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昨日阿蘇は大雪に見舞われた。
何もすることがなく、午後「ミネヤ」で佐村河内氏のゴーストライターであったという新垣という音大講師の記者会見をずーっと見ていた。
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多くの記者が詰めかけた会場で新垣氏の謝罪「私は佐村河内と共犯です」という謝罪の言説があった後、一人一問の約束で質疑応答が始まった。
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要約すると2点。一つは作曲に佐村河内氏が関わっていたのかという疑問。
もう一つは彼が聾者という障害を偽っていたのかという疑問。
佐村河内氏がその席にいないという状況なので、聞こえないという障害については確認ができなかった。新垣氏は「会話は普通に行っていた」という証言はあったものの・・・
さらに彼が「曲作り」に音楽的にどこまで関知していたかということについては、五線譜が書けない、ピアノは初級程度という新垣氏の評価はあったもののどうも曖昧で究明仕切れなかった。
私の疑問。
18年前に佐村河内氏と新垣氏が出合う前、すなわちゴーストライターとしての契約をする以前に佐村河内氏はゲーム音楽?を作曲していたような履歴の紹介があったのだが、その実力を評価して映画音楽の作曲を依頼されて始めて知人を紹介されて佐村河内氏と出合うのだから、出合う前に彼自身の音楽的な才能については一定度の評価があったのではないか?
ここがだれも質問しなかった
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会場にはTVの報道番組の記者も来ていたが、TBSの記者の質問は確か1回あったが何言ったかわからないような迫力のなさだった。「金スマ」で佐村河内氏を特集して絶賛しそれを見て私も感動したのだが「番組制作者」としての責任もある筈なのにー
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新垣氏の会見が五輪前直前というのもどうも解せない。高橋選手が影響を受けない筈はない
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選んだ曲が今宙に浮いている状態になっているのだから
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その後今日までずーっとTVが報道しているのだが、代理人が登場して「かれは障害手帳2級をもった間違いなく十度の障害者」と表現。
こうなると本人が公に出てこないことには詰めの話は不可能。
さて、この人を見ているとある人物を思いだす。そうだ!麻原彰晃だ。
オウムの教祖でサリン事件を命じた極悪人。その幹部が次々に死刑判決を受け執行を待っている状況なのに、今麻原は自意識を失っている精神異常な状態で死刑執行を免れているとかー
ところがこれがうそっぽい
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麻原が熊本県出身というだけでどれだけ肩身の狭い思いをしてきたことか
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今広島が同じ状態だろう。佐村河内は「被爆2世」と「聾者」というハンディを売り物にして世に出たのだから、麻原みたいに人殺しではないが大衆を騙して利益を貪ったことは絶対に許せる話ではない
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宮部みゆきの「名もなき毒」を読み終えたところだが、この中でこういう言葉が出てくる。
最高の権力って「人の生殺与奪の権」を握ることだーと。
麻原の場合はまさにその最高の権力を握りそれに陶酔し切っていたのだ。
佐村河内氏の場合、深層心理にある「目立ちたい」、「上に昇っていきたい」という自己顕示欲、上昇志向というおそらくだれにでも多かれ少なかれ存在する小さな「悪」の最大レベルの発現だったのだろう。
日本人の悪弊はなにか起こるとそっちに皆の目が集中してパースペクティブが取れなくなるし、客観的視点、社会全体を俯瞰する視座を失うこと。用心しなければならない。
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