられるネタを仕込んでるんですが、今回は特にこう、個人的に興味深いネタでした。

「正社員」に比べると、「派遣社員」の立場はやっぱり不利です。それでも目標を持ってキャリアと経験を積み、確実な実力を身に付けている女。
片や、「天下の○○社員」として肩で風切っちゃいるけども、その肩書きを外されると限り無く人間としての価値はゼロな男。
『キャリア形成』という視点から見て、一体どっちが勝ち組なんでしょうね。

>マジレンジャー
芳香姉ちゃんみたいな女の子って結構いるよね。これで紅一点だと正直キツかった所ですが、妹がしっかりしてるのでひと安心。
長男・長女がのんき者で二男・次女がしっかり者、というのは、現実の兄弟では割とよく見るパターンですが、この手の番組では案外今まで見た事なかった気がする。
ともかくこれで各キャラの紹介編も終わったらしいので、次回から本格的に話が動き出しそうですね。

……というのはさておき。
今回の話もありがちといえばありがちなのですが。
「ひと昔前の合コン番組では、男の子の人気は一番可愛い女の子に集中していた。しかし昨今では、二番手の女の子に集中するらしい。一番可愛い娘は、『どうせ俺なんか相手にして貰えないだろう』という理由で避けられる」
……という些か情けない現状を知った所なもので、つい考え込んでしまった。

芳香じゃないけど、諦めるな。ていうか、男なら潔く本命狙って当たって砕けろ。
自身がないから二番目って、それ、何より滑り止め扱いされた二番手の娘に対して、ものすごく失礼だと気付いて下さい。……あ、いや、失礼。最近ちょっと思う所があったもので、つい。

……ああ、末っ子はよく頑張ってたね。「彼女の本命は変身後の俺」って、これまたありがちながら色々遊べて楽しいパターンなので、今後に期待。

あと、ジャスティライザー用事で見れませんでした(涙)。&たてロール兄ちゃん萌え。

楽しい週末リターンズ

2005-03-06 23:04:15 | 特撮
前回、「萌えでは感想は書けない」と言ったのはアレですよ。

……私は以前、ある所でこんな感想文を見たのです。
「○○かっこいい。きゃー。きゃー。(この調子で以下続く)」
……キャラ萌えを言葉にしようとすれば、最後にはもうこうなるしかないのかな、という気もします。こういう文章を書き、又読むことで萌えを共有するのもネットの楽しみのひとつと言えましょう。
しかし私の場合、ネット上で文章を書く上での主な目的は「理屈をこねる」ことだったりするので。あんまりにもそこから懸け離れたことを書くのも面倒くさいなあ、という事です。
……とか言いつつ割としょっちゅう脱線してる今日この頃。

○只野仁
「黒川の手帳」に笑ってしまった自分がちょっと悔しいです。

○ジャスティライザー
楽しいお友達大集合&真さまモテモテの巻。
お友達が一緒だと、いつも以上に高校生らしいバカっぽさを発揮する翔太&ユカ。しかし男子と女子とでは、微妙におバカさのベクトルが違う辺りが何とも微笑ましいですね。

○マジレン
ネタ自体はありがちながら、丁寧な描写には好感が持てます。
やっと兄弟五人の名前を把握しました。それぞれ「ま・ほ・う・つ・かい」を頭文字にしてる事にもやっと気付きました。お陰で兄弟順も確認できました。
……あのー、オープニング、変わったフォントを使いたい気持ちは分かるんですが、漢字が潰れて読めませんよ。兄弟揃って画数多いんだから、気を付けて貰わないと。
あと、ナイとメアは上手い事やったなあ……と思うのは、セラムンにおいてお嬢さん顔見せアクションシーンの難しさを痛感したせいでしょうか。バンキュリアのあの変身方式なら、
普段……可愛い女の子に可愛いお洋服
戦闘シーン……スーツアクターさんとプロの声優さんで任せて安心♪
二人の時の、あのムカつくしゃべり方も悪役らしくて嫌いじゃないです(……でも多分、あれで味方側だったらイライラMAX間違いないと思う)。

