旅行中の朝ご飯は何故かやたらと美味しい物である。
納豆だってめいっぱいかき回しちゃうし驚きだ。
御新香など家ではあっても食べない私なのに
『あぶりがっこ』はあたり前に、カブだってなんだって食べてしまうのだ。
ホタテの味噌汁、玉子焼き、ウインナー
実に優雅な朝食は御飯を御代りしたのだよ。
天候は曇り、週間予報の奴は何故ゴールデンウイークは
快晴ばかりだ、などという戯言を言ったのであろう。
釣り旅行である。2日目は『釣りと温泉』という旅行目的日である。
網代にある生簀釣りで大物をゲットしようぜ!
というわけで、出発したが、すげーぇ渋滞が熱海まで続いた。
そもそも、伊豆半島というのは道が少なすぎるのだ。
一本道みたいなもんで、下田まで行く人も伊東に行く人も
熱海に行く人も城ヶ崎に行く人もみんな同じ道を通る。
ゴールデンウイークだ、混むのに拍車がかかるというものだ。
そんな中、自転車で颯爽とサイクリングしているグループが
実に格好良かった、おそろいのユニフォームに
あの、変な帽子と、やたらと細いタイヤ。
きっと安い自家用車並の値段の自転車に違いない。
私の流星号だったら100台くらいは買えそうだ。
でも私は流星号が好きだよ。
同乗のケンさんと運転手のモモさん(モモさんと言ってもある程度
お歳を召された江戸時代の事を良く知っているおじさんだ)
は、ゴルフの話しに盛り上がっていた。
やはり、バブルの時代のゴルフはバブリーだったようだ。
名門のゴルフ場のカレーライスはやたらと高かったそうだ。今でも。
『テーラーメイド』は私が義兄から貰ったゴルフクラブであるが
なかなかの優れものという事だ、バブリーな時代にアメリカで
買った事をケンさんは嬉しそうに話していた。
そんなこんなで網代に着いた時には鈍いドライブに
足腰が若干凝っていたものである。
お目当ての生簀釣堀に着いた時、丁度、船が戻ってきた時だった
釣り結果を覗かせていただいたのだが、
鯛、ぶり、かんぱち?とにかく大物が沢山釣れていた。
こりゃー、今夜の夕食は食べ切れないほどの魚魚魚だなぁ。
しかし、その釣り人達のコースは要予約の
マニアコース(4時間釣り放題)でお一人一万円という事に
すぐ気付く。だぁなぁ。
我々の奴は予約無しのファミリーコース2時間で
一竿3500円というものだったのだ。
7人がいっしょに釣りするよりもチームに分けて4竿借りて
適当に交代しながら釣ろうという計画だったのだ。
何しろ鯛2匹+鯵10匹までは無料だが、それ以上釣れると
鯛は1000円、鯵は200円を払うわけで
7人が入れ食い状態になってしまったら
食べ切れないほどの魚を釣ることになり、追加料金が大変だ。
申し込もうとした時に『?!』という事になった。
本日はファミリー用の生簀は壊れているので
ファミリー用の営業をしていないというのだ。
さらば『網代漁師小屋』。
隣の『東海』に移動したわけである。
『東海』は釣り放題で30分2500円、1時間5000円だ。
受付に行くと、吉永名人が受付をやっていた。
吉永さんの結婚式に参加するくらいお付き合いだ。
だが、混んでいて『40分くらい待つ事になるけど良い』
『なーに40分などあっという間だ、待ちますよ』
・・・・・・それから2時間くらい経過して
我々の番がやってきた。
40分が2時間になるなんって事は良くある事だ。
次から次にやってくる家族連れを見ていると
『儲けてまんなぁ、濡れ手に粟状態でしょ』
30分勝負にした。まぁ、一人鯛を3匹くらい釣れば元がとれる。
それからの30分はあっという間に経っていった。
ウンともスンとも言わない竿。
結局7人中、若いピカさんとシロコさんしか当たりは来なかった
成果はピカさんの鯛1、鯵2、シロコの鯵1、もらい物の鯵1+2。
2500円×7=鯛1+鯵6という悲しい結果になった。
『儲けてまんなぁ、濡れ手に粟状態でしょ』
こうしてまだまだ二日目は続くのだが、明日にcontinue。