maruの下手の横好き写真とつぶやき
写真を撮ったり、音楽(クラシック・ロック)をよく聴き、読書は古典(主に哲学中心)がメインです。全体主義社会の動きに警戒。
 



今年9本目になる映画がこれ。
去年から観たいと思っていた映画でした。
最近ハリウッド系でそういう感じになる映画は少ないなあ・・・硫黄島は観たいと思ったけど。
観てみようかなというのは今も結構あるんですけどね。期待を裏切られそうな感じが漂っているんですよ。

で、この裁判映画ですけど、今の裁判の実体が良く分かるストーリー性のあるドキュメンタリーみたいな感じで面白かったですよ。
とりあえず、今痴漢に間違われて捕まったら無罪にはなりませんね(-_-;)
やってなくても認めた方が楽というのが良く判ります。
それより、日本の裁判自体がほぼまちがいなく有罪判決になる事実って怖いですね。
容疑を掛けられて、無罪を裏付ける確たる証拠がない場合、アウトですがな・・・
普通の人が抱いている、いざとなったら裁判で証明すればいいさ、というのがいかに甘い幻想だという事か教えられました。
裁判官は救ってはくれません。
それどころか、無罪を主張するって事は、国家権力と向かい合う事に他ならないという事で、想像していたよりずっと凄い問題です・・・
有罪の人をミスして無罪にしたら怖いのもわかるけど、それ以上にやってはならないのが無罪の人を有罪にする事なんですがねえ。

選挙のときにやる裁判官の国民審査もあるけれど、誰がおかしな人かなんて名前みただけではわからないですからね。

映画の中には、無罪を争っている登場人物が他にも出てくるのですが、別に痴漢に限った事ではないのが恐ろしい。
その一方で、飲酒運転での交通事故で軽い罪になったりする。うーん。
これって明日はわが身ですよね。身近すぎる。

2時間を超える映画でしたが、長さが気にならない。
怒りが込み上げてくること請け合いなんですが、それが事実だからねえ。
くだらないテレビみているより、よほど為になる映画でした。

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