○響鬼
見てません。お陰で平和な日曜日。……だけではアレなので。
私は最近、mary sue(メアリ・スー)という言葉を覚えました。
詳しくはこちらに。
この言葉、私が以前からモヤモヤしてた事を、色々説明してくれる便利ワードなんですよね。
響鬼に関して言いたい事は山程あるんですが(1回半しか見てないのにねえ……)、
結局の所、「ヒビキはプロデューサーのmary sueである」の一言で大方の説明は付くような気がしました。
クウガにも言えることですけどね。
え? 鬼と童子の設定? ……もうどうでもいいわそんなもん(投げやり)

そう言えば、公式サイトでは何で廣栄堂の名前を伏せるんでしょう。いや、吉備団子のことですけどね。岡山では最も大量に生産され、かつ消費されているであろうキング・オブ・お土産なのに。必死こいて探さなくても、普通に新幹線のホームでも買えるくらいポピュラーなもんなのに。私もよく、帰省した時に買ってます。
ていうか、『吉備』の地名まで入った岡山名物を東京で売る意味が理解できない。
(念のため:桃太郎の童話に出て来るのは『黍(きび)』だんご。それをアレンジして『吉備団子』という名前で製品化したのが岡山のお土産屋さんだったらしいです)
……ていうか、こんな感じでしょうもないツッコミ所挙げてったらキリがないんですけどねこの番組。一応地元ネタだけ反応しておきました。
これで本当にさようなら響鬼。

俺たちゃ戦闘部隊ウルク・ハイ(注:一応マジレンネタです)

2005-03-02 20:31:08 | 特撮
マジレンジャーですが。
……まあ、いいんじゃないスか?

突っ込み所がないとはいいませんが、個人的に致命傷ではありません。
ちなみに致命傷↓

致命傷1)設定の根本的な部分で「ちょっとそれ間違ってるよ!」と思うような部分がある。
致命傷2)キャラの言動が支離滅裂(思考の流れに繋がり・一貫性を見出せない)。

……特にここ最近は前者で挫折するパターンが多かったので、やけに全員子供っぽいなとか、お笑い演出やり過ぎなんじゃ&たとえ話はそれでいいのか&悩んでから何かを悟って立ち直るまでやけに早いなとか些細なもんです。
「子供にもわかるようにやってるんですよ」と言われれば反論できない。
逆に言えばですね、子供向けテイストをさっ引いて考えると、話の中身自体は割とちゃんとしてたと思います。今回の話。

あと、前から突っ込もうと思ってた衣装の件。
ゴーゴーファイブ辺りからジャケットが商品化されるようになって、後の戦隊がみんな、特に必然性なくてもああ言うのを着るのは正直なんていうか。やるならやるで、ちゃんと納得できるように設定の中に盛り込んで下さい。
タイムの青ジャケットは、あれが「トゥモローリサーチとして活動中ですよ」という目印になって良かったんですけどね……と思ってたら、マジレンではあの黒マント(個人的にはナズグル・マントと呼んでいる)がそうなんですか? だったらあの妙に可愛い、制服みたいな衣装は一体……何?

ていうか、味方がハリポタかと思ってたら敵は「指輪」オマージュですか。
なんか、敵の造型やたらよく出来てるというかお笑い戦隊なのに妙に恐い。いや好きですけど。
でもあの、地下深くへ向かってカメラがダイブして行く場面は絶対「旅の仲間」のオルサンクの塔を意識してしてると思います。そして何より戦闘員が……。
俺たちゃ戦闘部隊ウルク・ハイ。

という訳で。ひとつここでも私得意(ということにしといて下さい)の蘊蓄ネタを。

***

マジレンは明らかにハリポタをパクってますが、ハリポタの「魔法使い」ってどうも、中世の魔女の系統っぽいですよね。ものの本によれば、魔女の原形はギリシャ神話に出て来るヘカーテの部下・エンプーサたちにあるそうですが、どっちにしても「女性」がデフォです。
箒に乗って空を飛ぶのも、箒が家事に使われる、女性に取って身近な道具だったからだろうし。
それに対して指輪物語をはじめとするハイファンタジーは、基本的にケルト神話を元ネタにしてるので、「魔法使い」も古代ケルトの宗教的指導者であるドルイドのイメージが強いです。こちらは「魔法使い」と言っても「賢者」としての色が濃く、非常に男性的な存在です。
(どうも日本のラノベやRPGは、両者がごっちゃになってる感じがしますね)

