おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

ああ無情!「利根川心中」

2015年11月25日 10時13分49秒 | 社会


これが社会の厳しさというものか!?

利根川に親子三人で車で入水自殺を図った事件が報道されている。

生き残った3女が殺人容疑で逮捕されたという。

この家庭には年金もなく、長女は仕事を介護のために辞めていたので収入がゼロ。

生きる希望を喪失してしまった家族。

この世に生を受けた人間、誰だって自ら命を絶つことは望まない。

しかし、生きていればどうしても食っていかねばならない。冬の到来、暖房費だって、寒さを防ぐ
布団だって冬用がいる。着る物も、老いた両親はおそらく薬も必要だろう。

本当に最低ギリギリの生活だって月に親子3人だったら納税額も入れ20万円は必要だろう。

腹をすかし、寒さにも耐え、電気も切られていたのではなかろうか?これで生きる意欲が湧く筈がない。

3女の逮捕はむごすぎると思う。そしてまずはご両親に冥福を祈る。

・・・・・・・

格差社会の最低辺の人間模様。

いい車に乗って、ブランドのべべ着て、秘書が身のまわりを世話し、きれい事を美味い言葉を操る政治家。
「国民総活躍社会」だって、その国民って誰のこと?

あの人の見ている人って産業界のトップ・リーダー達。

一生懸命に働いても食うや食わず、老後の生活設計なんて何にもない人々がいっぱい存在するのだ。

上滑りの政策ばかりが頭の上を素通りしていく。

村の近代史を少しだけ調べてみた。明治初期に百姓一揆が起こっているのだが、実に穏便に収束していった。
村役人の家を襲って打ちこわしをかけたが、その家の妻子が泣いて「家を壊さないで!」哀願すると一揆衆
は勢いを弱め少しだけ壊して退去したという。

動いて少し要求を通したら、元の通りに秩序回復し、一揆指導者はその後村の役人になった者もいる。

そうなのだ。世の中を変えていくためには理論がいる、しっかりした先々の見通しをもったビジョンを大衆に
示し、理解させうる学識と熱意をもった指導者が必要なのだ。

民主党もすでに政権を取って無様な結果を見せてしまった。野党総連合といっても野合ではいつか潰れるのは
見えている。やはり抜きんでた指導者が必要だ。