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庭の花菖蒲が咲き始めました。
このころから田んぼは慌ただしく準備が始まります。
わさびの仕事の合間に草刈り、畦塗り、代かきなどを
進めます。
そんな中 気分転換で岩山に登ってきました。
わが家の向かい側の谷間に男岩と女岩という
大きな岩山があります。
子どもの頃にはよく探検に行ったものです。
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男岩の中腹に大きな山桃の古木があり、その前には
村を見下ろすように石の祠(ほこら)がまつられてます。
垂直の岩を木の枝や根を伝いながら登るそんな場所に
いつ、誰が、なんの為にまつったのかは不明です。
村の長老に聞いても知る人はいませんでした。
その場所に行くと、どことなく神聖な空気が流れています。
古木には多数の穴があいていて、ムササビ、ハクビシン
そして鳥たちが住処にしています。
まるでその祠を守っているかのように。。。
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そこから頂上に上がると雰囲気は一変して
明るく気持ちいい風が吹き、目の前には嵐山
遠くには大平山、天城連山がみわたせます。
となりの女岩や村をぼんやり見下ろしていると
子どもの頃の思い出がよみがえり、この数十年の間に
汚れてしまった心が純真無垢だったあの頃に
一瞬戻ったような気がしました。
父ちゃん