ゆうべは風がきつかったわりには、
寒さ自体はそんなでもなかったような。
ほんとに寒いときには北向きのトイレの窓に結露するから。
でも、きょうは一日中寒い。
風びゅーびゅー。
そして、朝から病院。
検査の結果は気になるけれど、
検査自体は朝一番からだったので、
さっくり終わるかと思ったら、
なんやかんやで、結局、午前中いっぱいかかった。
待ってるだけだけど、
なにかと緊張してたりするらしく、
昼からはぐったりしてしまって、
まったく使い物にはなりませんでしたとさ。
で、結果は先生の都合かなにかで再来週だし、
不安な気持ちがずっと続くのはきつい。
まあ、しかたないことだけど。
いつもよりもずっと早起きしないといけないとか、
いろいろ思うところがあったせいか、
ひさびさにけったいな夢を見る。
エアチェックに間に合わない夢。
ラジオを録音したいけど、放送時間がせまってきてる。
録音できるカセットテープも探さないといけないし、
いろいろ準備もあるのに時間が足りない。
どうにか空いてるテープを見つけて録音ボタンを押したら、
その手でチューニングをいじってしまったみたいで、
始まった番組が雑音に変わって、
番組の最初のほうを録音しそこなう。
まあいいか、MDもあるし、
ICレコーダーのタイマーもセットしてるし、
最悪、Radikoでも配信されるはず。
ん? 時代がぐちゃぐちゃ。
そのあたりで、あれ?って思って目がさめた。
いまどき、エアチェックもないもんで。
シングル盤なら買えないこともなかったけど、
がんばってLPを買うと10曲近く入ってるのに、
そのころそんな言葉ないけど、
コスパが悪いと思って買う気にならなかったので、
新譜がかかる番組をさがして、エアチェックにはげんでた。
兄が買ってきてたFMステーション。
隔週だったのかな。
まだ、NHK-FMとFM大阪しかなかった時代。
聴きたい曲がかかる番組を見つけて、
蛍光マーカーでチェック。
その日が来るのを楽しみに待ってたっけ。
うっかり忘れたら、泣くほどがっかりしたし。
そのころ、ビリー・ジョエルが好きで、
ちょうど「ビリー・ザ・ベスト」が出ることを知るのだけど、
そのころ2枚組のアルバムなんて4000円くらいしてたから、
そんなものが買えるわけもなく。
で、うまいぐあいに特集番組があって、
兄に空いてるテープがないか聞いたら出してきたのが、
できたばっかりのディスカウントストアで、
5円だか10円だかで買ったっていうテープ。
録音してもらったのをずっと楽しみにしてて、
わくわくしながら再生してみたら、
1回録音しただけで、テープが伸びてしまって…
ほんとに初めて録音したやつだったはず。
そこから、カセットテープは、
ちゃんとしたメーカーのそこそこの値段のを使うようになった。
いい経験といえばいい経験だけど、
そのときはほんとに恨んだ。
だれも家にいないときはどうしたかというと、
いまではあんまり考えられないようなことをしてた。
ちっちゃいときから家にあった、
うしろにコンセントがついた、謎の「めざまし時計」
ボタンが2つついてて、ひとつを押しとくと、
めざまし時針と同じ要領で針をあわせた時間になると、
それが、がちゃんって上がる。
そして、もう片方のボタンを押すと解除。
あるとき、兄が部活で遅くなる日に、
この「めざまし時計」にラジカセがつながっていた。
これがタイマーだったんだなあ。
そのころって、ラジカセにタイマーはついてなかったから、
テープを入れて、録音ボタンを押しておいて、
そのタイマーで時間になると電源が入って録音できるっていうやつ。
オートリバースってついてたんだっけなあ。
そもそも、90分テープ片面でちょうど録音できる、
45分番組っていうのも、わりとあったような気がする。
で、録音したテープには、付録でついてたレーベルを入れる。
兄は字がうまくて、手書きでもきれいに作ってたんだけど、
「インレタ」だっけ、活字を写すみたいなやつでも、センスがよかった。
自分がやると、同じものを使ってもうまくできなくて残念だったけど。
「FM STATION ILLUSTRATED」っていうイラスト集も家にあったと思う。
調べると、FMステーションは98年まではあったらしい。
いつまで買ってたんだろう。
いまはオンエア曲はネットにも出るし、
なんならラジオじゃなくても音楽が聴ける時代。
でも、あのころはあのころで楽しかったし、
いい思い出だったなあ、とは思うかな。
夢でうなされるくらいには。