消防庁が風水害対策の指針策定へ 工場、GSなどの危険物施設
2019/05/05
2018年の西日本豪雨や台風21号で危険物を扱う工場やガソリンスタンドなどが多数被災したことを受け、総務省消防庁は19年度中にも危険物施設の風水害対策に関する指針を策定する方針だ。施設を管理する事業者が、風水害発生前や事前に取るべき対応を時系列でまとめる。
風水害で危険物施設が被災すると、二次災害や燃料供給の遅れなどが懸念される。近年では豪雨や台風などの被害が甚大化しており、対策強化が必要と判断した。
指針は、施設の管理者や従業員らを対象に(1)平時からのハザードマップ確認などの事前対策、(2)危険性が高まった際に配管を閉鎖して土砂流入を防ぐといった応急対策、(3)天候回復後の点検・復旧のポイント――などを示す。消防庁は指針に基づき、施設管理者らに災害時の情報伝達手段や避難計画の充実を求める。
消防庁は有識者検討会を立ち上げ、指針に盛り込む内容を議論。昨年6~10月に風水害に遭った危険物施設を対象とした同庁の調査結果を踏まえ、実際の被害とハザードマップの想定を比較検証し、リスクを分析する。
西日本豪雨では、岡山県総社市のアルミニウム工場で爆発事故が発生。河川の氾濫による浸水が原因の水蒸気爆発とみられ、周辺住民や民家に被害が及んだ。工場には重油を貯蔵するタンクが設置されていた。〔共同〕
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GW中も関東の方では結構大きな雹が降ったりしましたし、今後も異常気象による災害は増えるでしょうからこうした対策は必要になりますね。
ガソリンスタンドは災害時の最後の砦として供給責任も負わなくてはならないし供給を担うことを期待されてもいるし、やはりこうしたことを鑑みても常に余力を持っていることが必要な業種なのですが、残念ながら余力どころか(特に肝心の地場系列3者店は卸格差で)30年に渡った過当競争により疲弊してしまったところが多いです。
(全体で見ても店舗数は半減しました)
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記事には関係ありませんが、こうしてマスコミが報道する際の呼称は「SS(サービスステーション)」ではなく「GS(ガソリンスタンド)」なんですよね。
SSなんて、業界内だけでしか通じないと思います。
だって、サービスステーションなんて規制緩和以前の話でしょう?
もちろん販社や元売と資本提携しているような大手はSSを名乗れば良いと思いますが、全ての販売店にSSという呼称を当てはめるのは止めにして貰いたいです。
※当店はサービスステーションではなくガソリンスタンドです。
P.S.
ガソリンスタンドはサービス業ではなく小売業です。