人気ミステリー作家の伊坂幸太郎さんの新刊「シーソーモンスター」の中の中編「スピンモンスター」を読み終えました。
この単行本「シーソーモンスター」は、中編「シーソーモンスター」と中編「スピンモンスター」の2編で構成されています。
単行本「シーソーモンスター」は、中央公論新社が2019年4月10日に発行しました。価格は1600円+消費税です。
中編「スピンモンスター」の中身は、AI(人工知能)が反乱を起こし、人間(日本国内の)を翻弄する話です。この中編「スピンモンスター」の中身は話がポンポンと飛びます。しっかり読まないとストーリーが追い切れません(既に5回ほど読んでいます)。
中編「スピンモンスター」の主人公は、水戸直正(みとなおまさ)という青年です。Webサイト・インターネットが社会インフラとして高度に普及した2050年ごろの話です。
水戸直正は小学生の夏休みの時に、父親が運転する乗用車の後部座席に乗っていました。東京から数時間かかって、新東北自動車道の新仙台南インターを過ぎて、サービスエリアに立ち寄ろうとした時に、自動運転していた乗用車が自動運転プログラムのバグによって、事故を起こし、父母と姉が即死してしまいます。
この結果、祖夫母に育てられ大きくなります。実は、この事故の相手となった乗用車にも家族4人が乗っていて、同じように小学生の男子以外は即死でした。
この時に生き残った相手の乗用車に乗っていた小学生は檜山景虎(ひやまかげとら)という名前の子どもでした。奇しくも、この二人は仙台市にある総合学校(どうも現在の大学のような機関らしい)で、再開し、同級生になります。
ただし、お互いに特に親しい関係にはなりません。
以下は、中編「スピンモンスター」のあらすじであり、ネタばらしです(未読の方はご注意してください)。
時間が流れて、Webサイト・インターネットが高度に普及した2050年ごろになると、デジタルデータの電子メールなどは改竄(かいざん)が容易で、その流出したデータがさらに改竄されて、莫大な損害を被る事態が時々、発生します。
この結果、江戸時代の飛脚のような、手紙を直接、配達する“配達人”という仕事ができます。主人公の水戸直正がこの仕事に就きます。
社会人になり、“配達人”になった水戸直正は、北海道の新札幌駅近くの相手に、手紙を届ける仕事を頼まれ、新東北新幹線に乗り込みます。新仙台駅を過ぎたところで、この新東北新幹線は何かの原因で、緊急停止します。この緊急停止した時に、偶然隣の席に座っていた男の人は水戸直正に封筒を渡し、「後で読んでください」といって去っていきます。
この封筒の中にまた封筒が入っていて、「配達人のあなた、これを読んでください」というメモが入っています。この人物は、水戸直正が“配達人”であることを知っており、彼のクラウドバンクの口座に依頼する代金が振り込まれていました(彼の口座情報をなぜか知っています)。
この依頼した男の人は「旧友である中尊寺敦(ちゅうそんじあつし)さんに、この手紙を届けてほしい」という文面を書いていました。情報工学部の大学院で同級生だった中尊寺敦さんは、AI(人工知能)を一緒に研究していました。
その後に、Webニュースなどが流れ、新東北新幹線社内で水戸直正に、手紙の配達を依頼した寺島テラオ(てらじまてらお)は事故で死亡していました。彼は、AI(人工知能)の天才科学者でした。
そして、人工知能「ウェレカセリ」を開発し、この人工知能が2050年当時には社会に普及していました。
配達人である水戸直正は、手紙の受け渡し場所として指定された、仙台市の青葉山にある青葉城(仙台城)の伊達政宗騎馬像に行くと、旧友の中尊寺敦さんが来ていました。
約20年前に、ある人気音楽バンドのメンバーが亡くなった時に、「この青葉城の伊達政宗騎馬像で再会したい」という口約束を寺島テラオとしていたからです。
この小説はきちんとした因果関係がすべて書かれている訳ではありません。ある世界的な人気音楽バンドのメンバー(日本人)が亡くなったことは、人工知能「ウェレカセリ」が人間に反乱を企てていることの証拠だそうです(詳細は不明です)。
