ミニチュア付き雑誌「世界の軍艦コレクション」を第49号にして初めて買いました。
今までに何回かは購入を考えたこともあったのですが、その2000円を超える価格にどうしてもレジに持って行くことができなかったんですね。
でも、今回は大好きな「シャルンホルスト」なので思い切って買いましたよ。
さすがに戦艦ともなれば1/1100サイズでもなかなかの大きさでこの価格においても損をしたという思いはありません。
ディテールについては全く期待をしていなかったのですが、結構いいじゃないですか。
ダイキャスト製とはいってもそれは船体のことであって細かな艤装は当然プラスティック。
それでも案外しっかりと作られているので触るだけでポロポロボキボキとなるほどには繊細でないので、持ってそのダイキャスト故の重量感を楽しんだり角度を変えて眺める楽しさなどがあり満足度も高いです。
美しい……
船はもともと美しい物が多いのですが、このシャルンホルストは軍用艦の中ではとびっきり美しい船のひとつだと思います。
機能美のみといえる近代戦闘艦ですが、このシャルは帆船時代の美しさを残した最後の船と感じるのは感傷的な思い込みだけなのでしょうか?
船は女性に例えられますが、それにも増して昨今の艦これの影響からどうしても妹艦グナイゼナウともにその擬人化を考えてしまい、美しさと白い船体とすら言われるほどに明るい灰色、そして艦名の(ドイツ語が分からない故の)響きから透明感のある純白のドレスを纏った色白美少女姉妹を想像してしまいますが、そのシャルンホルスト、グナイゼナウは昔の軍人のおっちゃんからとった名前なんだってね。
ちょっとしょんぼりしちゃうね。
このシャルンホルストは呪われた艦としても有名で、建造中から死亡事故が続き、艦長となるはずだった人の突然死。
進水式で洗礼親となった少女が数日後に古代文字で「私は魅せられました」「護りなさい」との謎のメッセージを残し自殺。
進水式後も勝手に流され周りの小型船を沈めてしまい多数の死者を出す。
主砲発射試験では水兵を窒息死させてしまう。
英国艦隊との戦闘で沈んでしまった際もかろうじて生き残った兵がなんとか岸に着き暖をとろうと小型ヒーターを入れた途端に爆発し、たった2名の生存者の命すら奪っていってしまった。
……などなど。
どうやらこれらの多くはえらく盛りに盛った作り話らしく、特に少女が自殺の件は日本でのオリジナルではないかとすら言われていますが、それでも作り話だと知っていてもなお語り継がれていき、そしてそんなウソすらこの船を彩るもののひとつとして欠かせないのはひとえにこの艦の美しさがあってこそなのではないでしょうか。
出費は痛いけれどいい買い物をしたと満足です。
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