僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

武装蟲…③

2017年06月17日 | ケータイ小説「パトスと…」

 

 

 

 

 

小学校1年生の時、空き箱に数十匹を集め飼育を始めた。
土を入れ、隠れ家も必要だろうと縁側の下に転がっていた植木鉢を石でたたき割り、丁度いい大きさに割れたものを入れておいた。

 

野菜のクズや煮干しを入れておくと数日で筋と骨を残してきれいに食べてしまうことに気づいた時は、
すごい発見をしたような驚きがあった。

 

学校の友達に見せようと持って行った時は思った以上の人気で大騒ぎになり、
担任に怒られるかと心配したのだが、

先生は意外にも教室で飼育をする事を提案してくれた。

 

もちろん辰雄は大いに喜び、毎日友達と校庭でダンゴ虫探しに熱中した。

 

手のひらでもそもそと動き回るダンゴ虫に初めはキャーっと逃げ回っていた女子達も、
一人が丸くなった姿にカワイイ♪と言い出すと一変し、
探索に参加する子が出てきた。

 

やがてクラス中に広がり全員が草をかき分け石をひっくり返しと、
ダンゴ虫フィーバーがやってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« カーテンの攻防…勝利 | トップ | 梅干し追加 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ケータイ小説「パトスと…」」カテゴリの最新記事