ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

福島県南会津町の駒止湿原はニッコウキスゲの花が咲き乱れています

2012年07月13日 | 旅行
 福島県南会津郡南会津町と大沼郡昭和村にまたがる駒止湿原(こまどしつげん)は、標高が1100メートルの高層湿原です。会津町も昭和村も、自然豊かな山村です。アクセスがあまり良くない分だけ、妙に観光地化していない、自然の宝庫の湿原です。

 駒止湿原には、水無谷地・白樺谷地・大谷地の大きな3湿原を中心に、大小10数個の湿原があります。多様な植物が生える湿地として、国の天然記念物になっています。

 南会津町側からの山道の端(通行止め)に一番近い大谷地の湿原に向かいました。ブナやシラカバなどの林を10数分歩くと、大谷地の湿原にでます。

 7月上旬はニッコウキスゲ(正確にはゼンテイカ)の開花時期です。大谷地湿地のあちこちにニッコウキスゲの花の群落がありました。





 逆に、ワタスゲの花は開花期を過ぎ、実を飛ばすための綿のようなものをつけています。



 湿地では、ワタスゲとニッコウキスゲの花が競演していました。湿地の奥にシラカバの木が並び、その手前にワタスゲとニッコウキスゲの花が多数咲く、湿地が並ぶ構成です。

 シジミチョウなどのチョウやトンボなどの昆虫も、ワタスゲとニッコウキスゲの花などを訪れています。ワタスゲに留まったトンボです(トンボの名前は不明です)。



 ワタスゲとニッコウキスゲの群落の中に、清楚なピンク色の花のトキソウが多数咲いています。花は20から30ミリメートル程度と小柄です。



 シラカバの木の上部に、モズが何羽も留まって、時々さえずりあっています。薮の中にはウグイスがいて、すぐ傍でよく鳴いています。逆に、遠くの高い木の上に、カッコウやホトトギスが時々留まって鳴きます。高層湿原に、カッコウとホトトギスの鳴き声が響き渡ります。

 大谷地を約1時間かけて楽しみ、戻りました。水無谷地と白樺谷地はもう少し山奥で時間がかかります。最近はクマが時々、出没するとのことで、無理をするのを止めました。自然豊かな証拠ですが、クマに出会うのはやはり困ります。