僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

春はいろいろ

2024年02月27日 | ケータイ小説「パトスと…」





風が冷たすぎてもう歩くの無理だよ
そうだねお散歩って気分じゃないな、どっかで休もうか

こんなにいい天気なのに風すごすぎ
目も涙が止まらないよ、花粉かな

ほらあそこ
うん、こっちにも


あそこって何か変わったのかな
そうみたいだね、こないだまで足場にネットかぶってたし


みんな競争みたいだからどこも設備がいい感じだよね
遠くの温泉行くより近くのリゾートって、ね


春の足音が強風に吹き飛ばされてしまうようなこの日
さてさて今日はどこで休憩しようかと悩む
留美子と辰雄なのですが…

あれ、前の方歩いてくの地元高校の制服じゃない?
そうだね、お手て繋いでいいなぁ

アオハルだね~
あっ、入っちゃった。。























コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バル切れ

2021年02月13日 | ケータイ小説「パトスと…」




ららぽーとの楽器屋さんを覗いていると
後ろから声をかけられた

辰雄君久しぶり~

え? っと振り向く

わぁ、高橋さん、久っしぶりです、こんなところで会うなんて
何してんの?ギターでも買いに来たの?

いえいえ、ちょっと見てるだけです
ギターもいいけど最近カメラの方はやってる?

コロナとかでなかなか出かける気にならなくて…
そっか、そうだよなぁブログにもあんまり出てこないしなぁ

今でも見てくれてるんですか?ブログ
おぅ毎日チェックしてるよ

ありがとうございます
ところでさ、辰雄君のカメラってペンタだったよな

はい、リコーになっちゃったけどPENTAXが今でも一番好きです
今思い出したんだけど、レンズ1本もらってくれない?

え?レンズですか?
うん、オールドレンズ、バル切れだけどちゃんと写るよ


ばるぎれ?
そう、見た目はきれいなんだけどさ、バルサム切れしちゃってるヤツ




その後、喫茶店に入って色々話をした
高橋さんはお洒落なカフェを今でも喫茶店と呼ぶ
オーディオの話やカメラの話
会えなかった数年間の積もる話は尽きなかった

カバンから取りだしたレンズを、ほらこれだよっと見せながら
もちろんバル切れって何のことかも説明してくれた


また遊びにおいでよ、いつでもいいからさ
はい、その内お邪魔します
その日はアドレスを交換して、笑顔の高橋さんと別れた




カメラのレンズは何枚かのレンズの組み合わせで作られている
5群8枚とか3群8枚とか言うのが使われているレンズの数だ

5群8枚なら、レンズのう3枚はくっついてるってことで
要するに特性の違うレンズを貼り合わせて使っている
屈折率とか反射率とか難しい設計になっている

その貼り合わせに使う接着剤が バルサム
古いレンズは経年劣化や温度の関係で
そのバルサムが剥がれてくる事がある
よく見ないと分からないが、それがバル切れと呼ばれるレンズ

まぁ実用的にはそんなに問題ないけど
売る時はまずジャンク扱い
買う時はよくよく注意すること

そんなことを高橋さんは説明してくれた


早速試し撮りをしてみた


確かに逆光では霧がかかる
手でフードを作って光を遮るとok

反逆光では


きれいに写る

多分レンズに直接逆光が入ってこなければ大丈夫なのだろう

今度、お礼をかねて
高橋さんが大好きな大学芋をお土産に
近況報告に行ってみようと思っている辰雄だった。。




















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

時  間

2020年11月15日 | ケータイ小説「パトスと…」





留美子、大丈夫? そろそろ疲れてきたんじゃない?
ううん、思ったより着物は平気だけど、草履がちょっとね

そうだよな、普段そんな牛みたいなの履かないし
何よ牛って、足が太いって事?

ち、違いますよ、指が割れてるって事
それじゃ足袋はいてる人はみんな偶蹄目ってことだね

あははは、でもたまにこうやって和服で歩くのものいいもんだね
うん、全部で5000円だったし、辰雄なんか3500円だったしね

レンタル屋さん、結構流行ってるから競争だね
明日返せばいいってすごく良くない?

