「品のある人」と「品のない人」
いま、相撲で横綱の品格が問われているが、あの朝青龍が「品格」とは何かで引退するまで悩んでいたという記事を見ました。
むかし、人のうわさ話で人物評価に品が重要なポイントであった。
「あそこの息子は、仕事もできるが、ちょっと品がないね」。
「あの娘は少しおてんばだが、どこか品がある」などと。
今はそれほど品がある。品がないと、聞かれなくなりったが、辞書を引くと「人に備わる風格」「優れた人間性、力量」とある。
人は知識や能力は努力次第で体得できるが、品格を身に付けるのは極めて難しい。
子供の頃から、親のしつけ、立ち振る舞いを見て「そんなはしたないことするんじゃない」「そんなことをすると世間様に笑われる」などと自然に覚えた。
今では「品がある」「品がない」という言葉を耳にしなくなったし、子供に、「はしたない真似をするんじゃない!!」いっていることなど聞かなくなった。
最近、役所や、スーパーでキレる老人を見かけることがあるが、これこそ品がない。品はすこぶる微妙な基準で感じる人、感じない人がいる。
礼儀、風習、しつけ、など幼い時期に叩き込まないと、この国にも品のない人達が増えてきているような気がしてならない。