人工知能「ウェレカセリ」を開発した寺島テラオは、手紙に「君の言う通りだった。オッペルと象」という文面を書いていました。
この文面内の「オッペルと象」とは、昔発行された絵本の無敵のカタツムリ「マイマイ」が活躍する「アイムマイマイ」という物語を指していました。
この絵本「アイムマイマイ」の作者は、単行本「シーソーモンスター」に入っている前半の中編「シーソーモンスター」の主人公だった綿貫宮子(わたぬきみやこ)でした。
こうして、単行本「シーソーモンスター」では、前半の中編「シーソーモンスター」と中編「スピンモンスター」がつながっていきます。
中編「スピンモンスター」のネタばらしは、まだ続きます。かなりややこしい話の構成だからです(言い訳です・・)。
伊坂幸太郎さんの新刊「シーソーモンスター」の中の中編「シーソーモンスター」を読み終えた時の感想文は、弊ブログの2019年7月28日編をご覧ください。
この単行本「シーソーモンスター」は、中編「シーソーモンスター」と中編「スピンモンスター」の2編で構成されています。
単行本「シーソーモンスター」は、中央公論新社が2019年4月10日に発行しました。価格は1600円+消費税です。
中編「スピンモンスター」の中身は、AI(人工知能)が反乱を起こし、人間(日本国内の)を翻弄する話です。この中編「スピンモンスター」の中身は話がポンポンと飛びます。しっかり読まないとストーリーが追い切れません(既に5回ほど読んでいます)。
中編「スピンモンスター」の主人公は、水戸直正(みとなおまさ)という青年です。Webサイト・インターネットが社会インフラとして高度に普及した2050年ごろの話です。
水戸直正は小学生の夏休みの時に、父親が運転する乗用車の後部座席に乗っていました。東京から数時間かかって、新東北自動車道の新仙台南インターを過ぎて、サービスエリアに立ち寄ろうとした時に、自動運転していた乗用車が自動運転プログラムのバグによって、事故を起こし、父母と姉が即死してしまいます。
この結果、祖夫母に育てられ大きくなります。実は、この事故の相手となった乗用車にも家族4人が乗っていて、同じように小学生の男子以外は即死でした。
この時に生き残った相手の乗用車に乗っていた小学生は檜山景虎(ひやまかげとら)という名前の子どもでした。奇しくも、この二人は仙台市にある総合学校(どうも現在の大学のような機関らしい)で、再開し、同級生になります。
ただし、お互いに特に親しい関係にはなりません。
以下は、中編「スピンモンスター」のあらすじであり、ネタばらしです(未読の方はご注意してください)。
時間が流れて、Webサイト・インターネットが高度に普及した2050年ごろになると、デジタルデータの電子メールなどは改竄(かいざん)が容易で、その流出したデータがさらに改竄されて、莫大な損害を被る事態が時々、発生します。
この結果、江戸時代の飛脚のような、手紙を直接、配達する“配達人”という仕事ができます。主人公の水戸直正がこの仕事に就きます。
社会人になり、“配達人”になった水戸直正は、北海道の新札幌駅近くの相手に、手紙を届ける仕事を頼まれ、新東北新幹線に乗り込みます。新仙台駅を過ぎたところで、この新東北新幹線は何かの原因で、緊急停止します。この緊急停止した時に、偶然隣の席に座っていた男の人は水戸直正に封筒を渡し、「後で読んでください」といって去っていきます。
この封筒の中にまた封筒が入っていて、「配達人のあなた、これを読んでください」というメモが入っています。この人物は、水戸直正が“配達人”であることを知っており、彼のクラウドバンクの口座に依頼する代金が振り込まれていました(彼の口座情報をなぜか知っています)。
この依頼した男の人は「旧友である中尊寺敦(ちゅうそんじあつし)さんに、この手紙を届けてほしい」という文面を書いていました。情報工学部の大学院で同級生だった中尊寺敦さんは、AI(人工知能)を一緒に研究していました。
