回廊になっている廊下を歩いて
歯科のプレートが掛かっている部屋のドアを開けると・・・
昭和にタイムスリップしたかのような・・・
古~い診察台が部屋の真ん中にポツン
看護師さんも見当たらず・・・
(^^;;;;
何だかラフな感じの先生が、先ずは症状を聞いてくれました。
一向に口の中を見ようとしないし、その設備のお粗末さ(失礼)に
(あぁ無駄足だったかも・・・)と一瞬思ったのですが!
地獄に仏とはこのことか!!
「あぁ、それは非定型歯痛ですね」
事も無げにおっしゃいました。
その先生は以前に大学病院の口腔外科に在籍されていて、非定型歯痛の症例も知っておられたのです!!
神経を抜いて、歯を抜いて、それでも痛みが治まらず骨まで削って・・・
そしてやっと大学病院へ来るというパターンが多いのだそうです。
「多くの口腔歯科医は、患者の求めに応じて、抜いてはいけない神経を抜いてしまうものです。
最後まで神経は抜かない方が良いと言ってくれた歯科医は良い医者ですよ。
そして神経内科を受診したことはgoodです。」
あとは自分自身の経験談とかお話してくださいました。
「痛みの原因はある。だけどそれは小さなことで、不安が痛みを増大させているんです」
腰が痛い、耳が痛い、胃が痛い・・・
整形外科や耳鼻科など、患者さんはそれぞれの科にかかるけど、その中で原因がハッキリ特定されることは実は少ない。
歯痛を訴える人の3割方が原因不明、要はメンタルな部分なんだそうです。
人間の身体は神秘で、一口に神経と言っても細い細いものもある。
MRIで全てが判るわけは無い。
心療内科の先生とお話する機会があって、その先生も「もっと心の作用というものを考えるべきだ」とおっしゃっていたそうです。
そして、痛みの原因がメンタルな部分だと判っただけで、それまでの痛みが無くなる人も居るそうです。
現に私もそのお話を聞いている間、それまでの痛みが嘘のように消えていました。
「僕のほうから神経内科の先生に精神安定剤が効くと伝えておいてあげる」とおっしゃってくださいました。
T先生にお会いできて、本当に救われました。
一時期、フードを頭からすっぽり被ってマスクで顔を隠さないと人前に出られませんでした。
痛みのせいと言うより、心理的に(--;
今はマスクだけです。
歯はまだ凍みたり、痛くなったりしますが、
痛み止めの薬が必要な激痛では無くなりました。
ただ、トリプタノールというお薬の副作用で喉がカラカラなのと、眠たいです。
あとはメンタルな部分ですね。
これがなかなかにやっかいなのですよ(^^;
自分の心は強くなったと思っていたのに・・・
まだまだ全然アカンタレでした(-- しょんぼり