ゆっくり着替えも出来るし、うちに帰ってからア~レ~ってゆうのもできるし
辰雄ってホントにばかだ、時代劇見過ぎ


何か時間がゆっくり動いてるみたいだね
う~ん、みんなそうゆうけど、時間って何なんだろう

はいはい留美子さん、そんなに真剣に考えないの
真剣でも無いんだけど、時間はそれぞれの人になかにあるような気がするんだ


人の中にあるんじゃさ、バラバラで困るでしょう
それぞれが感じるものだから、みんな一緒に合わせなくていいのよ

何時に待ち合わせって出来なくなっちゃうよ
それは大丈夫なの、時計の時間とそれを感じてる自分は別だから



パラレルワールドみたいな事?
ちょっと違うかな、どっちかって言うと量子かな

それは魚獲る人じゃない、あのぅほら何とかのネコでしょ
そうそう知ってたんだ、シュレディンガーの猫


理科は好きだけど、それはついて行けない、量子コンピューターも意味ワカランし
そうゆうのは私も全然分からないけど、時間ってひとつじゃ無い気がする


バスが来ちゃったからもう帰ろうか
うんと温かくしてさ、今日はゆっくりの時間のままでいたいね


留美子!
ん、突然なに?辰雄

俺いまちょっと分かった気がする、時間の事

留美子は一瞬辰雄の顔をのぞくように見た
そのまま前を向くと、ちょっと微笑んでつないだ手に力を入れた。。




















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大きな空に

2020年08月29日 | ケータイ小説「パトスと…」





梯子をかけて、真っ赤な太陽 両手でつかもう

って、いくら青春だからって
そんなことできるわけないだろ
今思えばすごい歌詞だな

布施明を知ってる人は → ♪これが青春だ




でも辰雄、本当に梯子をかけられそうだよね
うん、太陽はつかめないけど あの雲ならつかめそうだ


雲のお布団に寝てみたいな
留美子っていつもそう言うよね


だってほら見て
ふかふかだし

そうじゃないの
ん?そうじゃないって何

あの雲に誰か寝てる
どこどこ?


ほら、いたでしょう?
ヒゲを生やしたオジサンね。。
























コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雨の日の喫茶店

2020年02月17日 | ケータイ小説「パトスと…」



約束より15分ほど早い
昼食時間はとっくに過ぎているのでどの席も空いている
入り口から見やすい場所に座った

留美子はいつも時間に正確だ
今日もきっと時間丁度にやってくるだろう


すぐに店員がやってきた
いつものたっぷりブレンドコーヒーを注文する
「ミルクはお付けしますか?」と聞かれるが
いつも「要りません」と答える


テーブルの横に揃えておいてあるメニューの
シロノワールが目に入った

多分留美子は今日もこれを注文するだろう
「辰雄も食べなよ、美味しいから」
「うん、んじゃ」と言って一口食べる
それもいつものことだ



メニュー越しに若い女性客が目に入った
一人で本を読んでいる
テーブルに置かれたアイスコーヒーは手つかずのままだ



メールが入っていないか、テーブルに置いたスマホを手にした時
女性が天井を見上げて小さなため息をつくように見えた
バッグからハンカチを取りだして目頭を押さえ
読んでいた本を閉じると
カップのストローを口にした



スマホが震えた

留美子からのメールだった
「今到着したよ」

入り口を見ると
傘をたたみながら入ってくる留美子が見えた
立ち上がって手を振る
留美子が控えめに手を上げて応える


席に座ろうとした時
女性が読んでいた本の表紙が見えた

あっこれ知ってる
それ、俺も泣いた…



留美子が向かい側の席に座り
「あー、雨降っちゃったねーっ」
と言いながらメニューを取り上げた時
シロノワールが目に入った



「今日はミニじゃなくてレギュラーにしろよ」
「え、どうして?」

「べつに、ちょっとそんな気分して」
「へぇーめずらしいね、んじゃ大きいの半分ずつにしよっか」

水を運んできた店員に
「こっちの大きい方ね」

と指さしてから

いつものように思いっきり明るい笑顔で
「あと、ホットコーヒーミルクも付けて」

そう言って辰雄を見た。。








つづく





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アートのあーとな容れ物

2019年09月19日 | ケータイ小説「パトスと…」




アートでお腹がいっぱいになったので
そろそろ帰る時間です

直通口じゃなくて
ぐるっと建物を回って帰ろう
何度見ても素敵な曲線だ



そう言えば前回ここに来た時は
確か夜だった


そうそう、星影が見える夜だった


青空に映える緑もいいな


「たつお~っ」
呼ばれたような気がして振り向くと、小走りに近づいてくる人

やっぱり辰雄だ、よかった~見つけられて
な、何だよ留美子、なんでここにいるんだよ

ずっとカフェで見てたんだ、いるかな~って
だって留美子、今日は出張だって言ってたじゃん

うん、さっき帰ってきて会社に行ったら今日はもういいって言われたから
帰国が一日早いんじゃない?