つまりハリポタに出て来るのは、「魔法使い」というより「魔女」。故にハリポタを元ネタにしてるマジレンジャーも「魔法使い」というより「魔女っ子」に近い。例年になく女の子向けっぽい雰囲気があるのもさもありなん、と思いました。以上。

***

忘れてた。
自分で自分を「兄ちゃん」と呼ぶ長男萌え。
真面目なキャラかと思ってたら、「本人は至って真面目だけど傍から見ると明らかにおかしい人」だったアニキ百姓萌え。


……とここまで結構連日投稿してますが、今後もこのペースで書き続けるかというとそうでもないと思います。
マジレンは多分、来週以降も見るでしょう。最悪、兄貴キャラ萌えで引っぱれそうだし。でもキャラ萌えってあんまり感想で書く事ないです。


響鬼って

2005-03-02 00:16:49 | 特撮
「かっこつけてるだけで中身のない男」に見えます。主役もそうだし、番組自体も。
そろそろ耐えられなくなって来たので、途中でテレビ消しました。来週以降は見ないでしょう。

話の構造から行くとまず、中学生視点ウザい。単にかったるいっていうのもあるけど、それ以前に主人公のドラマ(精神的に挫折したり傷付いたり苦悩したり)をスポイルするための言い訳のように見えます。
敢えて言うと、どうも主役のヒビキは脚本家orプロデューサーの自己投影っぽい。そして、自分=ヒビキが挫折したり傷付いたり苦悩したりするのは痛くて嫌。でもそういうのがないと「ドラマ」として成立しないので、スケープゴートとして中学生投入。ついでに自分=ヒビキをヨイショさせることも出来て一石二鳥。って感じがすごくするんですが。
……どうでもいいので主役の「ドラマ」を描いて下さい。

そういう訳で、ヒビキのキャラウザイです。念のため、細川茂樹氏が嫌いな訳ではありません。寧ろかっこいい人だと思う。でもあの、「いよっ」ていうのを目の前で生でやられたら、多分私は彼を殴る。
たまにいるよね、こういう男。「俺ってかっこいいでしょ、飄々としてマイペースでしょ、ちょっと普通と違ってるでしょ」こういうのを誘い受けといいます。もちろん、本当に飄々としてマイペースな男は誘い受けなんてかましません。
そして女性キャラは軒並み男の補佐&ヨイショ要員。超星神シリーズの元気な女の子たちに比べるとキャラが生きてる気がしないのはきっとそのせい。変な口調でキャラ作ってもダメなもんはダメなわけで。
で、そうやって女の子たちにお世話され、ヨイショされてるから余計ヒビキをウザく感じるんです。ホステス侍らせて鼻の下延ばしてるおっさんを、あなたはカッコいいと思いますか?

ついでにこの話、早い話が「害獣を駆除する」話なんですよね。対等に「戦う」話ではなくて。
なんかそこら辺からも、ヒビキ=自分が傷付くのは嫌っていうか、常に優位に立っていたいという作り手のモラトリアム思考を感じてしまう。
そういやクウガの時もそうでしたね。五代が汚れるのは嫌、みたいな。
そうするとやっぱり主犯はプロデューサー?

これも師匠の言ですが、人が人として成長するのはとてもとても苦しいものなのだそうです。
でもそれがドラマなんですよね。挫折し、傷付き、苦悩し、そして乗り越えて成長する。
主役がそこから逃げてどうしますか。
ていうか、要するにそれってプロデューサー自身が(以下略)。

せめて渋江くんが出て来る所だけでも見ようと思ったら、キャラヒビキと一緒じゃん……(涙)
役者じゃなくて「役」なんですね、やっぱり。

あと、全体に漂う変な演出も以下同文。
「これってオシャレだろ? センスあるだろ?」誘い受けはいいからとっとと話を進めて下さい。
いやもう私は見ませんけどね。