【JX・東燃ゼネ統合】JX社長一問一答 「単独では海外企業に見劣り」
都内で会見した両社首脳の一問一答は次の通り。
−−JXHD発足後、5年しか経過していない
JXHDの内田幸雄社長「平成22年にJXHDを作ったときの目標は達成した。しかし、構造的な需要減や原油価格の大きな変動など環境が変わった。単独で合理化を追求しても海外企業には競争力で見劣りすると判断し、今回の決断に至った」
−−3年前に東燃ゼネラルは親会社だった米石油大手エクソンモービルから独立した。単独での事業展開は選択肢になかったのか
東燃ゼネラルの武藤潤社長「単独でも5年、10年はやっていけるが、ただ生き残るだけでは意味がない。(統合で)両社の有形無形の資産を融合し、企業価値を大きくしていく」
−−交渉の経緯は
内田社長「今夏から両社で国内外の事業環境について意見交換し、危機感や将来の考え方を共有した。その中で経営統合のテーマが出てきた。本格的な話し合いは秋ごろからだ」
−−東燃ゼネラルは吸収される形になる。社員の反発はないのか
武藤社長「統合の目的を説明し、従業員一丸となって取り組んでいく」
−−ガソリンスタンドの統廃合など考え方は
武藤社長「顧客との関係を大事に、今後、話し合って決める」
−−両社の強みは
JXHDの木村康会長「JXは国内最大手として規模のメリットが強み。東燃ゼネラルは効率の良さがある。それを確認しながら強みを高め合う」