そうそう、なんか香港って昨日もデモがあって仕事がキャンセルになっちゃったんだ
へぇ~、そんなに大変なんだね

立ち話も何だから、どっか行こ、ご飯まだでしょ?
うん、そうだなぁ、じゃぁちょっと遅くなっちゃうけどうち来て一緒に食べない?

あっいいねいいね、そうしよ、コンビニかどっかで何か買ってく?
オレが美味しいもん作るよ

わぁ~それいい! じゃ 手つないでいこ
そう言えば前に来た時は夜だったよね

そうそう、思い出した、ほ~しかげさやか~に だ
辰雄は歌い出した留美子の手を5回そっと握った



おわり。。




















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イルミネーション

2018年12月26日 | ケータイ小説「パトスと…」

 

 

 

 

寒いよぅ

今日は一番寒いね

 

でも明日っからもっと寒くなるんだって

天気予報で言ってたね

 

じゃぁもっと温暖化しなくっちゃね

 

そう言って留美子は辰雄の腕にしがみついた

 

くっつぎすぎじゃね

温暖化するんだもん

 

そういえばさ、今年はまだイルミ見に行ってないね

うん、行こうよ今年も

 

 

イルミならうんと寒くってもいい

だよな

 

去年と同じとこでもいいよ

みんなきれいだから、わざわざ遠くまで行かなくてもいいかな

 

 

 

人がいっぱいいるのはヤだな

そうだね、いつか行った六本木はすごかったし

 

 

 

普通のとこがいいな

普通のとこってどこ

 

う~ん、辰雄が決めて

俺ん家来てネットで探すのってどう?

 

 

 

そうする

行こ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アメちゃん…③

2018年11月25日 | ケータイ小説「パトスと…」

 

 

 

 

 

「あたしさぁ、デブじゃん」
「うん」

「否定しないね」
「してもらいたかった?」

「デブだからいいけど、嘘つかれるよりか」
「デブイコール嫌いってことじゃないよ、フォローじゃなくて」

 

「タッちゃんやっぱいい人」
「そんなことより何だよ」

 

「中学の時は太(ふてー)ブス、って言われた」
「マジ、しょーもないイジメだな」

「言いにくかったからかも知れないけど、いつの間にかコロンとしたブスでコロンブスになった」
「ったくなぁ」

「ここ入ったら誰かがほらアメリカ発見したヤツって言い出してさ」
「え~っアメリカだからアメちゃんってこと?」

 

 

「どう、面白い?」
「う~ん、あんまり」

「どうして?」
「テレビでお笑い芸人が他人の悪口さんざん言って笑ってるのと一緒で面白くはないだろ」

 

「タッちゃんてさ」
「何だよ」

「やっぱいい人だ」
「褒めたって何にも出ねぇよ、それよか言われて頭こねぇーの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アメちゃん…②

2018年11月24日 | ケータイ小説「パトスと…」

 

 

 

 

アメちゃんと話してても誰も何も言わないのは多分アメちゃんの開けっぴろげな性格もあるが、その容姿によるものが大きいと思う。
要するにアメちゃんはみんなが言うところのブスなのだ。
好きで付き合う男なんて初めっからいないと思われているってことだ。

 

アイツはブスのくせして良く笑うよな、とか委員会に立候補したって誰も入れねぇだろ、とかイジメすれすれの事を平気で言う。
それがアメちゃんの耳に届いても、つまんないこと言ってるとケリ入れるよ、なんて受け流している。

 

 

ある時アメちゃんと部活帰りの時間が一緒だった時、すごく深刻な顔をして俺に話しかけてきた。

 

「タッちゃんさぁアタシ何でアメちゃんだか知ってた?」
「何だよ突然、え~っ何のこと?」

「うんん別にいいんだけど、どうなのかな~って思って」
「アメちゃんはアメちゃんだろ、何か意味あんの?」

「だってアタシ雨女じゃないしさぁ」
「そっか、んじゃあめ玉みたいだから?」

「丸いからね、でも違うし、知らなきゃ別にどうでもいいや」
「ねぇねぇそっちから聞いといてどうでもいいやはないだろ、気になるし」

 

