最近は萌え~な絵ばかり描いていますが久々の厚塗りはやっぱり楽しい。
でも描いてみるとゴジラらしいところと今までのゴジラとは違う部分の境目がとても難しいデザインでもあります。
赤く光るところが一番の特徴ですが、やりすぎるとゴジラジャナイ感が強くなってしまいます。
何枚か描いてみないと掴めないなこれ。
「シン・ゴジラ」もの2度目の鑑賞をしてきました。
封切りから2週間が経ったのでもうネタバレを書いても良いかな。
ぼくは過去ここで記したようにゴジラ……というより怪獣映画における自衛隊の描かれ方でその作品の善し悪しが変わってしまうほどの自衛隊スキーです。
だから今までで一番好きなゴジラは「ゴジラvsビオランテ」ですし、むしろゴジラよりも平成「ガメラ」シリーズのほうが好きだったりします。
そして今作の「シン・ゴジラ」ですが……
良かった!
自衛隊カッコ良かった!強かった!
に尽きます。
噛ませ犬では無かった。
成す術無くただただ戦車が踏まれてさようならでは無かった。
確かに序盤の攻撃ではゴジラに対して歯が立ちませんでした。
でも描かれ方が素晴らしく自衛隊は弱いっていう印象はまったく受けないんですね。
今までのゴジラ映画では総攻撃をしてもゴジラの全身に着弾がばらついていました。
そのほうが見た目が派手だし威力もあるように見えますから。
でも今回はAH1Sコブラの20mmからAH64Dアパッチ・ロングボウの30mm、そしてヘルファイアミサイルと全弾きっちりと頭部に命中させているんですね。
10式戦車や99式の155mm砲もやはり足元に全弾が命中しています。
総理大臣に何度もしつこいほどに攻撃の是非を問うシーンもそれだけ重大なことを実行するんだという演出となりとても効果的でした。
あれだけのことができるんだから自衛隊は強い。
ゴジラにはその攻撃があまり効き目が無かったにしろ、それは自衛隊がしょぼいのではなくそれだけゴジラが凄かったということ。
あんな攻撃が効かないのあればそれは仕方がない。
そう描かれている気がするんですね。
確かに自衛隊ではあまりダメージを与えられなかったものの米軍はゴジラに深い傷を負わせることに成功しました。
でも、なんだやっぱり自衛隊より頼りになるのは米軍じゃん……てことにはならない。
なんといってもあれはバンカーバスターといって敵地での地下施設や攻撃対象人物が隠れるトンネルなどを地面を貫いて攻撃する特殊爆弾で、専守防衛が任務の自衛隊には必要としない兵装なのですから。
そしてそのバンカーバスターを投下した米軍のB2スピリット爆撃機はゴジラの攻撃により全機撃墜されてしまいました。
自衛隊側には目に見える人的被害は(前半の攻撃時には)無かったのにです。
もうここまでで涙が出そうになるほど嬉しいんです。
蹂躙され続けだけの自衛隊では無かった。
今までの無念が浄化されていくよう。
この気持ちよさはアニメ「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」を見た時と同じです。
クライマックスにおける攻撃は新幹線爆弾や在来線爆弾(もうこのクッソダサいネーミングを平気でやっちゃうところからもこの映画がフツーじゃないって感じだよね)や建機大集合となるので自衛隊の兵装ってわけではないところに残念な気持ちがあるにはあるのですが……
それでも自衛隊が!、人間がゴジラを倒した!
これは大きなことです。
スーパーXやメカゴジラ(機龍)などトンデモメカが登場するわけでは無く、ですよ。
それにあのシーンはそれはそれでとても楽しいものでしたからね。
新幹線車両を高速で並走させたのは樋口監督が普段からも「新幹線大爆破」が好きと言っているからなのかもしれません。
各色のE231車両がまるで何匹もの龍のようにゴジラに絡みつくような演出は庵野総監督たちが若いころに作った「DAICON IV」OPアニメをパロディして作られた「電車男」(テレビドラマ版)のOPを逆オマージュしたような印象を受けたのは考えすぎかな?
そして数々の建機たちと自衛隊の装備では無いもののそのなんでもありなお祭り的に賑やかでバカバカしくもありながら小さな人間たちが巨大なゴジラに対してあの手この手で対抗していく姿はやはりとても昂ぶり滾ってくるものがあります。
ぼくは映画という芸術に関して語る術をまったく持ちあわせていません。
この「シン・ゴジラ」に対しても正当な評価をすることはできません。
だから言えることはひとつしか、それも子ども並のことしか言うことが出来ないのですがそれでも大きな声で叫びたい。
「スッゲー楽しかった!」
「シン・ゴジラ」を観てきた(初見時の感想)
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