任期満了に伴い2025年1月に山形県知事選が行われる。この知事選挙5選を目指す現職の吉村美栄子氏が無投票で当選する雲行きだった。吉村氏は無所属であるが、民主党寄りの候補で、県政の野党は自民党である。県議会議員は自民党が多数なので、自民党がきちんと対応しておれば、自民党寄りの候補が当選してもおかしくない。しかしいかんせん適当な候補がいないのである。そこで今回は自民党が初めて吉村氏を支援することになり、オール与党で吉村氏を推薦することになったのである。
正直言ってこれに私は失望した。吉村氏の県政がまったくだめだというわけではないが、気になる所も多くあり、しかも5選はさすがにやりすぎだ。20年間県政のトップにいれば歪みがでてきて当然であり、そのためには新しい血が必要なのは国政と同じである。いや、狭い地方の方が、権力が固定化しやすい。地方の方が多選は望ましくないのだ。
とは言っても、私が立候補しても票が10票も入らないのだからどうしようもないと蔽っていたら、事態が急変した。
福島県白河市の自営業、金山屯氏と言う人が、無投票を避ける狙いで出馬の意向を表明したのである。
無投票をさけるという意味では歓迎したいが、わざわざ福島の人が勝つはずがない選挙をするというのも困惑する事態なのだ。なにしろ選挙を実際にするとなると、4億円が余計にかかるそうなのだ。山形県は貧乏だ。そんな貧乏な県が4億円をかけて結果がわかっている選挙をやらなければいけない。しかもそれが山形県とは関係のない人の思い付きのような立候補によってなのである。
地方で生きて行くというのは、都会とは違う苦労がある。そんな思いをする出来事である。
個人的な意見ですが、多選阻止と無投票阻止はとても大切なことだと思うのです。
どちらも民主主義のために必要なことがらだと思います。
本当はきちんとした政党が責任を持ってやるべきことがらだと思うのですが…。
とにかく出馬する人がいることは4億円がかっても重要だとおもいますし、また、10票でも批判票が出ることは大切だ(?)と思います。