「知りたい?」
「当たり前だろ、すごく気になって来ちゃったし、何だよアメちゃんって」

「そんじゃ言っちゃうけどさ、タッちゃんにも馬鹿にされたら嫌だな」
「アメちゃん馬鹿にしたら殴られそうだし」

 

 

     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アメちゃん

2018年11月23日 | ケータイ小説「パトスと…」

 

 

 

 

アメちゃんは公園のブランコに乗っていた。
アメちゃんはブランコをこぎながら泣いていた。
もっと早く気がつけば声なんて掛けなかったのに。

 

塾の帰り道、もう真っ暗で遊んでいる子なんて誰もいなくなった公園に知ってる顔を見つけて俺はちょっと嬉しくなったのだと思う。
外灯にぼぅっと照らされて揺れるブランコにふと目がいったのだ。
俺は自転車をこぐのを止めて片足をついたまま「アメちゃん」と呼んだ。

 

アメちゃんはちらっとこちらを見ただけで返事はしなかった。

 

そもそもこんな時間に暗い中1人でブランコの乗ってる高校生って変だし、
しかもアメちゃんは女子だし、考えてみればすごく変なのだが俺はその時何も感じなかった。

 

 

アメちゃんは俺と同じ高校2年の同じクラス、しかも席順もすごく近い。
消しゴムのかすを丸めてぶつけられるくらいの距離だ。

 

同じ団地に住んでいるので、登校の時も一緒になったりする。
おはようっと声を掛けて、雑談しながら校門をくぐっても別に何も言われない。
これが隣のクラスのレイコだったりするとすぐにヒューヒューとか、お前ら付き合ってんだろ、もうどこまでやったんだ? って話になる。

 

 

レイコは中学の時から一緒だから別に普通に話が合う友達なんだけど。
ちょっと美形だから高校では割と人気があるのだ。
こないだも下駄箱に手紙が入ってたけど差出人の○○って知ってる?って俺にラブレターを見せに来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まだ朽ちぬ 輝きの意思 苔の花…④

2018年09月29日 | ケータイ小説「パトスと…」

 

 

 

だけど何?

だけどこれでお終いってのも何だか

 

まーだそんなこと言ってるの

いやそうじゃなくて、やるとかやらないとかそーゆんじゃなくて

 

じゃ何よ、女ならそのうちまた誰か見つければいいじゃん

だからそーゆーんじゃなくて、おまえがさ

 

アタシのことはもういいの、さっさと忘れちまいな

俺がヤ(殺)ったらいなくなっちまうんだろ

 

いろんな事あったけど、もうすっきりおさらばするんだ

いろんな事、そうだないろんな事があった

 

今度生まれてくる時はさ、あんまりいろんな事がない国で生きてみたいな

大丈夫さ、俺が保証する

 

アンタに保証されてもしょうがないけど、ありがとね

俺はこれでも教会の孤児院で育ったんだ、だから神様は俺の味方さ

 

まじめにお祈りとかしたの?

ガキの頃はしたさ、そうすればいいことがあるってさんざん言われて信じてたし

 

それでいいことが何かあったって言うの?

あぁ、お前に会えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まだ朽ちぬ 輝きの意思 苔の花…③

2018年09月28日 | ケータイ小説「パトスと…」

 

 

 

 

やっぱアンタに抱かれてると落ち着く

そっか、俺もだ

 

もっとアタシを見てよ

さっきからずっと見てるよ

 

どこ見て言ってるの、そっちじゃなくてアタシの目よ

目がイイったって見らんねぇよ、目が感じるのか

 

感じるとかじゃなくて、最後くらい恋人みたいに見つめ合ってイきたいじゃない

そーゆーもんか

 

こっち見て、愛してるって言ってみて

愛してる

 

好きだって言ってみて

好きだ

 

アンタはアタシが好きなんじゃなくてあそこが好きなだけなのね

そんなことねぇよ

 

だってそーゆー言い方だし

何か俺、結局何やってもダメなやつなんだよな

 

急に何言い出すの

だからこんなんなっちまったんだし

 

それ、反省ってやつ?それとも懺悔?

