2019年1月13日 「帆船日本丸」の海水が抜かれて船底が現われているとニュースで知り立ち寄った
「日本丸が浮かぶ旧横浜船渠(せんきょ)第1号ドックの海水が約20年振りに抜かれ
普段見ることが出来ない日本丸の船底と石造りドックが姿を現している
日本丸、ドックともに国指定重要文化財、 横浜市は今年船齢89歳を迎え、老朽化が
進む日本丸を2020年7月までの間に大規模修繕する」とニュースで知った
これは始めてだし~珍しい~と早速立ち寄った
外回りはフェンスで全体が囲われているが格子状のフェンスなので、中を見ることが出来た
フェンス越しに撮った写真です ドックの底面や側石もきれいにされている
『 日本丸は1930年に神戸の造船所で建造された大型の練習帆船、1984年に引退するまで
1万人以上の船乗りを育て上げた、1085年から旧横浜船渠第1号ドックで保存公開されて
いるが、船体の老朽化によって一部で外板の磨耗や腐食が進み、修繕が必要だった 』
昨年12月22日より2週間かけて約5万立方メートルの海水を排水したそうだ
みなとみらいへ出掛けた折は、いつも日本丸を楽しませていただいている
横浜玄関口のメイン観光ポイントでいつも多くの人で賑わっている
これは、少し以前に撮った日本丸総帆展帆・満船色の折の写真です
ライトアップされた夜景としても観覧車とお似合いです
こんな写真は折につけて沢山撮っているが、船底やドックの様子は知る由も無かった
船底やドックもきれいに洗われて修繕作業が開始されていた
船体は盤木の上に据え付けられて、船体の傾きはドック壁との支持チャンネルで支えられている
船首側のドックの様子です
船尾の船底近くに小さなスクリューが見えたが、ディーゼルエンジンを
2基搭載していて、港内を推進するのに使うそうだ
近くに STAFF と書いたユニフォームの方が居たので聞いてみた
「20年も海水に浸かっていた割にはきれいですね」
「海水を抜いた後、洗浄をしています」とのことだった
又「当時は溶接技術が無かったので、リベットを沢山使ってつなぎ合わせています
板の合わせ目に点々と見えるのがリベットです」とも教えてくれた
今回の大規模修繕では船体の腐食部分には当て板を溶接で補修するそうです
午後からはすっかり青空になった ドックの様子が一望できた
船尾の方に回ってみると、ドックの石段や石積みなどつくりが良く分かった
修繕とは言えとても大掛かりな作業のようだ
この橋の下で港の海水と水を抜かれた日本丸を仕切っている
下に見えるオレンジ色のホースで水や泥など排水したようだ
先ほど聞いたスタッフの方が運良く近くで記録写真を撮っていたので訪ねてみた
この橋がゲートの役目をしていて、水圧でゲートのかまぼこのパッキンを押し付けて
水のシールをしている、 日本丸が港にでる際はこのゲートを開いて出られるように工夫がある
日本丸側に水が入った状態で、このゲートに空気を入れると浮力で開き上に上がる
上がった後90度回転して水路が出来て、日本丸が港に出られるんだって、
この大きなゲートは大きな箱になっていて、中に入れる水と空気によって開閉できるように
なっている、と話してくれた 先人の知恵ですね~と笑っていた
中央の橋がゲートで、右が日本丸、左が水路です
橋の下に「 NO1 DOCK」と書かれている
NO2のドックはこの裏手のドックヤードガーデンですよ
ああ~そうですか イルミネーションの折に見たところですね
では早速 もう一度見に行ってきます
ドックヤードガーデンは先ほど見た日本丸のドックと同じ石造りだ
ドックに下りて行く中程の壁に「NO2 DOCK」が見えて
更に左側の壁に説明板がはられていた
「旧横浜船渠第2号ドック扉船」と書かれていた
船の形をした扉(ゲート)の説明図だった
上の写真では説明文が小さいので、この大きな画像で見られます
「ドックと海を仕切る役割を果たしたのが扉船です」と書かれている
バラストタンクへの海水の注入量で扉の上下をコントロールする
仕掛けになっている 先ほどのゲートも同じ原理を利用したものでしょう
ここまでが1月13日に見た様子です
昨日1月30日に修繕の様子を見に立ち寄ると
日本丸が大きなシートですっぽり囲われていて何も見えません
中の様子から修繕作業は行なわれている様子でした
日本丸への入口に、立ち入れないとのお知らせがありました
4月1日にはすっかりきれいにお化粧された日本丸が
お目見えすることでしょう
ご参考までに、日本丸の総帆展帆・満船飾
https://blog.goo.ne.jp/masa1128tarou/d/20151020
2019、1、13 撮影 帆船日本丸大規模修繕