
お花見と絶景ポイント散策ツアー、無事に終了いたしました。
わが家の奥の集落にある楞澤寺は隠れた桜の名所。
ちょうど見ごろを迎えたソメイヨシノやしだれ桜の下で
”お花見饅頭”を楽しみ、本格的な”登り”が始まりました。

古道はやがて道なき道となり、尾根道へとつづき、絶景ポイントへ。
下田の山々が連なる先に須崎半島や下田湾、大島や神子元島を臨む、
水源の森から海までを一望する景色が広がっていました。

帰りは男岩を経由して集落を目指します。
土砂がむき出しになった山肌、下草もなく、樹皮が獣害を受けて荒れた森…。
現代の日常から切り離されてしまった山ですが、
そこここに炭焼き小屋の跡や田畑の石積みが残り、
祠やお地蔵様が祀られ古人の営みの気配が残っています。

そして、うっそうとした森の中に突如、姿を現す”男岩”。
空を仰ぐように垂直に突き出る険しい岩は、下から見上げるだけでも足がすくむほど。
頂上からは眼下に集落が見え、遠くに天城連山を見渡すことができます。
昭和のころ、須郷地区の子どもは小学生になると度胸試しに登ったと言う険しい岩に、
現代っ子も果敢に挑戦します。
ある子は靴を脱ぎ、またある子は靴下まで脱ぎ捨てて登頂を果たし、
「すっげー!」、「こえ~!!」と子ども達の興奮は最高潮に達しました。

出発から約6時間の行程は盛りだくさんで、まるでサバイバルツアーのような雰囲気に包まれることも…。
しかし探検気分の子ども達はたくましく、笑い声が途切れることはありませんでした。
そしてそんな子ども達に負けじと大人も足を進め、無事、生還。
くたくたの体、でも心は充実感に満ちた山歩きとなりました。
母ちゃん
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