台風は過ぎていったけれど、
湿気も多いし、前の日とほとんど何も変わらない気候。
恐れてたほどには被害が出なかったことはよかったとは思うけど、
もう台風も大雨もかんべんして。
「100分de名著」見た。
「走れメロス」って、なんとなく苦手。
若松さんの解説で、新しい見方ということで、
期待してたけど、やっぱり印象は変わらなかった。
民を思ったあげくに暴君化。
「十二国記」にそういうのがあったっけ。
その物語では道を失った王は命を失うけれど、
メロスの王はどうなるんだろうか。
人の心はそう簡単には変わらないし、
王の改心がほんとうだったとして、
民の憎しみをため込んだ彼は許されるんだろうか。
そして、正義漢メロスは、元「暴虐の王」をどう扱うのか。
SNSのブロックの話があったけど、
「自分の中から他人を排斥する」のは、
自分の正義をもてあます人であったり、自分の「正義」しか認められない人。
そして、自分と異なった価値観を「許せない」人。
『善く生きようと思っていてもできない人もいる』
というのはわかるけれど、
それは自分のための言いわけにしてはいけないとも思う。
『人とともに生きていることに気づくと
それが杖となり思わぬところに力を得る』
"人間孤独にゃやっぱ勝てない"みたいな。
この曲、ちらっと聞いたときに、
なんかつんくさんぽいなあと思ったけど、そこの繰り返しで確信した。
カップリングのほうは演歌と言われても…
あと、バスケの4人…
そのジャージや遠征費用が国民の税金からのものだとか、
応援してくれているファンのことなんかが少しでも頭にあれば。
最後の「ありがとう、友よ」っていうのも、
なんかできすぎててなあ。
熱海のエピソードを知ってしまうと、
どこまで本気で書いたのかなって気もしないでもないし、
真正面から受け止めていいのかって気もする。
古典の翻案、パロディをまじめにやりすぎた感も。
森見さんのとかも読むとなんとなくそんな感じもしてくる。
まあでも、真正面から素直を読むべきだから教科書にも載るんだろうし、
だからこそのうさんくささもあるような。
いろんな読み方ができるっていうだけでも、
すごい作品なんだろうな。