人が動けばコロナも動く
コロナウイルスの感染者が急拡大している。19日の道内の新規感染者数は267人で、介護施設や医療機関のクラスターも目立って多い。
「酸素吸入が必要な人が入院する場所がなくなる。医療従事者は必死に対応しているのに、政府は何の対策もしてくれないと皆思っている」と、新聞に載っていた。
鈴木北海道知事は道民に札幌との往来自粛を要請、5人以上2時間の感染リスクを避ける呼びかけをしたが、GOTOトラベル利用者は札幌自由往来でその対応はちぐはぐになっている。
長瀬道医師会長は急拡大の原因は「GOTOトラベル」で人の往来が多くなった影響が大きい。医師の立場では制限すべきだと思うと言っている。
中川日本医師会長が政府の観光支援策「GOTOトラベル」を「感染者急増のきっかけ」と18日指摘しても感染防止策によって旅行による感染リスクは低減できると見直しは消極的。
菅首相は「最大限の警戒状況にある」とは語ったが、国民に対し「静かなマスク会食」や「4人以下の会食」では、いかにも危機感がなく無策としか言いようがない。
「どうなるか神のみぞ知る」国民の自己防衛頼みでという西村経済再生相。人が動けばコロナも動く、一部の国民の犠牲はかまわないということでしょう。
菅首相は臨時国会の所信表明演説で「自助・共助・公助」を目指す社会と言っていたが、「まずは自分で何とかしろ」ということだろう。