良く分かんねえけど、もうちっとまともに生きてみたかった

 

 

アンタはアンタでいいんだって、まともなんて誰が決めるのよ

俺は、ちきしょー、俺は俺が好きじゃない

 

アンタは馬鹿だけどアタシはそんなアンタが好きだって言ったでしょ

お前だけだ、そう言ってやらしてくれるの、だけど…

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まだ朽ちぬ 輝きの意思 苔の花…②

2018年09月27日 | ケータイ小説「パトスと…」

 

 

 

 

そうね、言ったかも知れない

そん時俺は思ったんだ、それを最後に1回しかやれないんだったらつまらねえなってさ

 

アンタってホントばかね

ばかだよな、自分でもそう思うさ、ただな

 

ただなによ

ただ、アン時は俺、お前とやることだけが生きがいだったんだ

 

このスケベじじい

そうゆうお前だって嫌じゃなかったろう

 

まあね、若かったし

なんかさかりのついた犬っころみたいにやりまくってたよな

 

愛してる、とか1回も言われたことないけどね

俺は、愛してるのか分かんねえけど、お前が嫌いじゃないぜ

 

そう思ったらさ、好きだとか愛してるとか言うものよ普通

そうだよな

 

最後なんだから言ってみて

あぁそうする

 

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まだ朽ちぬ 輝きの意思 苔の花

2018年09月26日 | ケータイ小説「パトスと…」

 

 

 

 

さっさと殺(や)って

あぁ

 

だから早く

そうか

 

そうかじゃなくて、その時が来たらそうするってゆう約束でしょ

分かってる

 

だったら何でなのよ

その時は今じゃない

 

今よ、アタシが言ったとおりしてよ

おまえ約束ちゃんと覚えてるか?

 

覚えてるに決まってるでしょ、だから言ってるの

だったらもう一度言ってみろ

 

アタシが死にたいって言ったらアンタが必ずやってやるって、約束よ

その時もう一つ約束した

 

しないわよ

いや、したね

 

何なのよ、さっさと言って、したならしたでいいから

本当だな

 

 

アンタが殺(や)ってくれるって約束だから、アタシだって約束くらい守るわよ

お前はあの時こう言った、「死ぬ前に一度だけアタシを思いっきり抱いて」

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Give me more sweet…シナリオmusic

2018年07月19日 | ケータイ小説「パトスと…」

 

(三連符のリズムで ゆっくり四分音符=65くらい)

G Bm C/D7 G         
Give me more sweet Give me rapport(ラポール)    G  Em 
Give me more sweet Give me rapport               Am  D7

あなたはいつも 何が欲しいって聞くのね             G   Em 
ビトンのバッグ ティファニーのリング               Am   D7
シャネルのドレス ディオールのパルファン          G   Bm 
みんな素敵なものよね 私を美しく飾る               Am/A7 D7 
                                                            //repeat
あなたはどこでも 何が食べたいって聞くのね
シャトーのラベル ペトリュスのワイン 
神戸のステーキ ビストロのフレンチ
とっても美味しかったわ 私を微笑ませる

あなたは黙って 私を見つめて誘う
マーブルのフロア ビロードのスツール
やわらかなピアノ ベースの鼓動
カクテルグラスに赤く マンハッタンの香り

あなたは知ってる 私が本当に欲しいもの
シャワーの後の ローブのままで 
かき分ける濡れた髪 ウエストをなぞる指先
耳元のささやきが今日も 私を溶かしてく

Give me more sweet Give me rapport(ラポール)     G  Em 
Give me more sweet Give me rapport                Am  D7
 
でも本当は / 知ってる   みんな今日だけの / 嘘 
明日になれば / Nothing    みんなみんな全部 / Fake
目を閉じて / In a dream   今をただ / I feel it 
くちびると / 舌で      思いっきり / 感じるの

Give me more sweet Give me rapport(ラポール)     G  Em 
Give me more sweet Give me rapport                Am  D7

でもいいの / そんなこと    こみ上げる  / 喜び
別れればまた / Loneliness   きっときっと何時か / I wish 
目を閉じて / In a dream    今はただ / I feel it 
くちびると / 舌で       そう、もっと / 楽しむの

Give me more sweet Give me rapport(ラポール)   G   Em 
Give me more sweet Give me rapport             Am   D7  
   繰り返し// G Bm  Am/A7 D7       G Bm C/D7 G C/D7 G

 

って感じです。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする