朝ドラの再放送で『カーネーション』を見ている。そのすばらしさについては、以前にも書いた。終盤主人公が夏木マリになってどうなるのだろうと気になっていたのだが、さらに拍車をかけてものすごいことになっている。。
昨日の展開もすごい。主人公の小原糸子に東京の病院から講演の依頼がある。講演の際、糸子の世話係だったのが、かつて不倫の関係にあった周防の娘であったことが明かされる。糸子はショックを受け、泣きはじめる。そこで語られる最後の糸子のモノローグがすごい。
「長い長い記憶を持っている。
それが年寄りの醍醐味とも言える。
守り続けて、闇の内に葬るはずやったもんが、
うっかり開いてまうこともある
老いぼれた体に、轟くこと、打ちのめすこと、容赦のうて
ほんでも、これを見るために、生きてきたような気もする。」
長生きすることの苦しみと、長生きする事の喜びが見事に表現されている。いいセリフだ。これはちょっとやそっとでは出てこない。聞いているだけで涙がとまらなくなった。
感動がとまらない。