今週のレギュラーガソリンの小売価格は、原油価格の下落を受けて6週連続で値下がりし、1リットル当たりの全国平均で151.3円となりました。
国の委託を受けてガソリン価格を調査している石油情報センターによりますと、3日時点のレギュラーガソリンの小売価格は1リットル当たりの全国平均で151.3円となり、前の週より2.6円値下がりしました。ガソリン価格が下落するのは6週連続です。
これは、アメリカによるイラン産原油の輸入停止などを盛り込んだ経済制裁で日本などが適用対象から除外され原油の輸入が認められたことや、米中の貿易摩擦によって世界的に景気が後退し原油の需要が減るとの見方から、国際的な原油価格が下落していることが要因です。
今後の見通しについて、石油情報センターは「原油価格の下落は続いていて、来週のガソリン価格も値下がる見通しだ。6日に開かれるOPEC=石油輸出国機構の総会で産油国が価格を維持するためにさらなる減産に踏み切るのかが注目される」と話しています。
::::::::::
JXTGと出光は全油種2円、昭和シェルは1円50銭の値下げ
12月5日と6日の燃料油脂新聞より
主要産油国、協調減産へ=原油価格てこ入れ
【ウィーン時事】石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟の主要産油国は5日、ウィーンで閣僚級会合を開き、協調減産に乗り出すことで一致した。原油価格が急落しているため、原油の供給量を減らして相場のてこ入れを図る。会合に出席した産油国の閣僚らが記者団に明らかにした。
これを受け、OPECは6日に定例総会を開き、減産で合意する見通しだ。OPEC加盟国と非加盟国による拡大会合も7日に開かれ、協調減産を正式決定する方針。
協調減産が正式に決まれば、原油価格に上昇圧力がかかり、日本国内のガソリンや灯油の価格などにも反映されそうだ。