その後に、Webニュースなどが流れ、新東北新幹線社内で水戸直正に、手紙の配達を依頼した寺島テラオ(てらじまてらお)は事故で死亡していました。彼は、AI(人工知能)の天才科学者でした。
そして、人工知能「ウェレカセリ」を開発し、この人工知能が2050年当時には社会に普及していました。
配達人である水戸直正は、手紙の受け渡し場所として指定された、仙台市の青葉山にある青葉城(仙台城)の伊達政宗騎馬像に行くと、旧友の中尊寺敦さんが来ていました。
約20年前に、ある人気音楽バンドのメンバーが亡くなった時に、「この青葉城の伊達政宗騎馬像で再会したい」という口約束を寺島テラオとしていたからです。
この小説はきちんとした因果関係がすべて書かれている訳ではありません。ある世界的な人気音楽バンドのメンバー(日本人)が亡くなったことは、人工知能「ウェレカセリ」が人間に反乱を企てていることの証拠だそうです(詳細は不明です)。
人工知能「ウェレカセリ」を開発した寺島テラオは、手紙に「君の言う通りだった。オッペルと象」という文面を書いていました。
この文面内の「オッペルと象」とは、昔発行された絵本の無敵のカタツムリ「マイマイ」が活躍する「アイムマイマイ」という物語を指していました。
この絵本「アイムマイマイ」の作者は、単行本「シーソーモンスター」に入っている前半の中編「シーソーモンスター」の主人公だった綿貫宮子(わたぬきみやこ)でした。
こうして、単行本「シーソーモンスター」では、前半の中編「シーソーモンスター」と中編「スピンモンスター」がつながっていきます。
中編「スピンモンスター」のネタばらしは、まだ続きます。かなりややこしい話の構成だからです(言い訳です・・)。
伊坂幸太郎さんの新刊「シーソーモンスター」の中の中編「シーソーモンスター」を読み終えた時の感想文は、弊ブログの2019年7月28日編をご覧ください。
適度に文章は複雑です。読みやすい文体ですが・・
この中編「スピンモンスター」は面白そうです。
コメントをお寄せいただき、ありがとうございます
伊坂幸太郎さんの新刊の「シーソーモンスター」の中の中編「スピンモンスター」は読みにくい話の展開ですが、よく読み返すと、予想以上に面白いストーリーでした。
なかなか複雑な話の展開に戸惑います。
いつもお元気でね。
その中で、話の流れが追いやすい小説と、そうでない小説に分かれます。
この中編「スピンモンスター」は話の流れがつかみにくい、丁寧に読む必要のあるものですね・・
コメントをお寄せいただき、ありがとうございます
伊坂幸太郎さんの小説は、テンポよくストーリーが展開する、そして話の中身がなかなか面白いという共通項がありますが、文章の流れがよく読み取れない個所が多い場合は、丁寧に読み進まないと、話が分からなくなるものがあります。
今回の中編「スピンモンスター」はなかなか複雑な話のようで、読みがいがありそうです。
高度にインターネットなどの情報伝達が発達した中で、江戸時代の飛脚のような配達人という仕事は面白い設定です。
コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。
人気ミステリー作家の伊坂幸太郎さんの魅力は、ご指定の通りに、「軽妙な表現の中に何かがあり、奥深い表現」です。
予想もつかない展開になります。この点では、この中編「スピンモンスター」の話の流れは、ご満足いただける奥深い変化です。
仲間と協力して、未知の巨大な敵からの追跡をかわします。
2050年の巨大な人工知能の追跡をどうかわしていくのか、興味津々です。
中編「スピンモンスター」を読んでみます。
コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。
人気ミステリー作家の伊坂幸太郎さんの新刊「シーソーモンスター」の中の中編「スピンモンスター」は、やや読みにくい話の展開ですが。読み解くと、かなり面白い作品です。